オーストラリアのシドニー西部で日本人女性が襲われた報道で思う豪州の治安

オーストラリアのシドニー西部で日本人女性が襲われた報道で思う豪州の治安

2020年2月12日水曜日、オーストラリアのシドニー西部にあるKingswoodという街で日本人女性が二人連れの男性に襲われました。私がこのニュースに気づいたのはTwitterからだったんですが、あまりにも悲惨な写真で度肝を抜かれました。

彼女は仕事に行くためにKingswoodの駅に向かっている途中で襲われ、顔面を殴られ意識を失ったそうで、どうやって家に帰って来たのかさえも記憶がないという有様で、彼女の携帯電話が入っていたバックパックは盗まれたそうです。

旦那さんは、インタビューでは、奥さんのシャツもジェケットも全体に血塗れで頬の傷口からは血が滴り落ちていたそうです。そしてこの写真を公開することで犯人を捕まえる情報が欲しいと協力を呼びかけています。

現在、彼女は病院で治療を受けており、回復に向かっているそうですが、写真を見ると本当にひどいんです。かわいそうに、怖かったでしょうし、当然ながらトラウマになってしまったでしょうし、これから精神的にも回復するのは時間がかかるかと思います….

それがこちらの事件:

 

オーストラリアの地域別に見る治安の悪さ

ですが、このシドニーの西部のあたりというのはシドニー在住者、ローカルであればちょっと気をつけなくちゃいけない地域なんです。わりと犯罪が多いというか、シドニーではWestieとばれる地域で、いわゆるworking classや移民や難民が多いという地域でもあります。

そこでWestie(ウェスティー)とはなんだと言うことなんですが、こんな解釈を見つけました。これはUrban Dictionaryというサイトで現代語の辞書ですかね?読者が一般的なスラングの意味や解釈を投稿する形ですが、いやいや、まあこのWesitieは私もこんな感じで認識していますので、参考までに。

Pale, greasy-looking people predominantly from the western suburbs of Sydney, Australia, especially Rooty Hill, Penrith, and surrounding areas.

主にオーストラリアのシドニーの西部郊外、特にルーティーヒル、ペンリス、および周辺地域の脂っこい白人。

The residents of the western suburbs of Sydney that the middle and upper class residents find hilarious or avoid at all costs. Often found drinking, smoking, and yelling profanities at their feral offspring. One can be identified by his: greasy mullet, ripped flanno shirt, basic knowledge of the english language etc. or her: excessive eye makeup, teenage pregnancy, basic knowledge of the English language etc.

中流階級や上流階級の住民が冗談的に感じたり、避けたりするシドニー西部郊外の住民。 多くの場合、彼らは飲酒、喫煙、怒鳴ったりする特徴がある。男性は、脂っこいマレットという髪型、裂けたフランノシャツ、英語は基礎知識だけ。または女性は:過度のアイメイク、10代の妊娠出産、英語は基礎知識だけなど。

資料提供:URBAN DICTIONARY: WESTIE

Westieって、本当にこんな感じなんですわ。実際にウチの長男とかたまにあっち方面に行くことがあるそうですけど、びっくりたまげているようです。

それに以前、シドニーでも治安が悪いと有名だったキングス・クロスは週末にはこのWestieがこぞってこの辺りに現れ、喧嘩売ってそれによって事件が多発していたり。その後のロックアップ法(営業時間を制限した法律)が施行されてあの辺のパブは閑古鳥が鳴くはめに。

その代わりに自由でレストランやパブが多いNewtownという街にどっとこれらのウェスティーが集まり出して、喧嘩を売りまくり治安が悪化….という事態に。

また話がちょっとずれましたが、

この事件はこのWestieが多い地域で起きた事件です。

が、この事件の犯人は写真から見ると白人のWestieではなく、有色人種の移民系のような感じですね。そしてこのエリアは家賃も安く、低所得者も多い地域なのでどうしても移民して間もない場合は、言葉の関係や学歴、スキルなどが影響するので移民が多くなってしまいます。

また、残念ながらドラッグや軽犯罪なども多発しているし、ギャング同士の抗争だってある。あまり、知られていないようですが、中東系、アジア系、白人系とそれなりにギャング組織があったりします。

