昨日、クリーニング屋さんに行った帰りにちょっとしたことで知り合った日本人の方とバッタリ再会しました。なんと、生後2ヶ月の可愛いハーフの赤ちゃんを連れてました。
が、かわいそうに・・・かなりお疲れの様子。旦那さんは、お仕事柄、夜間にはほとんどいらっしゃらないとのこと。そして、夜泣きがひどく、2時間、または1時間ごとに起こされるとか。
まあね、これは生後3ヶ月くらいまでは3時間ごとの授乳をしなくちゃいけないんだけど、それでも1時間ごとに起こされるのはちょっと、大変ですよねぇ。
実は、ウチの長男はこんな感じだったんですよ。それで仕方なく添い寝をしていたんです。添い寝と添い乳(添い寝をしながら乳をあげていた)。
でも、これが悪夢の始まりだったとは、これっぽちも知らんかったわけで…。そのあとは、抱っこしないと寝ない、寝たと思ってベットにおけばまた泣き出す…悪夢のような夜の到来。そして、難産で旦那は仕事だし、誰も助けてくれない….ということで、一年後には育児ノイローゼになりました。
実は、この夜泣きによって睡眠時間がきちんと取れないというのは、産後うつの引き金にもなると言われているのです。
というわけで、今回は夜泣きがひどい新生児とそのケアーの仕方について、2児の母から失敗から学んだ、アドバイスをアップしたいと思います。
生後3ヶ月までは3時間授乳が基本
これは、基本なんですが、実はそうでもない。ウチの次男は長男とは全く正反対で、とにかく寝てくれる子だったので夜中の授乳は私が起こさなくちゃいけないくらいだった(乳が張りすぎて、乳腺炎になりそうだったし)。ですから、それぞれの赤ちゃんによってちょっと違ってきます。
それでもやはり、この時期は本当に大変というか、まあ、母親の方は結構、気合が入っている場合が多く、疲れているのに疲れはあまり感じない場合もあるので、故意に休息を取ることを忘れずに。
そして急激な体重減少は産後うつなどにもつながるので出来るだけ手助けがあれば助けてもらってください。私は、全くもって誰もいなかったし、旦那の実家は旦那の妹がこれまた赤ちゃんがいて、そっちにつきっきり…まあね、嫁だからさ、しょうがないけど、あれはないわ…と思った過去もありました。
それはさておき、ここで大切なのが、赤ちゃんは泣きます。
まあ、基本的に理由がなくては泣かないんですが(居心地が悪いってだけで泣きます)。
赤ちゃんがなく理由とは?
ここで注意しなくちゃいけないのは、赤ちゃんが泣いたら、まず抱っこしてあげることです。眠たいからだろうが、お腹が空いていようが、なんだろうが、泣いたら抱っこしてあげてください。
そうしないと、不安を抱えたまま大きくなってしまうそうです。そして、以下のような理由を探してみましょう:
- お腹が空いた
- オムツが汚れている
- 暑い
- 寒い
- 抱っこしてほしい
- 眠たい
- ちょっと不機嫌
ってなことで、何でもかんでも泣いて意思を伝えようとするんです。そして、大切なのはママやパパがなんで泣いているのかを理解しようとすること。
まずは、お腹が空いたことでしょうね、母乳だったらミルクは足りているか、ミルクを吐いてないか、オムツは?などなど、チェックすることは結構あるんです。
それでも泣いているようだったら、抱っこしてもらいたいからということもあるでしょうから、とにかく、泣いたらとりあえず、抱っこしてあげるのが基本。
でも、長い間、抱っこしてそのまま泣かせると抱き癖がついて、なかなか1人で寝てくれなくなりますので、注意!
