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映画『犬ヶ島 – Isle of Dogs』はここ数年来の傑作!

日本では、この映画『犬ヶ島』は5月25日に全国ロードショー予定だそうですが、オーストラリアではすでに公開しています。で、昨日、家族揃って見に行ってきました・・・・。いや〜、傑作です!この作品は、近代に残る傑作と言えると思います。

で、今回はこの『犬ヶ島』についてレビューして見たいと思います。

デザインが斬新

実は、公開前から私はあまり乗り気じゃなかった作品だったんですねぇ・・・。基本的に動物が喋る映画とか大嫌いだし、ストップモーションの映画も嫌いだった。なんか、こうぎこちないというか・・・・まあ、それが良いんですけど、見ていて段々とイライラしてくるというか・・・。嫌いな代表作と言えば、『Fantastic Mr. Fox』、ウチの旦那さんは気に入っていましたけど、私はあのギクシャクとした動きが気になってストーリーにのめり込めないというか・・・・。まあ、他にもストップモーションの作品はありますけど、どれもイマイチ、パッとしないと言うか。

しかし、この『犬ヶ島』はすごい!ストップモーションのぎこちなさをある程度残しながらも、スムーズさを追求していると言うか。それに加えて、近未来の日本と舞台としていることで、英語を交えた日本の国際化も垣間見られたり、しかし日本のテイストはきちんと残っていて、面白かった。あべちゃんが進めている『国際化』もああなるのかなぁ・・・・20年後には・・・って感じに思ったけど。

日本の芸術が見れる

基本的には、外国で作られた作品ということで日本色がたくさん盛り込まれているのは当然なんですが、よくハリウッドである『勘違い』がないところが嬉しかった。日本語と英語が混じっているので、ウチの子供達は私に通訳を求めるように見つめられましたけどね、映画館ですから、おしゃべりは謹んでしまい、Boys達は「ネットで買おうね」と言ってました(それでマミーに通訳してもらおう)。

感心したのは、ものすごくデザイン的にもイラスト的なアートがものすごくよかったこと。好きだわ・・・・あの感じが。日本では『クールジャパン』とか言ってますけど、あの感じがものすごく出ててた。伝統的な浮世絵風のデザイン、それでもまだ残る「おばちゃん風の文化」それから日本の伝統文化も取り入れていて、ああ、ちゃんと見てくれているんだなぁ・・・という、作品。

今までは本当に、冒頭でも言ったように『ハリウッドから見た日本』だったけど、きちんとこの監督さんは『日本から見た日本を世界に』っていう感じに作ってくれていてすごく嬉しかった。う〜ん、嬉しかったというのはおかしいか・・・・。

『恥ずかしい』ハリウッド映画ではない作品

例えば、『キル・ビル』、タランティーノ作品の中で千葉真一が出ている作品ですけど、あれってなんか見ていて『恥ずかしい』感じがしていたんです。嫌いじゃない映画ですけど、何だろう、やっぱり『ハリウッド側から見た日本』を描いていて無理やりくっつけちゃった感じ。まあ、いいんだけど、千葉真一が意外と「大根」だったという事実も判明した映画でしたし。

実は、ステレオタイプの日本文化って確かに海外には受けるんだけど、それはただ単に『虚像』に過ぎなくて、ちょっと誤解するバカな人たち(トランプに投票するような人たち)に提供するために作られた娯楽作品で、何の芸術的な価値がないと思えちゃうんですわ。

それだけに、この作品はその私が思う、『恥ずかしさ』が全く感じられないという素晴らしさ。ストーリー性も、それに伴うデザインやセッティング、それにキャスティングにおいても、胸を張って、『日本を舞台にした傑作映画』とみんなに言える作品です。

まとめ

いや〜、本当に久しぶりに見た『日本を舞台にした』いい作品でした!ここ数年来の傑作と言えるかも。まあ、アートを生業としているものとしても、あれだけの芸術的にも優れている作品って、珍しいし、なかなか他の文化を融合させるのは、ちょっと難しい部分もあるはずなんですけど、しっかりとできてた。キャストも愛しのボブ・マーリーにオノ・ヨーコ、最近は日本が絡むと必ず出てくる渡辺謙、それからスカーレット・ジャンセン、エドワード・ノートンなどなど、作品がよくないと出ないと言われている人たちも多く出演しています。オノ・ヨーコの場面では、ちょっと笑っちゃったけど。

是非にも見ていただきたい作品です。

日本では5月25日に全国でロードショー予定だそうです・・・・お楽しみに!!

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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