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保毛尾田保毛男騒動に見る日本の同性愛認識とは?

時事ネタは、初めてなので結構、どう書こうかとドキドキしちゃうんですが・・・。まず、この話題に入る前に、誤解や非難を避けるためにもきちんと説明しておいた方がよいと思うので、ウチの家族や友人構成を説明させていただきますね。

ウチの次男のゴッド・マザーとゴッド・ファーザー(欧米流、何かあった時の後見人)は二人ともゲイです。別に、ゲイだから選んだわけじゃないですよ、信頼感でそうなっただけです。そして、家族ぐるみでお付き合いしているオーストラリアのお友達も多分、半分半分でしょうかねぇ・・・・ゲイとストレートの度合いは。

特に、ゲイを選んでお友達になっているわけではないんですが、どうしても「面白い」とか、「センス・アンド・ヒューマー」(ノリがいい)、「性格がいい」という理由だけで友人を選んでいたら、こんな結果になったというだけのことなんですが。ですから、ウチでは当たり前のように、ゲイの方々が出入りしておりますし、ただいま、16歳の長男が自分の「セクシャリティー(性的嗜好)」を模索中ということもあり、ウチはいたってオープンな家庭です。もしも、この長男が「僕、男が好きじゃ」といいだしても、「ふ〜ん」で済む家庭です。

なぜ、保毛尾田保毛男が問題視されたのか?

もう、皆さんがご存知であろう、この保毛尾田保毛男のキャラクターによる「同性愛認識不足である」との騒動。私はこの保毛尾田保毛男の頃をよくおぼえています。正直、名前を聞いただけで笑っちゃうくらいの思い出があります(すいません、不謹慎と怒られちゃうかもしれないけどね)。あのキャラが「とんねるずのみなさんのおかげでした、30周年記念」で復活したと言うことで大論争が起きて、フジTVが謝罪した・・・・。では、どこが問題だったのかとサーチしてみると、

  • 表現が「ホモやオカマ」を使って、同性愛者やLGBTIの人たちを侮辱している
  • 今なお日本社会に残る性的少数者への差別や偏見を助長する
  • 時代錯誤

こんな感じですが・・・・。確かに、真面目に考えるとそうなんですけどね。でも、これってどうなんだろうと・・・・ヤッフーニュースを見ながら、悶々としていたところ、同じように悶々としていたらしい当事者でもあるミッツ・マングローブさんがコメントしていました。それで、そうそう、これよ!と思ったのです。

日本の同性愛者・LGBTI認識が海外とちょっと違うと思うところ

ここまでくると、もはや『時代錯誤なホモやオカマ』は存在自体が差別なのでしょうか? 表面的な配慮をしてくれる世間に恩義を感じながら、当事者同士も『裏切り者』にならないよう気を遣い合う。なかなか窮屈な世の中になってきました。

まず、ミッツさんのコメントをご紹介しましたが、基本的に「ホモ」とは英語で言うホモセクシャルの略語です。そして意味は、同性愛者で、ゲイと同じ意味があります。元々、海外では「ホモ」とは言わず、「ゲイ」言っていたものが、日本に渡り使われ始めたのだと思います。だって、80年代にはまだまだ「ホモ」が主流で「ゲイ」なんて言葉はなく、私がイギリスに留学した90年代初頭にイギリスで「ゲイ」いうのを聞いていたのですから。いつものように、ゲイという英語が日本語に吸収されて「ホモ」という差別的、軽蔑的な表現をちょっとスタイリッシュで「特別」な印象へと変えたように思えます。

ここで、日本と欧米のそれとは違うと思うのは、欧米では学校でもきちんした性教育の時間でLGBTIについて勉強することです。そしてその結果、大衆の認識が広がり、ゲイの人たちが今では「少数」という枠を超えて、同等な権利を獲得しています。これについては、同性婚の合法化が欧米各国で進んでいることにも表れています。

ここで、ミッツさんのいう「表面的な配慮をしてくれる世間」が日本の現状だと思います。こうやって騒ぐ方が差別的な、特別的な目で捉えて、被害者意識や被害妄想を助長しているのではないかと思うのです。確かに、私はゲイでもないし、LGBTIでもありません、ですから当事者の気持ちはわかりませんし、差別もされたことなんてございませんよ。でも、親として、ウチの長男がもしゲイだったらと考えない日がないように、サポートはきちんとするつもりでいる、理解者です。