泣き声が我慢できない
これは、親としての本能とも言える現象です。私なんて息子達が泣いたら母乳がじゅわ〜っと出てきたことさえありますから、赤ちゃんの泣き声でビクッとするのは、親としての本能。そして、泣いたら抱き上げたい、と思うのも本能です。
ある母親は子供の泣き声が我慢できなくて、必要以上に神経質になってきたという人もいます。ですから、まあ、これは親としての本能だと理解して、その辺は精神的にコントロールするようにした方が子育ては楽になると思います。
赤ちゃんがひとりで寝てくれない理由
実は、赤ちゃんは1人で寝ることに慣れてません。お腹にいる時は、ママの動きに合わせて揺れていますから、ふわふわといい感じで眠りについていたのに、今はひとり。
「ええ!!なんで??!!僕は、どうやって寝ればいいの??!!」
ってな感じ。
そう、寝方を知らないんです。ですから、ママやパパが抱っこして揺らしてくれると、お腹にいた時と同じ感じで安心して眠れたり、機嫌が良くなるんです。
でも、これってママやパパの腰にはたまったもんじゃない…。ウチは長男の時にはこれをやってしまい、腰が…。結局、リビングにベビーカーを持ち込んでそこでユラユラさせることに。
まあ、これでもいいんですが、それだって夜中の2時や3時にやってられませんよ…。これが日本でいう『抱き癖』がついちゃったという結果になるわけです。
ですから、教えてあげないといけないんです・・・
1人で寝ることを・・・。
寝ることを教えてあげる方法
まあ、これはそれぞれの家庭でいろんなやり方があるんですが、欧米では子供部屋は生まれた時から親とは別です。川の字になって寝るということは子供が病気の時以外ありません。
この欧米の子育て方法は結構、私はいいと思います。
1. 子供に独立心や自立心が早く芽生える
2. きちんと1人でも寝れる
3. 数年して、部屋で反省するという躾がしやすくなる
ざっとですけど、この3つのメリットがあります。
しかし、欧米でも3ヶ月くらいまでは両親の部屋で寝起きをする家庭も多いです。それは、授乳のため(3ヶ月までは3時間おきの授乳が基本)だったり、安全のため(新生児の突然死防止)だったりするので、ウチの息子達も生後3ヶ月(この頃になると夜の授乳がなくなったり、長くなる)までは私たちの寝室で寝てました。
これは欧米式の子育ての基本ですし、日本の場合には住宅事情もあるでしょうからちょっと難しいかもしれませんが、一応、この欧米式のひとりで寝かせる理由とメリットをご紹介しておきます。
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新生児の寝かせ方:
1. おくるみに包む
新生児は必ず、おくるみに包みましょう。生まれたばかりの赤ちゃんは、ママのお腹の中のキツイ状況の中でぬくぬくしていたので、まだ腕や足がきちんと動かすことができません。
急に自由になったので腕がビクッと動いて、それで起きてしまうことがあります。ですから、生後4ヶ月くらいまではおくるみに包んであげたほうが安心しますし、こちらの小児科の先生は、「赤ちゃんの精神的な安定のためにもおくるみは必要」と言っています。
ですから、嫌がっているようでも、しっかりとおくるみに包んであげましょう、そうすることでママお腹の中にいる感じに近くなるので、精神的に安定し、腕も固定されて寝てくれやすくなります。
ウチではこれを使っていました。何個か購入して試してみたんですが、最終的にこれに落ち着きました。結構キツく包めるので着崩れも少なくてかなりいい感じで包めますし、簡単でいいです。
一個だけではダメですよ、うんこが漏れたり、おしっこが漏れたりするので2つ以上は必要です。
2. 横向きに寝かせる

赤ちゃんは基本的にママのお腹の中では仰向けに寝ていません。横向きで丸まっている状態が殆どでしたから、仰向けに寝ると初めのうちはちょっと違和感があって、寝たと思ってベビーベットに寝かせると泣くのはこのためだったりするそうです。ですから、おくるみに包んで、横向きに寝かせましょう。
