【バセドウ病 】(2)オーストラリアでバセドウ病の治療

 

さて、バセドウ病を発症したという続きのお話です。

前回に書いた、バセドウ病とはという記事のなかに、バセドウ病の原因は「遺伝的体質」であると言われていますが、その引き金になるのはストレスだと言います。

バセドウ病の発症時

バセドウ病を発症した当時、我が家では改築の話がもちあがっていました。オーストラリアのリノベーションは、まぁ程度にもよりますし、規模にもよりますが金額がとてもたかいです。日本と違って、大工の手間賃というのは時間給にすると平均で5,000円くらいになります。ですから、どれだけの費用がかかるのか、それによっては銀行からの借り入れも視野に入れて置かなくてはいけません。

ですから、ものすごいストレスがかかっていたのだと思います。

当時の症状

まず気になったのが、とにかく汗をかく。季節は夏だったので、汗をかいても当然なのですが、となり寝ている旦那は肌寒いと言っていました。けれども私は、扇風機をかけなくては寝られないくらい暑いのです。そして、何度もトイレに行き、下痢のような緩い便が出ていました。ですから、変な風邪をひいたのではないかとおもっていたのです。そして、しばらくしたら、動悸と息切れがするようになりました。

実は、私の実の父は大動脈剥離で亡くなっているので、心臓病についてはちょっと心配なこともありましたし、もしかしたら、年齢的なものもあって、更年期が始まったのかもしれないとか・・・そんなことを考えて、すぐにかかりつけのGP(まず一般に見てくれる、総合医)に相談し、血液検査をすることになりました。ただ、血圧が高かったのでGPからは「もしも、動悸息切れがひどかったら、すぐに救急病院に行くように」と言われました。

救急病院へ

それから2日後のこと、動悸息切れに加え、手の震えも増し、まるで心臓発作が起きるのではないかと言うくらいにひどくなりました。あまりにもひどいので、心配になってすぐに救急病院に行くことにしました。

オーストラリアの救急病院は、とにかく混んでいます。そして症状もあまり救急ではないと、後回しにされるのが常です。救急車に乗っても良いのですが、救急車は有料になります。もちろん、プライベートの保険に入っていますから、救急車の料金はカバーされ、無料になるのですが、実は病院は近所なので旦那に車で行って、降ろしてもらいました。

症状を説明すると、緊急な症状だったのでしょうねぇ・・・すぐに通してもらえました(あとから医者の友人に聞いたらば、心臓、頭に関することになると緊急の順位が上がるそうです)。そして、既に血液検査をしたということを伝えると看護師の方が私のGPに連絡を取ろうとしてくださいました。そしてGPとの連絡により、私の血液検査の結果が緊急の医師に伝わり、甲状腺の問題があるということがわかりました。その後すぐに、病院で行なった血液検査の結果も出て、実はGPでの血液検査よりも悪くなっていることがわかりました・・・・たったの2日で・・・悪化するとは・・・。

その後、病院で待つこと3時間。甲状腺専門の医師が来てくれました。そして私の病気がバセドウ病である可能性が高いということで、後日改めて専門医の受診を受けるように言われました。

 

プライベートと公立の医者の違い

以前、このサイトでもオーストラリアの医療システムについて書いたことがありますが、公立病院の医者とプライベートの医者とは扱いが違います。公立病院の医者は基本的には無料になります。しかし、インターンであったり、その医師の経験とはまったく関係がないところで決められます、つまり、患者側には医師を選択する権利はないということです。反対に、プライベートの医師は、個人で診療所を持っていますので患者側から予約を取っていくことになります。日本でもそうですが、腕の良い医者、ヤブ医者、これもまたオーストラリアにもたくさんいます。ですから、よく調べて、評判のいい医者を選ぶことをオススメします。

私たちはラッキーなことに、親しい友人に医者がいます。いつもその友人にどの専門医がいいのかを聞いてから、予約を取るようにしています。そして今回もまた、たぶんシドニーで1番であろうと言われる医者を見つけてくれました。

緊急を要する症状

当然のことながら、当時の私の症状は緊急を要したようで、すぐに抗甲状腺薬の投薬が始まりました。この時すでに、病院で診断をもらった甲状腺の専門医から出してもらった処方箋で、その日のうちに飲み始めました。甲状腺の抗体を示すT3が通常の6倍、そしてT4が8倍という高さでした。ですから、いちにちに服用する薬の数も9錠とかで、半端ない数でした(最終的には、½錠まで落ちます)。

毎月行う血液検査

初めの頃は、非常に高いレベルのT3とT4でしたから、どうしても経過を見るために毎月のように専門医に通い、血液検査を行なっていました。まあ、チクっとする程度のものですけど・・・・血ですからねぇ・・・・嫌なものですよ。けれども、錠剤の量を調節しないといけないので、必ず血液検査をしていました。そんなこんなで2週間くらいでしたか、だいぶ落ち着いてきたように覚えています。

バセドウ病と骨粗鬆症

それからまた、バセドウ病と骨粗鬆症には大きな関わりがあるそうで、甲状腺亢進症になるとカルシウムの吸収が悪くなり、骨粗鬆症になりやすいと言われ、骨の密度を測るテストしました。このテストは、ボーン・デンシティーと言われるテストで、どちらかというとスキャンのようなウルトラサウンドで行われます。そして案の定、骨の密度が薄いことがわかりました。

そこで、甲状腺の先生からカルシウムとビタミンDの錠剤を飲むようにすすめられ、なんだか沢山の錠剤を飲むようになりました。

ちなみにうちの先生は、とてもこわいんです。女性なのですが、ワタシには有無を言わせてくれません。けれども、経験も知識も多分、シドニーでも1、2を争う先生なんでしょう、予約を取るのが結構大変らしいです。

ストレスが最大の敵

前回の記事にも書きましたが、バセドウ病にとって、ストレスが最大の敵であるといます。そして、なぜストレスがバセドウ病を引き起こすのか、なぜ、自らの甲状腺を攻撃していくのかということは、まだよく解明されていないそうです。

ですから、毎回先生から言われることは、「ストレスをためないこと」です。

でもねぇ・・・・そんなこと言ってもねぇ・・・。反抗期で、思春期の子憎たらしいガキと年がら年中生活していたら、ストレスも溜まるっちゅうの!

まあ、仕方がなしにこの年は、リノベーションは延期にしました・・・。

まとめ

基本的に、バセドウ病の本当の原因は不明です。ですが、とにかくストレスをためない、これだけです。この年は、T3、T4の数値も次第に下がり、いい感じで過ごしていました。しかし、まあ、人生には色々ありますからねぇ・・・・穏やかに、平和にはいかないことも多々あります。

次回は、バセドウ病との本当の付き合いが始まったことを書きたいと思います・・・・。こんなもんじゃ、すまなかったよ・・・という話です・・・。