サイコパス(精神病質)とソシオパス(社会病質者)の共通点と、どこが違うのか?

 

サイコパスやソシオパス・・・・この頃よく聞かれる言葉で、数年前にでた、アメリカの TV番組、”Dexter”なんかは有名どころですよね。日本では、座間で起きた連続殺人事件などで注目されたように思います。

私が日本にいた頃、18年前はあまり耳にしなかった言葉ですが、心理学上で分類されているもので、日本語では「反社会性パーソナリティ障害」と言いますが、はっきり言って症状も程度も様々・・・。ですから、このカテゴリーの印象が一人歩きすることもあり得ます。実は、私の身近にもいるんです・・・この手の人が・・・とっても身近に。

そこで、今回はこのサイコパスとソシオパスについてじっくりと調べてみました。

サイコパスとソシオパスの歴史

最初に、「ソシオパス」と「サイコパス」、および関連する’精神病の用語の意味について、その違いを解消するために用語学的歴史をみてみましょう。

1800年代初頭、精神病患者の医師たちは、患者の中には、他人の権利について「道徳的堕落」や「道徳的な狂気」と呼ばれるものがあることに気付き始めました。「サイコパス」という用語は、1900年ごろに初めてこのような人々に適用されました。この用語は、社会に与える被害を強調するために、1930年代に「ソシオパス」に変更されました。

しかし現在は、研究者は「サイコパス」という言葉に戻っています。その中には、遺伝形質に関連し、より危険な人々を指すために「サイコパス」を使用し、それ以外の危険の少ない人々、育った環境などから影響を受けた「ソシオパス」とわけて使用しています。他の研究者は、遺伝的に引き起こされると考えられる「プライマリ・サイコパス」と、より育ってきた環境から引き起こされた「二次的サイコパス」を区別しています。

社会病理学および関連する概念を定義する現在のアプローチは、基準のリストを使用することです。最初のリストはHervey Cleckley(1941)が開発したもので、この人は詳細を初めて記述した人物です。これらの基準を十分に満たしている人は、サイコパスまたはソシオパスとして数えられます。このようなリストがいくつか使用されていて、最も一般的に使用されているのは、Robert Hareらによって開発されたPsychopathy Checklist Revised(PCL-R)です。 1996年にLilienfeldとAndrewsによって、Psychopathic Personality Inventory(PPI)と呼ばれる別のバージョンが開発されました。

心理学者と精神科医が精神病の分類と診断に使用する本「精神障害の診断と統計マニュアル」(DSM IV)には、「Antisocial personlity discorder : 反社会的人格障害」(APD)と呼ばれるものが含まれています。それは WHO (World Health Organisation)では、「dissocial personality disorder : 社会的人格障害」と呼ばれています。これらはサイコパスのカテゴリーよりもはるかに広いカテゴリーです。サイコパスのカテゴリーは、このカテゴリーに含まれているように見えますが、これらの基準のすべてをオーバーレイし、統合しても、サイコパスの人間の比率はかなり小さくなりAPD患者の約5人に1人だけがサイコパスとなります。

 

サイコパスとソシオパスの共通点(反社会性パーソナリティ障害)

サイコパスおよびソシオパスは、全体の3%という割合で存在すると言われています。この障害は、女性よりも男性の方が多く、主に酒類や薬物乱用問題のある人、あるいは刑務所などの法医学的状況に見られます。では、この「反社会性パーソナリティ障害」とはどういうものでしょうか?

1) 「思いやり」や「共感」の欠如

サイコパスは、思いやりや共感するという気持ちにかけているといいます。これはソシオパスにも言えるのですが、「他人の感情に対して非情である」としています。サイコパスの脳は、感情系の結合が弱いと判明していて、これがサイコパスが感情を深く感じることができない原因担っています。

また、サイコパスやソシオパスは、他人が感じる恐怖を理解できないと言われています。基本的に、嫌悪感や恐怖といった感情は、私たちの倫理観に重要な役割を果たしていて、これらの感情(嫌悪感や恐怖)が、犯罪行為を防止し、危険なことには近寄らないと言った危機感を持たせます。しかし、サイコパスは、実際に腐敗した顔の嫌な写真を見せたり、悪臭を嗅がせたりする実験の結果、これらの生理的な嫌悪感に対して非常に高い閾値を持っているという結果が出ています。

2) 罪悪感の欠如

サイコパスやソシオパスには、感情の欠如、特に罪悪感や恥ずかしさなどの社会的感情の欠如が見られます。 普通の人間では、軽い電気ショックや手足に軽度の嫌悪感を与えるなど実験では、脳のネットワークが活性化し、皮膚コンダクタンス応答を示して、汗が出るなどの明確な症状が出ます。しかし、サイコパスは、この脳ネットワークは活性を示さず、皮膚コンダクタンスでの応答は出なかったといいます。

3) 責任感の欠如

サイコパスやソシオパスは信頼性がなく、「無責任」で、「責任転嫁」をします。彼らは追い詰められれば、その責任を認めるかもしれませんが、恥や悔しさの感覚を伴っておらず、責任を認めさせたからと言って、彼らの本来の行動を変える解決策ではないとしています。