この時に注意しなくちゃいけないのは、ゴロンと顔が下になって窒息するかもしれないということ。ですから、寝返りで顔が下に行かないように、くるくると丸めたタオルで赤ちゃんの両端を挟むようにして、寝返りが打てないようにします。
そして、オススメがこちらの赤ちゃんを挟んであげるタイプの優れもの。実は、うちでもこんなタイプのものを使ってました。タオルで挟んでもいいのですが、寝ている間に動いてしまったりすることもあるので、これなら固定されて安心です。
3. 肩抑えてお尻を軽くポンポン
なんども言いますが、赤ちゃんはママのお腹の中がいちばんの安心の場所だったわけですから、とっても窮屈なところが好きなんです。そして普通の赤ちゃんの場合は頭が下にありました。なので、お尻の辺りがママの心臓に近かった。ですから肩をちょっと抑え気味にすることでお腹の中の窮屈感を出し、お尻を軽くポンポンすることでママの心臓の振動のような感じを出してあげます。
初めは泣いていても、こうやって気が長に訓練していくことで、1日、2日、1週間、2週間後にはこの寝かし方が習慣になってくれますから、ギャン泣きにしていても諦めずに優しく、ポンポンとしてあげましょう。
「ねんね使用ねぇ〜。ねんねよ〜、ねんね〜」と呪文のように話しかけてあげましょう。
ママ(当然、パパでも良いよ)の声を聞きながら、焦らずにゆっくりとリラックスします。
そして寝たら2分間はそのままポンポン・・・・で、ゆっくりとその場を離れましょう。
そして、この時もお包みは外さない事。
「ああ、お包みがキツくて嫌なんだろうなぁ」と思ってお包みを外してしまうと、
「おっしゃ、泣けばママやパパがいうことを聞いてくれる」と思ってしまいますし、できれば自由にのんびりとしている方がいい気分の時もあります。ですが、やはり手足のコントロールがあまりできていないので自分の手足の動きでせっかく寝たのに起きてしまうこともあって、安眠を妨げることにもなります。
赤ちゃんの睡眠のサイクルはまちまちで、20分くらいしたら起きちゃう子もいますし、1時間で起きる子もいます。その時はまた同じようにぽんぽんしてあげましょう。
昼寝の時間が終わらないうちは、むやみに抱き上げないこと。しかし、授乳の時間だったり、オムツが汚れていたり、具合が悪かったりなどの異常もあるかもしれませんから、きちんとチェックはしてあげてください。
そして、お昼寝のサイクル時間が終わっているようだったら、優しく抱き上げて、
「よく寝たね〜、良い子だったね〜」と、しっかり寝たことを褒めて、起こしてあげましょう。
4. 昼寝の習慣をきちんとつけさせる
昼寝の習慣というのは非常に大切で、既に子育てのしつけが始まっていると考えてもいいと私は思います。昼寝の習慣により生活のルーティーンをキチンと掴むこと、それによって子供が中心になった瀬活習慣ではなく、親が生活習慣の主導権を握ることで、子供が少し大きくなってもこれによってしつけの基礎が出来ていると私は思います。
ダラダラと寝たい時に寝るような習慣では、夜10時になっても寝ないような子供とか、「もう寝なさい!」と言っても「眠くないから嫌だ」と言う返事をする子供もいるようです。
ですが、こうやってキチンと何時には寝る!寝るときは寝る!という習慣をつけておけば後から楽だと思います。実際に、8歳児の次男も現在18歳の長男との時も「さあ、8時だからもう寝なさい」と言うと素直に寝ますし、躾も楽でした。
また、悪いことをした時に部屋で反省させることが基本の欧米式の子育てにとって、「部屋で反省しなさい!良いというまで出てくるんじゃない!」という躾のやり方もやりやすくなったと思います。
ですが、初めての頃は、本当によくわからないことがたくさんあって、
いつ寝るの?
授乳はどうするの?
どのくらい寝かせていいの?
