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パニックになるな!新型コロナウィルスと普通のインフルの違いをまず理解しよう

オーストラリアでも毎時間絶え間なくこの新型コロナウィルスのニュースが流れてきます。実際に、新型コロナウィルスの感染が拡大してきて、WHOは先日緊急事態宣言をしました。

また、各国もこのウィルスに対して発生元である武漢地域の中国からの入国規制や飛行機の運行差し止めなどを行なっており、それによっていやがおうでも人々はこの新型コロナウィルスの脅威に必要以上な反応を起こしているように思われます。

しかし、実際にはこの新型コロナウィルスと普通の流行性インフルエンザはほとんど同じ症状なのです。そこで今回はこの新型コロナウィルスと普通のインフルとはどう違うのかを調べてみました。

なぜWHOの緊急事態宣言が出たのか?

20020年1月30日、新型コロナウィルスの感染の拡大により、世界保健機関(WHO)はこのウィルスの感染に伴った肺炎を懸念して「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」に該当すると宣言ました。

Statement on the second meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding the outbreak of novel coronavirus (2019-nCoV)

このWHOが緊急事態宣言を行うほどなぜこの新型コロナウィルスが脅威なのか?疑問に思うのは私だけでは無いはずです。実際この新型コロナウィルスの症状と言うのは普通のインフルエンザと同じで:

新型コロナウィルスの症状とは?

新型コロナウィルスは肺炎を引き起こします。この新型コロナウィルスの症状は、咳、発熱、呼吸困難に苦しむと言うことが報告されていて、重症の場合には臓器不全が起こる可能性があるとされています。

これは基本的にウィルス性肺炎のため抗生物質は役に立たず、通常のインフルエンザに対する抗ウィルス薬は効果がありません。

回復については、ここの免疫システムの強さによるので死亡するケースの多くはすでに健康状態、或いは免疫疾患などの持病がある場合が多いとされています。

参照:The Guardian

新型コロナウィルスの感染力はどのくらいなのか?

ではこの新型コロナウィルスの感染力は普通のインフルと比べてどうなのでしょうか?

WHOによると、毎年世界では普通のインフルエンザの流行によって、約300〜5,000,000人の重症疾患が発生、約290,000〜650,000人の呼吸器障害(いわゆる肺炎でしょう)によって死亡していると推定されています。

そしてこの発熱と咳が原因となる新型コロナウィルスの発生に関する症例で言うと、確定的な死亡は2.2%で、米国での今シーズンのインフルエンザにかかった人が死亡したパーセンテージは、0.05%。

また、医学雑誌The Lancetによると「現在、すべての患者がこのウィルスにより完治、或いは死亡したという数字が出ているわけでなく、実際に感染した患者数と疾患の症状は不明であるので、安易に推定値を出すことは非常に難しい」という記事を出しており、

「重要な事は、この新型のウィルス感染(この新型コロナウィルス以外のこと)によって症例検出がより重症の症例に過大評価されることがよくあります。」とも指摘しています。

そして、2003年に中国で最初に特定された、重度の急性呼吸器症候群、SARSによるコロナウィルスによる致死率は10パーセントでした。

また、1918年に世界的に猛威をふるい、多くの感染死亡者を出し、大流行したスペイン風邪(Spanish flu)の致死率は5%未満でした。

参考:World Economic Forum

この数字に基づけば、圧倒的にこの新型コロナウィルスの感染力が高いと言うことになりますから、WHOが緊急事態宣言を出した理由がよく理解できると思います。

 

新型コロナウィルスはどれぐらい危険なのか?

しかしながら、この新型コロナウィルスのパニックが噂を呼び、必要以上にびびっている場合があるような気がしますので、実際にこのウィルスはどれだけ危険なのかを調べてみました(WHOによる資料より)。

他の呼吸器疾患と同様に、2019年新コロナウィルスに感染すると、鼻水、喉の痛み、咳、発熱などの軽度の症状引き起こす可能性があります。1部の人にとってはより重症な症状になり、肺炎や呼吸困難を引き起こす可能性があります。まれに、この病気は致命的で、特に高齢者、現存の医学的疾患を持つ人(糖尿病や心臓病など)は、重篤な病気にかかりやすいようです。

参照:WHO Q&A on coronavirusese

では実際にこの新型コロナウィルスと普通のインフルエンザの違いは何なんでしょうか?

新型コロナウィルスと普通のインフルの違いは?

新型コロナウィルスと普通のインフルの違いとは?
Image: REUTERS/Jason Lee TPX IMAGES OF THE DAY – RC26KE9A7FS9

上記のThe Guardianの記事でも言っているように、通常のひどいインフルエンザの場合は必要に応じて抗ウィルス薬を処方することがあります。

特に日本では、タミフルといった抗ウィルス薬をガンガン処方してくれますが、この新型コロナウィルスについてはこの抗ウィルス薬が効かないと言うことになりますね。

なので、日本でこの新型コロナウィルスについてのパニックにもよる反応は、オーストラリアと比べて顕著で、みんなマスクを買い占めて、現在では既に在庫がどこにもないという状態にまでなっているというニュースも読みました。

と言うのも、基本的にオーストラリアではタミフルといったような抗ウィルス薬を処方する事は一般的にはありません。ウィルスには基本的に対抗するような特効薬はないとされていますし、インフルエンザの種類によってもこのタミフルような薬が効かない場合があると言う事もありますから、薬を飲むだけ無駄、と言う感覚もあるようです。

WHOが推奨している新型コロナウィルスの対策は?

