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オーストラリアのユニクロの元従業員が告訴。他の元従業員もPTSD発症?

豪州にもユニクロが数年前に進出していまして、AU友人達の間でも今では”Uniqlo”は”MUJI”と並んでメジャーな日本企業なようです。

しかし、数日前に見かけたこのニュース。豪州のユニクロをAUの元従業員が告訴したというもの。それに続いて、PTSDを発症しているという他の元従業員の告白を乗せた記事も出ていました。

まず、初めにこういう見出しがついたニュース記事をTwitterから見つけました。

https://www.news.com.au/finance/business/retail/everyone-has-some-form-of-ptsd-former-uniqlo-employees-describe-toxic-bullying-culture/news-story/3e355f0f9c64234aa30e95b378735df8

‘Everyone has some form of PTSD’: Former Uniqlo employees describe toxic bullying culture

Seven shirts folded per minute, “shouting rooms” and 18-hour days. Former Australian Uniqlo employees have spoken out about the retailer.

「誰もが何らかの形でPTSDを発症しています」:元ユニクロの従業員は有害ないじめ文化について説明しています

1分あたり7枚のシャツを畳む、「叱り部屋」と18時間の勤務時間。 オーストラリアの元ユニクロの従業員は、この小売業者について話しました。

News.com.au

この記事を読んでみるとですね、オーストラリア、メルボルンの元ユニクロの従業員であった女性が、日本のファストファッション大手であるユニクロの「気味の悪い、ひどい、虐待的」な文化について告発しているんです。

今月初め、元人事部長のMelanie Bellさんがオーストラリアのユニクロを彼女が「白人系」のせいでいじめられ、差別されたとして、100万ドル( 1億円~1億3千万円前後)を慰謝料として訴えたというものです。

その訴えの内容を記しているのがこちらの記事なんですが、

https://www.news.com.au/finance/work/at-work/uniqlo-execs-named-in-1-million-bullying-legal-claim-discriminated-against-caucasian-manager/news-story/d1769035f40522a38698aff4138b1047

その記事の引用をしますと、こちら:

In a statement of claim filed with the Federal Court in Melbourne on Friday, the 47-year-old alleges she was bullied on at least four occasions by Uniqlo chief operating officer Kenji Tsuji and was held back from pay increases, promotions and professional advancement by chief financial officer Wataru Sasaki.

金曜日にメルボルンの連邦裁判所に提起された申し立ての声明によると、47歳である彼女はユニクロの最高執行責任者である、Kenji Tsuji 氏によって少なくとも4回いじめられ、また、最高財務責任者であるWataru Sasaki氏により、昇給、昇進および職業上の昇進によって抑止された。

news.com.au

よく記事を読んでみると、彼女は白人であるということで差別を受けて昇進や昇給、あるいはそのほかのいじめを受けたというもの。

また、この記事に関連して3人の元従業員も同じような体験を別の記事でレポートしています。それにはこのユニクロの営業体制によって何らかのPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)を発症してしまったとあります。

ここであまり知らない方もいるかもしれないので、このPTSDというのはどんなものかと簡単に説明しますと、強烈な体験や強い精神的ストレスにより大きなダメージを負い、そのことから強い恐怖心を感じて普通の生活に支障が出るなどの状態を言います。災害、事故、暴力や犯罪などが原因になりますし、イジメなどでも引き起こされます。

そして、冒頭の記事にはどんどんとその実態が書かれているんです。

“I was there for the Sydney store opening and basically the Japanese management that came over were not aware of our working rules in Australia, they largely ignored HR.

「私はシドニーの出店のために雇われ、そして基本的にやって来た日本の経営陣はオーストラリアの私達の就業規則を知らなかった、彼らは主に人事を無視した。

“It’s the Japanese work culture, you’re made to feel bad if you go home on time. I was doing anything from 60- to 80-hour weeks. I would start at 7am and leave at 8pm.

“One day I stayed until 1am. The registers weren’t reconciling and I was expected to stay until they reconciled. My dad had to come to the store. He said, ‘You’re leaving, now.’

「日本の職場文化です。時間通りに家に帰れば、気分が悪くなります。 私は週に60から80時間働き、何でもしていました。 私は午前7時に出発して午後8時に会社を出ます。

ある日、私は午前1時までいました。 レジスターは調整されず、調整されるまで私は店にいることを期待されていました。 私の父は店に来なければなりませんでした。 父は言いました、「もう帰るんだ!」と。

もっと他にもあるんですが、まあ、Google translateを使って読んでくださいませ。

ほら〜、非常に日本にありがちな職場状況ではないですか?