日本は、まだまだそういう意味では後進国ではないかと思います。オーストラリアではドラック・クイーンが「オカマちゃん」バリバリでパブでショーをやったりしていますし、実は日本以上に宗教的に見て厳しい現実があります(キリスト教では同性愛者は罪で地獄に落ちると言われている)。それでも、「自分自身の真の姿」を確立するためにみんな前を向いていくように生きています。確かに、海外でも差別や家族間での摩擦などで、自殺やうつ病などの精神的な病気になる人もいますし、深刻な問題であると思います。そして、日本でも今回のこの保毛尾田保毛男の問題でまた嫌な思い出を思い出してしまった人も多いでしょう。でもそれは、本当に個人的な問題であって、個人個人が乗り越えていかなくてはいけない問題だと思います。また、欧米は個人主義ですから、日本の風習、習慣と全くもって拮抗しますし、ちょっと違うなと思うのも当然なのかもしれませんが。

私も中学時代にいじめにあったし、職場でもいじめにあったこともありました(日本でよ)。それだって、個人的な問題でしょう?私がここで言いたいのは、いじめにあうとか、セクハラにあったとか、そういう次元までこの同性愛者やLGBTIの問題を引き上げなくちゃいけないということです。日本のTVではセクハラまがいの行動で、アイドルをからかったり、人の揚げ足を取って、あざ笑ってみたり、いじめにあっている子供のドラマとか、そんなのしょっちゅうでしょう?それはよくて、この保毛男ちゃんがダメっていうのは、特別扱いしすぎです。反対に、こうやって大騒ぎすると余計に「彼らは違うんだ」だから、もっと守ってやってよ!なんていう「特別」を表しているのではないかと思ってしまう。

日本人は単一民族で、皆が同じ方向に向いていれば落ち着く民族で、ちょっと違うともう大変なことになってしまうと言う性質を持っています。でも、それは違うんだと言う教育が欧米から伝わって、最近になって「多様性に」に対する理解もだんだん深まってきましたが、それでも底辺の方では、この「単一性」に居心地が良く感じる。そして、時代の変化や欧米の個人主義は広まりつつある日本での今回の事件、この「多様性」に当てはまる人達も「多様性への理解」を自分たちの権利であるとして、この時とばかりに盾に取って騒ぎ立てている・・・・。そんな感じがしてならないのですがね・・・(ごめんなさい、怒らないでね、これは個人の意見ですから)。同性愛者だから、LGBTIだからって、そんなに珍しいもんでもないです・・・・まあ、日本はまだまだなのかもしれませんけど。だから、神経質になるのはわかるんだけど・・・。

最後にミッツさんのお言葉で:

何はともあれ、『差別的なものに蓋をする』だけでは、何の意味もないことにそろそろ気付かないと。『多様性への理解と配慮』なんて聞き分けの良さそうな言葉を軽々しく口にするのなら、『普通じゃない人が隣にいる違和感』を、自分なりに分別し咀嚼する感性をもっと尊重し、磨かないと。

参照:ミッツ・マングローブ「保毛尾田保毛男を狩る、分別できない人たち」

まとめ

ぶっちゃけて言えば、みんな普通の人なんですよ、ゲイだろうがバイだろうがストレートだろうが、中身はみんな同じ人間ですから・・・・。私は日本に住んでいませんが、ネットを見る限りで言わせていただければ、あの保毛男ちゃんを笑って見れるくらいの肝の太さというか、図太さと言うか、懐の深さが今の日本には欠けているのではないでしょうかねぇ・・・・。まあ、若い人にはああいうキャラでギャグをするっていうのが、わかんないというか、時代錯誤で面白くもなんともないのかもしれませんが。私が息子のYoutubeのギャグが面白くないのと同じように・・・・。

私たち夫婦はそんなちっぽけなことは気にしないんですよ。ゲイだろうが、ストレートだろうが。最近では、ストレートというのもなんか変な感じがするし。人間ですからね、いろんな人がいますし、基本的には「本人が幸せであればいい」これだけなんです。これは、どんな人にでも当てはまりますから、難民出身で戦火を逃れてきた人とか、オーストリアで幸せを求めて移住してきたイスラム教の家族とか、そんな人たちも集まってきます。それは「私たちは恵まれているから、助けがいる人たちは助けてやる」それだけのことしているだけなんです。

それに、誰が誰を好きになろうとそれは個人の自由であり、その人の幸せを願うことが「尊重」ではないかと思うんです。ですから、同性愛や性的な基準であれこれ言う人とは事実上、お付き合いを避けているところもあります。まあ、近所付き合いは仕方がないのでしていますが、食事をしたりなんてことは一切ございません。主人はもう52歳で、私も四捨五入すると50歳ですからね、人生は短くなっていますから、時間の無駄をしないことにしたんです。

 

 

 

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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