元大統領オバマとミシェルの肖像画が公開、二人のすばらしさが引き立つ作品

 

先日、ワシントンにあるスミソニアンのナショナル・ポートレート・ギャラリーで、バラク・オバマ元大統領と元大統領夫人のミシェル・オバマの両夫妻は、明るい色の肖像画を発表しました。アメリカでは歴代の大統領の肖像画を描くのが習わしなんですが、今回、オバマを描いたのは、ロサンゼルスのアーティストKehinde Wiley、そしてミシェルを描いたボルティモアのアーティストAmy Sheraldは、双方とも、大統領の肖像画を依頼された最初のアフリカ系アメリカ人の画家です。

アメリカ初のアフリカ系アメリカ人の大統領に相応しい、新進気鋭の両アーティスト。う〜ん、お二人にとっても似合っていて、21世紀を感じさせる、コンテンポラリーな作品になっています。

ミシェルの内面の美しさが光る作品

Amy Sherald’s portrait of former First Lady Michelle Obama. Credit: courtesy National Portrait Gallery, via CNN

まず、元大統領夫人のミシェルの作品。巨大で流れるような、幾何学的な模様のあるドレスを着て、椅子に座っている構図ですが、この作者であるエイミー・シェラルドは、この肖像画について、概念的で普遍的なイメージを描写していると言っています。

そして、彼女の作品についてオバマは、

“Amy, I want to thank you for so spectacularly capturing the grace and beauty and elegance and charm and hotness of the woman that I love.”

「エイミー、私が愛している女性の優雅さ、美しさ、優美さ、愛嬌、そしてホットな魅力を壮大に描写してくれてありがとう」

と語っています・・・。オバマって、本当に奥さん孝行というか、愛妻家ですからね。こんな風にいつも褒められていると女性は元気で若く、美しく、幸せでいられるのでしょうね。

 

オバマの生い立ちを描写している作品

 

Kehinde Wiley’s portrait of former President Barack Obama. Credit: courtesy National Portrait Gallery via CNN

そして、オバマ元大統領のなんですが、椅子に座り、腕を折りたたみ、青々とした緑の背景に座しているのが大きな特徴の肖像画です。

作者である、ワイリー氏は、背景に浮き出ている明るい花々が、オバマのライフストーリーの一部を表していると語っています。オバマの故郷シカゴの公式花である菊だけでなく、ケニアとハワイの花々も添えることで彼の生い立ちを象徴しています。

「この絵を見ると、確かに驚くほどハンサムな男がいる、しかし、象徴的な方法によって、背景の植物から彼の生い立ちを語りかけ、彼の道を地球上に描いている。」

と、ワイリー氏はこの作品の在りようを語っています。

彼は、最初のアフリカ系アメリカ人の大統領を描く最初のアフリカ系アメリカ人の画家であることは「絶対に圧倒的」であり、「信じられない状況」であったと語っています。彼が肖像画を描くと発表された直後、オバマ氏は白髪を少なめに、それと耳を小さめにしてもらえないかとワイリーの交渉を試みたと冗談を言っていました。

参照:Sydney Morning Herald 

 

まとめ

確かに、この両作品はコンテンポラリーで、最近の流行りの画風と言えるかもしれませんし、それによって保守的な画法を好む人からしたら、ちょっと・・・とおもうでしょう。

特に、ミシェルの肖像画については、この作者が使っている色合いや風情、そしてドレスに至るまでミシェルのさっぱりとした人柄、女性としての賢さや人としての強さを表現していると思います。オバマが言ったように、彼女の内面の優雅さ、優しさ、強さ、そして気品も感じられる作品になっていると思います。それこそがミシェルがなんども演説していきた女性としての生き方で、何事にも動じない、真の強さを表現しているように感じます。

この作者は、ナショナル・ギャラリーの肖像画部門で大きな賞を取ったそうですし、彼女のアーティストしてのキャリアにまた弾みがついたんじゃないでしょうか。私は、個人的にとってもいい作品だと思います。

そしてオバマの作品は、彼の優しさや自然を守ろうとする政治家であることをよく象徴している作品ではないでしょうか。彼の表情は揺るぎない信念と意思の硬さをものがたり、しかし、ネクタイをしていない白いシャツで彼が親しみやすかった大統領であったことを示しているように感じます。また、花をあしらったことで、彼のフェミニストとして、女性を気遣い、ミシェルと共に歩んできた大統領時代も彷彿とさせる感じもします。

私は、今でもはっきりとオバマが当選した時のことを覚えています。ワタシにも以前、アフリカ系アメリカ人の彼氏がいたことがあったので、実は、この大統領選を他人事とは思えないくらいに見守っていたのです。

ですから、当選した時には、「うそ!まじで?!」と大声をあげたくらいに興奮したのです。だって、アメリカでよ、あの人種差別の激しい、時代錯誤のアメリカでよ、黒人が大統領になるなんて、映画以外ではありえない話なんですよ!!皆さんは知らないかもしれないけどね、ヒップホップだなんだかんだ言ってもね、黒人というだけでいまだにひどい差別があるんですよ、アメリカという国は。ですからね、ウチでは当選した当日に、友人が集まって、飲み会まで開いちゃったくらいの興奮だったんですよ。ウチの旦那さんも、もうず〜っと、Wow, Wow言ってましたし。知り合いに道であえば、「信じらんないよね、びっくり!けど、これで何かが変わるよ、アメリカも!」なんて、言っていたもんです。

が、次がトランプだからね・・・。結局は、同じだわな・・・アメリカ人はバカばっかりだったということよ。

しかし、この二人は本当に、時代を作り、歴史を作り、そして人種差別的な見方をする世間に色々なものを投げかけてきた人たちだと思います。彼らは、当時のアメリカを憂い、立て直し、次に渡すために必死になって働いてきたと思います。あれだけ、センセーショナルな政治家は今まで見たこともないし、これからもそう簡単には現れることはないでしょう。

I really miss you two. Thanks for being a wonderful couple and trying to save the world.

ということで・・・。ああ、あのチャーミングなオバマ、オーストラリアの首相やらないかなぁ・・・。