【奈良・吉野山の旅】葛屋 中井春風堂:賞味期間10分の吉野葛をお試しあれ

 

吉野山というのは、本当に奥が深い。割と小さい村的な町並みなんだけど、実は結構な見所があります。

前の記事でもご紹介してたんですが、吉野山は修験道の修行をする信仰登山、山岳信仰で栄えた所です。そして、桜の名所で有名ですが、吉野山は大峰山から熊野三山へ抜ける山岳霊場で、修行道である大峰奥駈道の北側になります。

詳しいことは過去記事どうぞ!

そして、私はここ吉野山が異常に気に入ってしまい、ほとんど日本に行かないのにあれやこれやと理由をつけては地元横浜よりもこっちの方に通ってしまうという惚れ込み具合・・・。なぜか、ご縁を感じるのですねぇ。

まあ、元々、私の母親方の家系が吉野とは深い関わりがあるだろうと推測するのですが、何故か帰ってくると、さて、次はいつ行くかな・・・・?と画策してしまう始末。まだ、桜の頃には行ったことがないので、こちらはいつにしようかしらん。

そして、今回はびっくらこいたお店をご紹介します。

実は常宿の旅館、吉野荘湯川屋さんの女将さんが「面白いので是非、行ってごらんなさい」とオススメしてくれたお店です。

はい、旅館の過去記事どうぞ!

賞味期間はわずか10分!

この日はあいにくの雨でした。朝の金峰山寺の勤行に参加して、その後で湯川屋さんで美味しい朝食をいただき、勤行のためにちょっと早起きしたのでゴロゴロとしておりました。

そして、今回、脳天大神様にも参拝する予定でいたのでのそのそを起き上がり、出発。雨脚はまあ強くなくて、パラパラと降る程度でしたから、特に難なく片道450段もある階段を降りていくことに。脳天大神様のことについては、はい、過去記事どうぞ!

そして、参拝を済ませてまたもや450段を、今度は上りです・・・。

いやはや、吉野のお山は本当に修行ですわ。このきつさ・・・。まあ、ご利益があるということで頑張りました。

で、気がつけばかれこれも3時頃になっていた。ああ、なんだからよく歩いて小腹が空いた(私だけ)なぁ・・・と、さっき教えてもらった吉野葛の葛関係を食することに致しました。

そして、訪れたのがこちらのお店。

葛屋 中井春風堂さんです。

まだ新しい店内はシンプルで私好み。USB chargerもありました

 

注文を取りに来てくれた方が、

「当店では注文を頂いてから、葛を作ります。そして、その工程をご覧になってからのお召し上がりになります」

とのこと。

あああ、これか。湯川屋さんの女将さんがおっしゃっていたのは、

「作るところから見ないと食べれないという、変わったお店なんですが、美味しいからぜひ行ってらっしゃい」

ということで、私たちが注文したのは葛きりと葛餅のセットメニュー。用意が出来次第呼んでくれるとの事で、どんなもんだろうとワクワクしながら待ちました。直ぐにお声がかかり、一旦外に出ます。

そして、こちらの店主さんでいらっしゃる中井さんが待っておりました。

 

葛の説明をしながら実演で作ってくれます

私もここでお話を聞くまでは、どのくらいの葛がどのくらいの葛の根っこから取れるのか知りませんでした。そして、どれだけ大変な工程があるのかも知らず、確かに本葛(混じりけのない葛100%)は高価なものだというのは知っておりましたが、説明を聞いてなるほど〜、と思いました。

道を挟んで自然に生えている葛の葉っぱ
まずは葛餅から
こちらは葛きり。基本的な違いは濃度。
出来上がった葛きりは透き通っていて綺麗。


そして、店内に戻りましてから出来上がった葛餅と葛きりを頂きます。

シンプルな白い器で、きな粉と黒蜜が付いてきます。

ちょっとまだ暖かくて、当然ながら添加物とかも入っていない純粋な吉野葛。とっても美味しかったです。

出来上がった葛もちと葛きり

こちらの店主の中井さんは本当に情熱的に葛のことを説明していらっしゃって、実は私達も

「あれ、何十回、何100回とやっているんだよねぇ。毎回、ああやって心を込めて葛の説明しているんは、凄いねぇ。」

なんていう風に話していました。

確かに、知らないことがたくさんあって、なるほど〜と勉強になりましたし、そのあとに頂く葛は特別な味がしたように思いました。

 

そして、可愛いハプニングが・・・。

ちょうど私たちが中井さんの説明を聞いていた時、多分、娘さんでしょうね、小学校2年生か3年生くらいかな、学校から帰ってきて、ランドセルを置き、

お父さんに「ただいま〜、ただいま〜、た・だ・い・ま〜」と声を掛けていました(笑)。

パパは当然、お仕事中。

お仕事中で接客中。

私も小さい頃は実家がレストランをやっていたので、母親が接客しているのを奥の控え室からのぞいていたり、暇な時には店の中で遊んだりしていた時期もあったので、

『働く(特に接客業)というのは、こうゆうもの』

と、ある意味キチンとした礎が自然に出来ているので社会に出ても割と柔軟性があったりする子供になるような気がします。

店をやっているからとあまりかまってもらえない事も多いでしょうけど、それでも働く親の姿を見て育つのはとってもいいと思います。

あの可愛い彼女を見て、なんとなく自分の小さい時を思い出したりしていました。

こちらの中井さんの葛にかける情熱は半端ないので、吉野山にいらした時には是非、ご賞味してみるといいと思います。

賞味期限は10分の葛餅と葛きり、次回もまた伺います。

(次回もまた説明を受けないといけないのかしらん?)