などがありますから、下の昼寝の目安を参考にしていただけるといいと思います。
昼寝の目安
年齢 | 昼寝の回数 | 昼寝の総合時間 | 一回の昼寝時間 | 次の昼寝まで起きている時間 |
生後0 – 11週間 | 6 − 8回 | 4 – 5時間 | 10分〜15分、または4時間 | 30分から1時間くらい |
生後3 – 4ヶ月 | 4 – 5回 | 3 – 4時間 | 30分〜2時間 | 1 – 2時間くらい |
生後5 – 6ヶ月 | 3 – 4回 | 2.5 – 3.5時間 | 30/45分から2時間 | 2時間くらい |
生後7 – 8ヶ月 | 2 – 3回 | 2 – 3時間 | 1 – 2時間 | 2 – 3時間 |
生後9 – 12ヶ月 | 2回 | 2 – 3時間 | 1 – 2時間 | 3 – 4時間 |
生後13 – 17ヶ月 | 1 – 2回 | 2 – 3時間 | 1 – 3時間 | 3 – 5時間 |
生後1歳半-3歳 | 1回 | 1 – 3時間 | 1.5 – 2.5時間 | 5 – 6時間 |
昼寝の習慣は、3ヶ月の赤ちゃんでだいたい3時間から4時間で、4、5回ほど。大きくなると、この回数が減って来て、起きている時間が長くなっていきます。
1歳くらいになると、午前中に1回、10時くらいから12時までの1−2時間くらい、3時から5時までの1−2時間くらいが平均になり、子育ても家事もかなり規則正しくできるので、この習慣をきちんとする方が良いでしょう。
また、子供のしつけもしやすくなりますので、子育ては規則正しい生活が鍵になります。
ですから、途中でなんかの形で赤ちゃんが起きちゃった場合は、そのまま起こさずに、根気よく泣かしつけましょう。
寝てから2時間未満(生後6ヶ月未満の場合)だった場合には、上記の3番を繰り返します。こうすることで、
「ちょっと、あんたまだ起きる時間じゃないから、また寝なおしなさいね」
と、教えることになり、この習慣がつくとママやパパが行かなくても自然と睡眠に戻るようになりますから、ここが辛抱のしどころ!躾はすでに始まっていると思ってやってみましょう。初めは大変でも、後からとっても楽になりますし、聞き分けのいい子ができると小児科の先生から教えてもらいました。
しかし、生後6ヶ月以上の場合はやり方がちょっと違うので、注意してください。この頃になると、もうおくるみは必要ないですし、ガンガン動いて来るようになるので、夜泣きがひどい場合のやり方は変わってきます。
それについては、コントロール・クライングという方法になりますので、こちらの記事を参照してください。私も長男の時はこれをやりました。
クライングコントロールの方法:
まとめ
日本の子育て方法は、欧米とはかなり違います。日本では子供が生まれるとままとパパと同じ寝室で寝ますし、ある程度大きくなるまで自分の部屋は与えられません。しかし、欧米では生後3ヶ月くらいから別室になるのが通常です。
これは文化の違いによるものですが、う〜ん、私はこの子育て方法はいいと思いますね。しつけがしやすいし、自分のテリトリーというものを小さい頃から身につけて行くので、躾がしやすいのではないかと思います。
また、しっかりと睡眠の習慣がある子供とそうではない子供ではやはり、躾をする面でも楽なんじゃないかと経験から思いますし、保育園の先生や掛かりつけのGP(総合医)などと話していても、睡眠の習慣がきちんとすることは赤ちゃんの精神面でも身体面でもとても大切であると言います。
そして、実は色々と調べてみると小児科や産婦人科の診断や判断、アドバイスもちょっとオーストラリアの医者や専門家とはちょっと違うと思いました。ですから、ここに書いてあるのはあくまでもオーストラリア式(欧米式)と言うことを念頭に置いて頂きたいと思います。
日本の専門家とはまた研究も認識もちょっと隔たりがあると思いますから、どちらの方法でやるかはまあ、あなた次第ということなんですが。。。
しかし、妊娠・出産はどこでも本当に大変で大変で、どうしていいのかわからないことが多い。
私も一緒になって泣いたりしていました。
けれども、この睡眠のサイクルをきちんとすることで私自身の精神的な余裕も出てきたし、これが躾の第一歩と考えることで将来の子育てに対するビジョンも見えてくるような気にもなりました。
それになりよりも、ほっておいても自分でベットに入って寝てくれるようなったこと。そして、夜泣きをしても自分で寝入ってくれること。いちいち、ベットに行って抱っこしたりしなくて良いので、私自身も十分な睡眠も取れて、子育てのストレスが改善されたのは間違いのないこと。
ですから、夜泣きがひどくてストレスになっているお母さん、この方法を試してみてください。諦めないで、根気よく。
しかしこの方法だって、たった1日でできるものではありません、ウチの長男は抱っこしないで寝るまでに2週間かかってます。そして、次男ははじめから抱っこして寝かせていないので、はじめから一人でスヤスヤと寝てくれる子でした。
それぞれの赤ちゃんには個性があるので、はじめから大丈夫な子、1週間、2週間、それ以上かかる子、いろいろだと思います。
ですがそれでも頑張って、諦めないでやってみてください。
本当に、子育てが楽になりますから・・・・
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