4) 虚言癖がある

サイコパスやソシオパスの多くは、チャーミングで雄弁であるといいます。しかし、それは不誠実で、病的な嘘を交えた「虚像」に過ぎない場合が多いです。また、サイコパスのスピーチは雄弁で、個人的な利益や喜びのためにありとあらゆる手段を講じます。彼らは、平気な顔で嘘をつき、それが嘘だとわかっても彼らの中では完璧でいようとします。また、彼らは比喩的な表現や抽象的な表現を理解できない傾向にあります。

5) 自信過剰で自己中心的

サイコパスは、自己を過大に評価します。いわゆる、自意識過剰で、自信過剰であるといいます。あるサイコパスの患者は、彼が世界クラスの水泳者であると信じていたらしいです。また、自己中心的で他人に寄生した生活様式をすることもあります。

6) 衝動的で計画性がない

ソシオパスは、計画性に乏しく、現実的な長期計画を立てることができないといいます。

7) 衝動的で暴力的

サイコパスの忍耐力は、通常の人よりも非常低く、すぐに切れるという攻撃性を持っています。ですから、暴力沙汰を繰り返すのもサイコパスの特徴といえます。

参照:Psychology Today

 

サイコパスの特徴

心理学の研究者は、一般に、ソシオパスよりも、サイコパスが生まれる可能性の方が高いとしています。それは、サイコパスが遺伝的素因である場合が多く、ソシオパスは環境によって作られる傾向があるからです。サイコパスは、生理学的な脳の違いに関連している可能性があり、感情の調節と衝動制御を担うとされている脳の構成要素が未発達であることがわかっています。

また、サイコパスは、一般的に、他の人との感情的な繋がりを持つのに苦労します。代わりに、浅い人間関係を築き、そのほとんどの人を自分の利益のために利用しようとします。彼らは他人をどれほど傷つけても、一切、罪悪感を感じません。

しかし、サイコパスは、しばしば、魅力的で信頼できる思われ、安定した職業についていることも多いです。また、家庭内でもパートナーとの親しい関係も築くことができます。彼らは高学歴である場合が多く、または独学で知識を得ていることもあり、博学である場合が多いです。

サイコパスが犯罪を犯す時は、自分自身へのリスクを最小限にするように、慎重に計画し、あらゆる可能性のために緊急時対応計画を立てます。

ソシオパスの特徴

精神学の研究者は、ソシオパスは、身体的虐待、情緒的虐待、または小児外傷など、非常に否定的な家庭における環境要因、後天性の要因の結果であるとしています。

ソシオパスは一般に、サイコパスよりも衝動的で一貫性がない傾向があります。サイコパスと同じように、他人へ共感ができないなどありますが、同じ考えを持ったグループや人交流を持とうという気持ちもあります。サイコパスとは異なり、長期的な雇用を維持しておらず、通常の家族生活を営むことができません。彼らが犯罪行為を行っている場合、その行為のリスクや結果をほとんど考慮せずに、衝動的でほとんど無計画で実行しようとします。彼らはすぐに興奮して、暴力的な事件を招くことがあり、このような行動によって逮捕される機会を増やしています。

どっちが危険なのか?

サイコパスとソシオパスは共に社会に危険をもたらします。なぜなら、彼ら普通の人たちと同じように、正常な生活をしようとするからです。しかし、サイコパスは、彼らの行動に関連する罪悪感がより少なくなるので、ソシオパスよりも危険である可能性が高くなります。

サイコパスには、自分の行動を客観的に捉える能力もあります。他人の苦しみや痛みを理解できないので、多くの有名な連続殺人犯たちはサイコパスになります。

しかし、サイコパスやソシオパスにとって、暴力は必要不可欠な要素ではなく、彼らの全てが暴力的なわけではありませんし、直接犯罪者ということにもつながりません。

幼少期に見られる兆候

通常、サイコパスとソシオパスの要素はすでに、小児期に得ることができます。後にソシオパスやサイコパスであると診断されるほとんどの子供は、他の人の基本的な常識や安全性に違反するような行動パターンを持っています。子供であっても、彼らはしばしば規則やルールなどの社会規範を破る傾向にあります。

心理学者は、この種の幼年期行動を行動障害と呼んでいます。行動障害には、4つのカテゴリの問題行動が含まれます:

  • 人や動物への攻撃(これが一番やばいとされています)
  • 他人の所有物の破壊
  • 嘘をつく、または窃盗
  • 規則や法律などの重大な違反

これらの症状(および行動障害の特定の症状)が多く見られる、若い十代の若者たちは、反社会性パーソナリティ障害」のリスクが高いということになります。

参照:PsychCentral

まとめ

冒頭にも書いたように、実はワタシの身近な人にもいるんです。これはまた次の機会にでも詳しく書こうとは思いますが、ワタシが日本を離れた理由もこれに起因します。ですから、これらの「反社会性パーソナリテイ障害」は、単なる話ではなく、誠にもって切実というか・・・・・。まあ、日本を出て、縁を切った時点でもうすでにワタシの手から離れているので、今現在の実害はないです。けれども、長年にわたり、苦しめられてきたことは確かなことです。

最近では、治療できるということも言われていますが、ワタシは、基本的に、これらの症状の人たちとは関わり合いにならないことだと思います。これらの人たちは、自分が正しいと真剣に、心から思っているので、たとえ医者がなんと言おうと、誰がなんと言おうと、正しいのは自分しかいないのだと信じ切っているので、お話にならないのが常です。