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日本でフェミニストが否定的に取られる理由、本当のフェミニズムとは?

つい最近ですが、とあるネットで日本人男性の方が「僕はフェミニストではないです」と堂々とおっしゃっていたんです。この方は、国際結婚していましてアメリカ人の奥様もいらっしゃるようですし、家事もこなすし子育てもする。女性に対しては非常に理解のある方のご様子。ですが、「フェミニストではない」とおっしゃる。

はて、やってらっしゃることは全くもってフェミニストなんですけど??と思いました。

そして、随分と前に日本人の女性ですが外国人の友人から「フェミニストに間違われて非常に迷惑」という話も聞いたんですね。しかし、フェミニストに間違われたり、フェミニストと思われることは非常に光栄なことではないか、と私は思うんですが、なぜか日本人はフェミニストに思われることに非常に憤慨するようで、私や私の周りの人間と比べるとかなりの温度差があると気がついたんです。

実際に、私のオーストラリア人夫もフェミニストだし、彼の父親(私の義理父)も義理弟も私の周りにいる男性は全員、フェミニストです。

そして、私もフェミニストです。

もう、ず〜っと前から、日本にいた頃、20年以上も前からフェミニストです。

もっと言えば、カナダの首相であるジャスティン・トルドーも演説でフェミニズムについて熱く語っていますし、オバマご夫妻もフェミニスト。

そこでなぜ日本ではフェミニズムやフェミニストに関してマイナスなイメージがあるのか不思議だったので調べることにしました。

 

日本のフェミニズム活動

私は2000年に日本を出て、ほとんどオーストラリアでの生活が中心でしたから2000年以降の日本の動向については非常に疎いんです。ですから、どこからどう言う風に日本のこのフェミニズムが変わってきているのかと言うのは情報が少な過ぎてネットで探すほかない状況です。

そこで見つけたのが、こちらの『21世紀のサイノツノブログ』と言うサイトでなぜ『フェミニストが嫌われる理由』を書いていらっしゃるので参考にさせて頂くことにしました。

まず、こちらのサイトにある田嶋陽子さんという政治家の方のフェミニズム活動が非常に過激であるという記述があって、引用しますと、

日本のフェミニストのイメージは、おそらく田嶋陽子さんのイメージだと思う。そしてその彼女のイメージは、男性に対してめっちゃ怒っているイメージ。テレビの影響力は強力なので、おそらく日本で一番知名度の高いフェミニストは彼女だと思われる。また、フェミニストと名乗ってテレビに長年出演し続けている唯一の人物でもある。

それゆえに、田嶋さんのイメージがそっくりそのままフェミニストのイメージになってしまったのではないかと考えた。田嶋さんのイメージが強いので、フェミニストと名乗づらい状況が生まれたのかもしれない。

田嶋さんについてコメントをすれば、彼女に嫌悪感をむき出しにする人がいるように、「フェミニスト=怒る、激しい口調、怖い」というイメージを作ってしまったことは、残念だと思う。

 

 

要するにこういう偏った印象がフェミニズムの本来の意味や活動内容に影響してしまうという残念な結果になっているという事らしいです。

申し訳ないのですが、『らしい』と表現させて頂くのは、彼女の活躍が2000年以降という事で私はあまりよくこの方を知らないんです。ですが、お顔を拝見すると、あああ、あの方かと思い出したのですが、確かに彼女の物の言い方は非常に日本社会においてはちょっとズレがあると思います。というのは、やはり一般的な日本人社会では女性はあまり意見を言わず、どうしても男尊女卑の名残を残した印象である方が好感が持てる場合が多いのです。

ですが、彼女のような態度をする女性は他の先進国では沢山いらっしゃるし、多分、私の義理の母もあの手のタイプでしょうし、間違いなく隣に住んでいらっしゃるスウェーデン出身の奥様なんかはもうこのタイプです。

ですから、彼女のようなタイプであれば日本においての評判は、サイノツノさんが仰るような事になるのではないでしょうか。

極端な言い方をしてしまえば、きちんとした基本的人権の教育が希薄である日本の教育システムにおいて、普通教育課程を卒業したものにとっての情報源というのは日本のメディアである場合が多く、このサイノツノさんが仰る事になるものもっともだと私も想像がつきます。

過去においても私が日本に暮らしていた20年前、あるいはそれ以前にあった「口裂け女」事件でさえも同じような情報が独り歩きしたこともある。要するに日本はメディアによる情報操作によって大多数の民衆が動き、たった一人であるにも関わらずこういった印象が強くなり、そのものの評価になってしまうことも起き得るわけです。