そしてそういう地域はどうしてもこのシドニーの西部に多くあるんです。

 

豪州のボーガンという人種が存在する

どこの国もそうですけど、国が大きくなれば様々な人達が生活しているわけで、アメリカだっていろんなタイプのアメリカ人がいます。

例えばトランプの支持者を見ればわかると思うんですけど、全くもって英語が理解出来ていない英語しか喋れない人で、アメリカは白人だけでいいと信じ切っている人種(もうあれは人種としか言いようがない)。反対にきちんとした学齢があって、きちんとした会社で働いていて、一切、こういうタイプの人たちとは関わり合いが全くない、あるいは避けている人達もいる。

実際にオーストラリアだってそうなんですよ。オーストラリアにはボーガンというタイプの白人がいて、オーストラリアの国旗を掲げ、乗る車はホールデンで、10代で妊娠出産しちゃったり、週末は必ずバーベキューでどんちゃん騒ぎとか。同じように英語しか喋れないのに、英語の理解力があまりにも低くて話にならない場合も多々ある。

そして彼らはなぜかオーストラリアは白人だけの国だと硬く信じていたり。自分たち以外の有色人種はオーストラリア人と認めないとかね。そういうことを平気で言ったりする。

あんた、インディジネス(アボリジニー先住民)には全く見えないけど?どこの移民?

っていう、基本的な常識すら自分たちの自分勝手なエゴと無教養さなので、もしも私がこう問いただしても多分、私の言っている意味も理解出来ないことでしょう。

そういうタイプのオーストラリア人をボーガンとそれ以外の常識ある移民のオーストラリア人は呼ぶのである。

そしてこのボーガンが多いのもこのエリア。

しかし、今回のこの事件はこの白人ボーガンが起こしたのではないんですが、地域ということで話を進めて行きたいと思います。

» ボーガンについて詳しく書いた記事があるので読んでくだされ

 

万国共通の常識:どこの国でも住む地域に注意する

オーストラリアのシドニー西部で日本人女性が襲われた報道で思う豪州の治安

犯罪に巻き込まれるって言うのは、本当に運がないと言うこともあるでしょうが、実際に的には防げることでもあるんです。これらのちょっと治安が悪い、あるいはそう言う人達が多く住んでいる地域というのは万国共通でどこにでもある。

日本だってそういう地域はあるわけで、そういう地域はやはり犯罪の発生率だって申し訳ないが高い。だから、それなりにきちんと対処した生活の仕方をするべきであると私は思うんです。

確かに今回のこの恐ろしい事件に遭われたご夫婦は、「駅までの行き帰りは安全だと思っていた」とおっしゃっていますが、申し訳ないですけど、私は絶対に人通りがない時間には歩きません。例え、このシドニーの西部の辺りに住んでいなくても、朝の5時に一人で住宅地を歩いたりはしません。

ですが、それぞれに生活の状況があるわけですから、あの地域に住むという理由だってあるわけです。悲惨な事件の被害者を責めるつもりは毛頭ありませんが、彼女が襲われたことに関して、あの事件は防げたと思います。誤解のないように申し上げますが、ここで自己責任を問うつもりもないですし、犯罪は許してはいけないものです!

そして犯罪の被害者は自己責任ではないです。日本の自己責任論を私は議論している訳ではありませんし、基本的に法律というのは自己責任論は全く関係なく、その犯罪に対して裁くものです。ですが、最終的に苦しむのは被害者であるご本人であり、その被害を防げたかもしれないというのが事実なんです。

例えば、旦那さんが送り迎えするとか、車で通勤するようにするとか。「駅までの行き帰りは安全だと思っていた」なんて確かにあるでしょうけど、100%安全なんてあり得ませんし、海外に住む、あるいはそういう治安がある程度悪いと言われている地域に住むならば、普通の地域に比べてもっと警戒するべきだったのではないかと思います。

多分、ウチのAU旦那だったら朝の5時に一人で外には出して貰えないでしょうね。今だって、この地域は安全と言われていても、私が帰るときは必ずタクシーか、大学のときの同級生男友達と一緒だったら送らせる旨を伝えるし、ある意味、徹底してくれてます。

 

