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【海外移住】海外に住めば外国語は喋れるようになるは妄想と幻想という話

私は2000年にオーストラリアに移住しましたので、もうかなりの長い時間をオーストラリアで過ごし、実際にはもうオーストラリアの市民権を取り国籍はオーストラリアになっています。(詳しくは過去記事に書いてありますので、よかったらどうぞ)

過去記事:海外移住でオーストラリア国籍を取得した理由、市民権と永住権の違い

で、たまに知り合う日本人の方から言われる事なんですが、英語の上達について。実際に同じくらい長い間住んで、豪州人の職場で働いている人もいますし、それなりに英語の方も不自由なく暮らしている人が大多数だと思います。

そして、こっちに来る人でも「外国に住んだら、その国の言葉が自動的に喋れるようなる」と考えている方も多く見受けられます。

が、正直に言ってそれは妄想と幻想です。そんなに簡単に喋れるようにはなりません。

あ、いや、喋れるようにはなります!普通に意思の疎通というか、必要最低限の事はできるようになるし、移民国家である場合は割と周りが気を使ってくれて、ちょっと変でも「この人の言いたい事はこれだろうな?」と思って接してくれているはずです。

移民が嫌いな人は、思いっきり「あんたの言ってることわかんないわ」って言う人もいると思いますが、稀です。

そこで今回はこの「海外に住めば外国語が喋れるようになる」と言うことについて20年の海外生活から検証してみたいと思います。

 

きちんとした基礎があれば結構いける

私が2000年に来た時は、AU夫の両親は私の言っていることがよく理解できなかったらしいです(笑)。でも、彼らは私に対しての思いやりから、わかったふりをしていたとか。

10年くらい前に、「あの時は本当にどうしようかと思ったわ、言ってることはよくわからないし。でも、すごいわね、ちゃんとネイティブ並みに喋れるようになるなんて。誇らしく思うわ」と、自慢っぽくなってしまいますが、嬉しいことを言われようにまでなれました。

ですが、これは勉強したから。

まあ、留学とか現地での教育機関に入る人の場合は問題ないと思いますが、国際結婚とかで来る人は結構、大きな壁になることは確かだと思います。特に、相手が日本語がペラペラだったりすると、相手に依存してしまって、自分はあまり喋らない生活になるし、自然と日本語に頼った生活習慣になって行くという悪循環にもなります。

実際に日本社会にべったりで、日本人奥様方とつるんでばかりいる日本人も沢山います。確かに楽ですからね、努力しなくてもいいし、特に大都市だったら最近は沢山の日本人移住者もいますから。おまけにパートナーが日本語ベラベラ喋ってくれるなら、何の問題もないでしょう。

そして、それが落とし穴。

こう言う人は、どれだけ海外で暮らしていても絶対に一定基準以上には英語は上達しないんですよ。人間、よっぽど好きか、死活問題に関わらないとやる気を出さないようにできているんです。

ですが、キチンとした基本が前提にあれば耳が慣れてくるし、環境に順応する力を持っていますから、買い物だったり、レストランでの注文だったりはできるようになります。そして、10年も経てば、多分、通訳のパートナーがいなくても生活していけるようにはなるんではないでしょうか。

しかし、これもまた本人次第。

全く現地の言葉を使う気がなければ上達も何もありゃしません。

 

 

ネイティブでも理解に苦しむ英語を使う人もいる

さて、ここでネイティブの人の英語の能力はどうなんだろうと言う話をしてみたいと思います。

まず、日本でも小学生ぐらいの子供でもしっかりと話すことが出来るように、実際に読み書きはできなくても話すことが出来ると言うのが基本にはあります。ですが、これには限界というか、限度がありまして、基本的なコミュニケーションは取れるけど、突っ込んだ話題、政治や芸術、経済的な話になると語彙力がないくて全く太刀打ち出来ない場合も多々あります。

しかし、これは外国人だけじゃなくて、ネイティブにも言えること。

私が出た大学は、美術系だったので実は割と簡単に入れるんです。デッサンや絵が上手く描けるならば。実際には、美術史も絡んでくるのである程度の英語力は必要なんですが、入学時には作品を提出して面接という感じだけ。だから、物凄く偏っている生徒も多かったんです。

そして、同級生の豪州人のN君ですが、全くもって読み書きができなりらしい。それに気がついたのは、美術史の時間。ポツリと「何言ってるかよくわからない」・・・・。

私:え???いやいや、ルネサンスだよ??

彼:うん、ルネサンスがどうしたの???

