【持病と共に生きる】うつ病の種類にはどんなのがあるの?

 

さて、一括りに『うつ病』と言ってもいろんなタイプがあります。また、その度合いや経緯なども違いますし、当然のことながら種類や症状の度合いなどによっても治療も投薬も違ってきます。

そこで今回は『うつ病』にはどんな種類があるのかを調べてみました。

重度のうつ病

重度のうつ病は、重度のうつ病性障害、臨床うつ病、単極性うつ病またはだた単に「うつ病」と呼ばれることがあります。それは、気分の低下および、通常の活動における興味や喜びなどの感情がなくなる、また他の症状を伴うことがあります。症状は毎日のように感じ、少なくとも2週間は持続する場合を言います。うつ病の症状は、仕事や社会的関係など、人生のすべての領域に影響します。うつ病は、軽度、中等度または重度と記述することができます。

メランコリア:うつ病

『メランコリア』とは臨床学でうつ病の身体症状、精神的な落ち込みなど、一般的なうつ病のことを言います。この症状のある人の大きな変化の1つは、行動が緩慢になっていきます。また、喜びと言う感情が完全に消失することで、いつも落ち込んだ気分になっています。

 

精神病学的な鬱病

このうつ病性障害を持つ人々は、現実との接触を失い、精神病を経験することがあります。これには、幻覚や妄想が含まれます。たとえば、自分が悪の根源だと信じたり、誰かに見られている、誰かにつきまとわれていると感じたりします。彼らはまた、被害妄想も激しく、すべての人が彼らに敵対しているかのように感じたり、病気や悪いことが起きることなど、すべてが自分以外の周りの人間のせいだと思い込みます。

 

出生前および出生後のうつ病

女性は、妊娠中(出生前または出生前)にうつ病のリスクが高い人と、出産後のうつ病とに分かれています。

現時点でのうつ病の原因は複雑であり、しばしば複数の要因の組み合わせの結果であると言います。出生直後の数日には、女性の80%の女性がホルモンの変化に関連して、「赤ちゃんブルー」を体験しています、またこの「赤ちゃんブルース」や、妊娠中、および新生児に適応する一般的なストレスは、ごく当たり前な、一般的な状態でうつ病とは異なります。しかし、もしもこの状態が長く持続した場合、母親だけでなく、赤ちゃんとの関係、子供の発達、母親とパートナーや他の家族との関係にも影響を及ぼしてきます。

研究では、女性の約10%が妊娠中にうつ病を経験します。そして、赤ちゃんの誕生後最初の3ヶ月で16%に増加します。

 

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害は「躁うつ病」として知られています。この症状は、うつ病の期間と躁病の期間があり、その間に正常な気分の期間を経験します。
躁状態は、うつ病の逆のようなもので、時にとても極端な状態になります。例えば、激しい感情、激しい幸福感、バイタリティが満ち溢れていて、思考の流出や睡眠が必要ないような状態、早口で喋ったり、人の話を聞かなかったり、仕事に集中できない、激しくイライラしたり、激しい不満を感じるなどの症状があります。また、時には、現実との接触を失い、精神病の症状が出ることがあります。例えば、幻覚で、そこにはないものを見たり聞いたりすることや、妄想、例えば、友人に超能力があると信じるなどがあります。

双極性障害は遺伝と最も密接に関連しています。過度のストレスと葛藤は、この状態が潜在的にある人々の発症を引き起こす可能性があります。この双極性障害がうつ病、アルコールまたは薬物乱用、注意欠陥多動性障害(ADHD)または統合失調症として誤診されることがあります。

躁病の症状を持っている人をよく観察しないと診断するのにとても難しい場合があります。双極性障害の正確な診断を受けるのに何年もかかると言うことは、珍しいことではありません。もし、気分に極端なムラがが見られる場合は、医師にきちんとこれを説明することが大切です。また、双極性障害は人口の約2%に当たると言われています。

 

気分循環症

循環器障害は、しばしば、より軽度の双極性障害として診断されます。軽躁病(軽度から中程度の躁病)および抑うつ症状の期間を含み、2ヶ月以内という短期間の正常な状態があり、少なくとも2年間にわたっての慢性的な変動気分を伴っている症状です。症状の持続時間は短くて、重症度も低く、定期的ではないために双極性障害または重度のうつ病の基準に合わない病状です。

 

気分変調障害

気分変調症の症状は、重度のうつ病の症状に類似しているが、それほど重症ではない病状を言います。しかし、この気分変調障害の場合、症状は長く続きます。気分変調症と診断されるには、この軽度のうつ病を2年以上続いていなければ診断されません。

 

季節性情動障害(SAD)

季節性情動障害(SAD)は季節的なパターンを持つ気分障害です。この障害の原因は不明ですが、異なる季節の光暴露量の変化に関連していると考えられています。これは、特定の季節に始まり、その季節が終わるまでの間に起こる気分障害(うつ病または躁病のいずれかの期間)です。うつ病の症状が冬に始まり、春になると治ってしまうというのが最も一般的です。この診断方法は、冬の間に数年間も同じ症状を抱えた後に診断されます。 このSADのうつ病の人は、エネルギー不足、過度の睡眠、過食、体重増加、炭水化物の渇望を経験する可能性がより高いとされています。 SADはオーストラリアでは非常にまれで、北半球の寒冷気候地域など、日がより短く、暗期が長い国ではより多く見られます。

参照:Beyond Blue: Types of depression

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まとめ

初めて真剣に調べて見ました。人は誰でも落ち込んだり、気分が乗らない日があります。うつ病とは縁遠い、いつもハッピーなウチの旦那さんでさえも、気分が落ち込んだり、イライラしている時がありますからね。ですが、こうやって見てみると、一概に『うつ病』といってもいろいろあるので、ネットで調べて「ああ、私はうつ病だ」と勝手に診断しない方が良いでしょうね。

それに、日本の精神学臨床はまだまだ欧米に比べて遅れていますから、できるだけ信頼できる、臨床経験の豊富な精神科医や心理学者の受診をお勧めします。当然ながら、投薬による治療もすすめられるでしょうから、できればセカンド・オピニオンは聞いた方がいいと思います。風邪薬とかと違い、精神的なくすりは間違えると症状が悪化する場合もありますし、下手をすると取り返しのつかない事態に発展することもあり得ます。