この新型コロナウィルスは通常のインフルエンザと同じように発熱、咳、鼻水などの呼吸器症状を発症します。これらの多くの症状は他のインフルとも似ているため症状のみに基づいてこの新型コロナウィルスを独占することは困難です。

なのでこの新型コロナウィルスに感染したかどうかは臨床検査が必要になります。WHOでは、昔、発熱、呼吸困難のある人は早期に医療の診断を受けることを推奨しています。また、症状が現れる14日内に旅行した場合、または呼吸器症状で病気になった人と接触した場合など、患者が医療提供者に通知する必要があるとしています。

参照:WHO Q&A on coronavirusese

新型コロナウィルスの感染を防ぐには?

では実際に、このウィルスの感染を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

こちらもまたWHOからの推奨で引用をしてみます。

1.  頻繁に手を洗う

アルコール性の消毒剤または石鹸と水でウィルスが死滅するので、頻繁に手を洗いましょう。

2.  呼吸器衛生の実践

 せきやくしゃみをするときは、手でくしゃみや咳をすると触れた物や人を感染する可能性があるので、ティッシュで口と鼻を覆いましょう。使ったティッシュはすぐに捨てて、アルコールで手をこするか石鹸と水で洗いましょう。

3.  症状が出ている人との距離を保つ

特に咳やくしゃみをしている人、発熱している人との距離を少なくとも1メートル維持しましょう。新型コロナウィルスなどの呼吸器疾患に感染した人が咳やくしゃみをすると、ウィルスを含む小さな水滴が飛び、距離が近い場合にはウィルスを吸い込むことになります。

4.  目、鼻、口に触れない

家はウィルスで感染されている可能性が多くある場所なので、感染された手で目、鼻、口に触れるとウィルスを表面から体内に取り込むことになります。

 

新型コロナウィルスと普通のインフルの違い:パニックにならないために理解すること
WHOから出ている感染を防ぐ方法

新型コロナウィルスと普通のインフルとの違いのまとめ

オーストラリアでは、当然ながら毎日のように新型コロナウィルスのニュースが流れてきます。多分、1時間に一回以上はニュースで聞くのではないでしょうか。ですが、様々なネットのニュースを見る限りでは、日本よりもパニックは少ないのではないかと思います。

それは、上記でも書いたように、オーストラリアでは通常のインフルエンザでは日本で常用的に処方される、抗ウィルス薬タミフルといったような薬は処方されません。ですから、基本的にはインフルにかかった場合、自力で治す、ウィルスが体から抜けるまで待つ、といったような形で乗り切ります。

オーストラリアで風邪やインフルになったらの記事:

調べてみると、日本ではほとんどのインフルエンザの場合この抗ウィルス薬が処方されているようなので、この新型コロナウィルスがインフルエンザの薬が効かないと言う事実はかなりのインパクトがあると思います。

『インフルエンザになっても、早ければ抗ウィルス薬を飲めば大丈夫』と思っている方々にとっては非常にショッキングであると言う事は安易に想像がつきますよね。

先日、バーベキューパーティーに行った時に、豪州医者友人と話していたんですが、基本的に抗生物質はウィルスには効かないし、ウィルスの種類によっては抗ウィルス薬も効果がないと言う事実があるから、実際に抗ウィルス薬を飲むこと自体に意味があるのかどうか疑問であるとの事でした。

それに薬を飲むことで体内に代謝ができて、本当に必要な時には抗生物質などの薬が効かない場合があるから、豪州のGP(一般医)は安易にこれらの薬を出す事はしないと言う方針なのだそうです。

それに、日本では医者と薬品会社との利害関係での結びつきが多く、諸外国がびっくりするほどの薬を出されることが多いと思います。

 

まぁ、これは私の個人的な意見でありますが、日本で薬をたくさん飲んでいた時よりも、オーストラリアに来てからの方がインフルや普通の風邪にもかからないし、健康になったような気がしています。

ある意味、日本でたくさん薬を飲んでいた時と比べると体内の代謝や免疫力が上がったのかもしれません。

ただ、免疫疾患やお年寄りなどの体力の弱い人にはお勧めするべき薬なのではないかと言う話でした。それよりも呼吸困難などの症状が出た場合には、肺炎の可能性があるのですぐに医療機関に行ったほうがいいとのこと。

話が長くなったのでまとめますが、この新型コロナウィルスは、

  • 普通のインフルエンザよりも感染力が強い
  • 感染しても症状が出ない場合も多く、他者にうつす可能性が高い
  • 予防接種が開発されていない
  • 抗ウィルス薬も効かない
  • 70歳以上や持病のある人達に非常に危険

そういった面で自然的に死亡率が上がってしまうと言うことなのだと思います。そして、これが人々をパニックに陥れている原因でもあるのでしょうね。

どこの医療機関でも非常にパニックを警戒していて、

『必要以上にパニックにならず、予防として手洗いやマスクなどを心がけ、具合が悪くなったらすぐに医療機関に行って調べてもらうようにしましょう』

ということもWHOや医療機関では警告しています。

映画コンテイジョンや80年台の映画アウトブレイクなどとは全くもって違うので、中国人やアジア人を差別するようなレベルのウィルス感染ではないのは確かなことです。

パニックにならないようにしてほしい記事:

いや、ほんとにあそこまで血を吐いて死んじゃうとか、そういう致死率90%みたいなことではないですから。

と言うわけで、次は、オーストラリアや世界中で広がりつつある、この新型コロナウィルスによるアジア人に対する差別について書いてみたいと思います。

冷静に判断して、普段から手洗い、人混みに行く場合にはマスク、その程度のことでちゃんと防げるようなものなのだと思うので、パニックになる前に基本的な情報を理解する方が良いと思いましたね。

ちなみに、武漢で新型コロナウィルスの感染によって入院していた男性が退院と言うニュースも入ってきています。

 

もう一度、オーストラリアじゃ風邪ひいても薬くれないよと言う記事:

 

新型コロナウィルス関連の記事はこちら:

 

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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