安全であるはずの地域でも襲われる

私はオーストリア在住20年目になりますけど、基本的にオーストラリアは治安は良い方だと思います。銃規制も徹底しているし、スリやひったくりにあったことは一度もないですし、普通のハンドバッグだったり、友人なんて財布をそのまま握って買い物に出かけちゃったりしてます。

また、隣の奥さんなんて戸締りしてなかったりするし。あれはちょっとどうかと思うけどね。

ですが、豪州人の知り合いや家族の中にも安全であるはずの地域で襲われたという人を多数知っています。

私の義理の妹は、パディントンというシドニーでもお金持ちの多い地域に住んでいたんですが、夜の8時に一人で歩いていて後ろから殴られて、ハンドバッグを毟り取られました。当然、警察にも通報、20mほど離れて歩いていた人が助けてくれたようですが、犯人は捕まっておりません。警察では、当然ながら地元の人間ではなく、出稼ぎのような犯罪だろうとのこと。

5年ほど前ですが、ボンダイビーチに住んでいた英国出身の友人は、ボンダイビーチの住宅街で他の友人宅に向かう途中でビール瓶で殴られて卒倒。気がついたら、周りにたくさん人がいて介抱してくれ、救急車も呼んでくれていたとのこと。彼女はその後、引っ越しました。

また、サリーヒルズという地域でも同様のことが友人女性の一人歩きにありました。彼女もまた後ろから襲われて、荷物を取られました。彼女もまた、すぐに引っ越してそれからは絶対に人気のない場所は気をつけて帰る、避ける、というふうにしているそうです。

そして、Newtownという地域でも、これは男性友人ですが、路地を歩いていたらいきなり絡まれて、財布を出せと言われたそうです。その時は、大通りに近かったので走って逃げたそうですが。これも2年くらい前の話。その後、パブで女同士で大喧嘩しているのを見かけて、ここはどうなっているんだ?と、この地域の治安が変わっていく様を実感したそうです。

後、ご紹介しているときりがないので言わないですけど、こういう話って結構、あるんですよ。

お金持ちが多いし、安全な地域と言われていても、外からそういうお金持ちの女性の一人歩きを狙った人だって入り込んでくるわけで、基本的に暗くなったら女性は一人歩きはしないとか、遅くなったらタクシーを使うとか、人通りの多い、車が通るような道を選ぶ、というのが原則です。 

 

安全だと思っても警戒するというまとめ

被害に遭われた日本人の奥さん、本当にお気の毒です。怖かったでしょうし、もう仕事も行きたくないし、外にも出たくないと思われるのは当然です。

そして、これから住むところも変えなくちゃいけないかもしれないのではないでしょうか?というのも、ご主人も奥様の名前をメディアに出されたので、ペイバック(仕返し)を想定した生活をなさった方が賢明かと思いますし。

私の友人は以前、ストーカーの被害に遭い、警察に相談しました。ですが、後日それが元彼の仕業だったことが判明。出来れば、警察沙汰にせずに弁護士を雇い(彼女の親御さんが法律関係だった)示談にしたんですが、その事を警察に報告したら、

「事件にならなくてよかったよ。普通にペイバックがあるからね、引っ越しもしなくてよかったね」と言われたそうです。

今回の奥さんの写真はひどいもので、事実、あの写真では身元は全く不明でしょうし、その写真を公開する事で同情を集めて事件が早く解決する場合もあるので、理解出来ます。

ですが、旦那さんの名前と顔写真を公開する方がリスクが高いと思いましたね。本当に逆恨みってあるので、気を付けないと。犯人だけではなく、犯人の周りが勝手にペイバックをやる事だってあるわけですから。

他人事ながら、私はそっちの方を心配してしまいましたよ….

まあ、あんな事件があったので同じ場所にはトラウマで住めないでしょうし、新しい場所で新たに生活を始めた方がいいと私も思いますが…..

とにかく、女性の夜の一人歩き….どんな場所でも国でも気をつけましょうよ、本当に。自分だけは大丈夫、安心、なんていう事ないんですよ。先にも申しましたけど、私の周りには結構、そういうふうに襲われたり、ひったくりにあったりする人が多いので、気をつけるに越したことはないし、防げる災難だってあるわけです。

という訳で、特に女性の皆さん、気をつけてくださいよ、ホント…..

そして、被害に遭われた女性の方、早い回復をお祈りしています。

 

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