私にも覚えがありますわ・・・。

海外の法律を無視した厚顔無恥な日本の企業

Twitterに載せましたら、色々と面白い情報などを書いていただいています。メルボルンのユニクロでは開店当初、「日本のおもてなし」を海外にお届けしたい、なんてことを言っていたそうで、いきなり「Welcome to Uniqlo! (ようこそ、ユニクロへ!)」なんていう馬鹿でかい声をあげたりしていたそうです。

私自身は、シドニーのユニクロに一回しか行ったことがないですね。元々、サイズも小さい方なので豪州のユニクロのサイズ的ではなんか中途半端なので、どうしても日本のユニクロでネット注文し転送会社を通して送ってもらうことにしています。

なので、実際にはユニクロの店員さんたちがどのような感じで働いているのかはよくわからなかったのですが、いや〜、これはまさしく、日本流ですね。

そして、記事の中にあった、「週に60から80時間働き、何でもしていました。 私は午前7時に出発して午後8時に会社を出る」

というのは、豪州では違法です(契約書にこのようにサインしていなければ)。

(実は、ウチのOZ旦那は法律関係の仕事をしておりまして、法学部を出ています。ので、この辺は自然とワタクシも詳しくなっております・・・。)

日本では「なあなあ」で済むかもしれませんが、豪州では本当に厳しい労働基準法があり、もともと労働党が政権を握っていたことや労働党を支持する人も多いことから、これらの労働条件、労働基準に対する契約不履行などがあった場合、非常に厳しい処罰を受ける場合があります。

ただ、もしかしたら、ちゃんと豪州の労働基準法に基づいて契約書は作られていたのかもしれませんが、お得意の「なし崩し」でズルズルと日本流になって行ったのもしれません。ですが、違法は違法です。書類にサインしてあったとしても、事実上の労働状態が違法の域で、それが証明されればしっかりと違法ですから。

なので、これはまずいですね。そして、私が一番びっくりしたのはこの辺のところを無視していた点。無視していたと言うことは、豪州の法律を知らなかった、と言うことかもしれないのですが、こう言う「知らなかった」は通用しないのが豪州です。特に、労働に関することは非常に厳しいです。

数年前にも実は、セブンイレブンが移民を対象にした労働者を最低賃金よりも安く、不当に働かせていたとして賠償金請求をされています。それと同じようなケースになると思いますから、まあ、かなり叩かれるのではないでしょうか。

また、今回はPTSDも発症していると言う人もいますし、人権問題や差別、精神的な虐待などの様々なケースが考えられますし、日本のように「よくあること」では全くないので、さぞや日本のユニクロさんもびっくらたまげていることと思います。

まとめ

私は基本的にどんな企業であれ、労働基準法を無視すると言うのは人権を無視するようなものだと思っています。最近、日本で問題になっている外国人研修者についての虐待や不当な扱いだって同じことです。

私は、こう言うことがどんどんと明るみに出ることで、いかに日本の労働環境が卑劣であるか、そして人権を無視しているのかを知ってもらえるいい機会ではないかと思うんです。

実際、私も過去に労働基準に対して違反していると言うことを雇い主のオーナーと大げんかしたことがあったんですけど、その時はまだいいオーナーさんだったのでしょうね、私の言い分を聞いてくれましたが、そう言う人ばかりじゃないですし、ユニクロさん、記事よるとこんな風に言ってます。

“We have an unwavering commitment to the health and safety of our employees and we will not tolerate workplace bullying of any kind or behaviour which might impact the welfare of our employees.

中略
“We are always working to improve our workplace culture and employee satisfaction.”

「私たちは、従業員の健康と安全への揺るぎないコミットメントを持っており、私たちは従業員の福祉に影響を与えるかもしれない、職場でのいかなる種類または行動によるいじめも許容しません。
「私たちは、職場文化と従業員の満足度を向上させるために常に取り組んでいます。」

news.com.au

ではなぜ、従業員の方がそれも何人もの方々が告発しているんでしょう?こう言う言い訳めいたのは、日本では通用するかもしれませんが、豪州や欧米各国では通用しませんから。反省の色なし!と見なされますよ。ほんと、こう言う白々しいことをよく言えるわ・・・。

ちゃんと認めて謝罪とかするならまだしも・・・。

どんどん、訴えられて白日の元に晒されてしまえばいいと思いますね。人を人とも思わない傲慢な態度や礼儀や常識、あるいは法を守らないと言うことを非常にこの国は嫌いますからね。どんどん訴えたほうがいいと思います。

ですが、これはユニクロだけに限らず、日本の経営者に多いようですね。私は基本的に日本人社会とは全く無縁に生きていますから、よく日本人レストランには行きますが、ほとんど情報は入ってこないのです。ですが、Twitterのフォロワーさんなどの話を聞くと、時間や時給などを搾取されることもあるとか。それで文句をいうとすぐに解雇されるとか。

そういう場合は、Fair Tradingというのが政府機関でありますから、ペイスリップと契約書があれば全てを持参の上、報告するといいと思います。

オーストラリアでは一応、職歴、資格などによって最低賃金が決められていますから、それを確認の上、それよりも下である場合は違法になりますからこのFair Tradingに連絡して報告するといいと思います。

法律というのはですね、人間を縛るものではなく、法というもので社会の秩序や人権を守るためのものなんです。それを蔑ろにするような人間や体制は裁かれて当然だと思いますね。

かわいそうだわ・・・中には、毎日泣いていた人もいるし・・・。これを読むと私が日本で職場いじめにあっていた頃を思い出すわ・・・。

 

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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