ですが、この田嶋陽子さんのような方って、欧米諸国には物凄く多くいらっしゃるんですけどね。知らないだけで。。。

 

オーストラリアのフェミニズム教育と現状

基本的にオーストラリアではジェンダー教育という部分において、男子も女子も同じように扱い、彼等の性別についての選択を尊重するようにという教育が随分と前から行われており、全ての性別は平等に扱われるべきであるという教育がされています。

ですからいちいち、フェミニズムについて話し合うという事はあまりないですが、実際にオーストラリアの職場環境はその他で100%男女平等であるかと言われるとそうではない場合も多々あるのが現実です。その部分においても、やはりフェミニストである方々の活動もまだまだあるのが現状だと言えます。

しかしながら、男女同権、或いは男性よりも女性の方が身体的に劣ることは確かなので、その辺を考慮した政策や法律も女性の方に有利に働く場合もあります。私個人についてはそれはそれでいいのではないかと思うのですが。

 

本当のフェミニズムとは?

日本でフェミニズムが否定的に取られる理由、本当のフェミニズムとは?

もう簡単なことなんですけど、フェミニズムとは『男女同権』を主張することです。女性だからということで差別されたり、区別されたりすることのないように生きていく、それだけのことです。

ですが、性差別は未だにあります。特に日本では普通に『女だから』ということ、あるいは『女らしさ』という枠で評価することもあるし、男性からセックスの対象、性的なはけ口として見られることに対してもフェミニズムではよしとは考えません。

また反対に『男らしさ』や『男なんだから』という理由で泣いたりするのを咎めたりするのもまたフェミニズムではよしとは言えません。

私も大学在学中にアートに関するファミニズムをすこし習ったことがあるのですが、もう既にフェミニズムというよりももっと広がった分野になっていました。フェミニズムよりもGender equality、性的平等の方に移行していて、こちらはもう男女の性別に関わらず、性同一性障害や同性愛、或いは全ての性別に関する問題として語られる方が多いのではないかと思います。それほどまでにもうオーストラリアではこのフェミニズムが常識として浸透しているというわけなんですが。

少し脱線してしまいましたけど、

男性と同じように権利を得る、或いは男性と同じ待遇で社会的にも評価されるようになるという運動なんです。ですから、女が偉いとか男が威張っている社会はダメだとかそういう問題ではないんです。このフェミニズムとは、基本的人権の一つであり、男女関係なく人は平等に扱われるべきであるということです。

ですから、男性と同じように女性が浮気をするのも、お金で性的関係を買うこともありな訳で、女性だからという理由で非難されることはおかしいじゃないかということになるわけですね。まあ、変な例えになってしまいましたが、基本的に個人の勝手なわけですから、好きにしたらいいと思いますけど、この個人の勝手を性別で是非を問うのはおかしいという話です。

 

 

まとめ

もうほとんどと言っていいほど、オーストラリアではフェミニストやフェミニズムを語るような場面は少なくなって来ているのが現状ではないかと思います。少なくとも私の周りでは、男性も女性も性別で差別したり区別するような言動をすることは全くないから、話題にすることも滅多にありません。

ですから、わざわざ私もAU主人もそして私たちの豪州友人達も改めて自分達がフェミニストであるということを主張することさえないというのが現代のオーストラリアではないかと思います。また、息子(2019年で18歳)の代になるとより一層、性的差別はタブーとなり、ジェンダーの壁も溝も無くなっている感じがしています。

これはオーストラリアの学校教育で全ての人が性的なことで差別を受けるのは基本的人権に反するという教育を受けているからなんですが、それでもまだここの家庭においての様々な理由(宗教的観念や民族的な伝統からくるもの、親の個人的偏見や差別など)からくる差別もまだあるのが現状であると言えます。

しかし、こういった事は一般的に認められておらず、差別としての対象となりますから少なくとも表立って良しとするものではありません。

日本でフェミニストやフェミニズムが否定的に取られていることについては非常に残念ですが、男女平等、や男性の家事参加や育児参加、女性の職場での権利や給料など男性との差を失くすことを考えている方々は皆さん、フェミニストなんですよ。

ですから、イクメンもフェミニストですからね。

「私はフェミニストじゃないです」なんて言ったら諸外国の人から「なんだ、お前」と絶交されてもおかしくないですから、言わないほうがいいと思います。

少なくとも、そんなバーバリアンな無教養な人間とは私はお付き合いしません。

なので、気をつけてくださいませ。

 

 

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Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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