私:・・・・・

家に帰って、AU夫にその話をすると、「あああ、たまにいるよ。キチンと高校を卒業しても理解力がない人って」という。

そしてその後、論文がイマイチ自信がないというので、彼の論文のエディットをしてあげることになった夫が、オーマイゴーと頭を抱える事態に。

そう、全くもって支離滅裂。

どれどれ、と私が読んでもオーマイゴー。

言っている意味もわからないし、文章も全く支離滅裂でびっくり仰天する羽目になり、夫はこれはどうすればいいんだろうと頭を抱えたのです。結局、直せる部分は直し、スルーできる部分はスルーしたみたいですが、もう二度とやりたくないというコメント。

そりゃ、そうだろうよ・・・ありゃ、私が読んでもひどかった。

という訳で、日本語でもキチンとした日本語が使えない人がいるように、英語であってもキチンとした英語が使えない人が当然いる訳です。話をしていてもどこかちぐはぐだったりする事もあったり、ネイティブだからその国の言葉が完璧だという事もまた幻想、いや、思い込みであると言えるでしょう。

 

豪州の移民は英語が話せない人も多い

オーストラリアは移民国家です。元からいるのはアボリジニーの原住民だけですから、白人系もアジア人系もアフリカ系も中東系も全て、先祖は移民です。

それにオーストラリア人=白人というのも間違っているので、もしも、え?オーストラリア人って白人以外にいるの?と思っている方は要注意です。移民国家として、世界各国から来ていますし、多重国籍を認めているので何ヶ国かの国籍を有しているかオーストラリア人も多いです。

そして、今でさえ英語の授業や英語力を試すような国籍取得のテストを行っていますが、何十年も前にはそんなテストもなく、結構簡単に豪州国籍がもらえました。それにコミュニティが各国出身別に存在するのも豪州では当たり前なので、その中にドップリ浸かっている場合には、豪州永住歴が50年とかあっても今だに英語が喋れないおばあちゃんとか結構います。

 

 

キチンとした英語はやっぱり学校で学ぶべし

私は20代前半で英国語学留学しました。まあ、英語学校に通ったんですけど、ほとんど遊んでばかりいて、学校にもあんまり行かなかったという体たらくで。ですが、喋る方は結構、間違えようが何だろうが、ガンガン喋っていました。

そして、日本に帰って来てから文法を勉強するというなんとも勿体無いやり方をしてしまいました。何が言いたいかと言いますと、やはり、基礎的な英語はキチンと勉強したほうがいいと思います。私は結局、学校で習ったものを日本に帰ってきて独学でやり直したと言うお粗末な人間だったんですが、できれば学校に通って見たほうがいいでしょう。

これによって、お金を掛けたことでモティベーションをあげることも出来ますし、周りの環境から刺激を受けることも良いことだと思います。また、語学学校にはいろんな国から来ているので世界中に友達が出来たりするのでいい思い出にもなります。

私が英国に語学留学した時は、SNSもないし、emailもなかったので手紙でした。だから、今となっては全然連絡が取れない、懐かしい友人もいます。ですから、今の時代は本当に羨ましい。尋ねて行きたい仲良かったブラジル人とかコロンビア人とかいますねぇ。

とにかく、

ある程度はしっかりとした英語の基礎は習っておいた方が良いと思います。それというのも、喋れるけどあまりにブロークンなために恥ずかしい思いをすることもあるということ。あまり、他人は面と向かって言いませんが、お里が知れる・・・・と言う表現も英語圏でも結構あります。特に、仕事などについた時にはビジネス英語ということよりも、TPOに合わせた会話ができるかどうかという部分で非常にシビアに見られることも。

私の知り合いにも在豪歴は私より長いのですが、あまりにも文法がめちゃくちゃで、うちの夫に言わせると非常に勿体無いと思うそうです。彼女は見た目と話し方ののギャップがありすぎるらしい。つまり、見た目は非常に品があるのに、英語は文法がめちゃくちゃな教養のない喋り方なんだそうです。多分、彼女が過ごした仲間がそういう感じの話し方だったのではないかと言ってました。

ですから、一応はキチンと文法なり語彙なりを習得しておいた方が良いという話ですね。

 

 

まとめ

言語というのは、その国の文化であり習慣です。ですから、日本語でも汚い日本語を使う人、丁寧で綺麗な日本語を使う人、あるいは両方キチンと使い分けができる人がいますよね?それと一緒で、日本語以外での言語にも当然ながらそういうことがあります。

しかし、そこで個々が何を目的にしているのかが問題です。

特にやりたいこともないし、主婦や主夫でいいし、日本人社会で生きているならば必要ないでしょうし、将来的に日本に帰るつもりであるならば、とりあえず、意思の疎通が出来ればいいので、それならば学校にいかなくてもいいと思います。

ですが、この記事のテーマである『海外に住めば外国語は喋れるようになる』と言うのは、当たっている部分もあれば、思い込みという部分もあります。

要は、どうその国で過ごすのかです。

 

 

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Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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