さて、お正月ともなると民族大移動のように普段お休みを取れない方々が旅行なんぞにお出かけになる日本です。そこで、まあ、どこにでも転がっているオーストラリアの基本情報を調べて見ました。実は、私も18年も住んでいながらちょっと不確かなことがあったし、ほぉ・・・そうだったんか・・・・なんてこともあったりしました。へへへへ。
というわけで、参考になさって下さい。
オーストラリア基本情報
オーストラリアの概要
- 正式名称:オーストラリア連邦 Commonwealth of Australia
- 首都:キャンベラ
- 人口:約24,702,900 人 (世界ランキング – 53位, 2017年9月現在)
- 面積:約7,682,300km²(1km²あたり、3.2人)
- 人種・民族:ヨーロッパ系、アジア系、民族全て
- 宗教:キリスト教、イスラム教、その他全て
- 言語:英語が公用語
- 通貨:オーストラリア・ドル(AU$)
- 電圧とプラグ:220/240V、50Hz。コンセントはハの字型(O 型)
- 消費税:GST10%が加算
国旗の意味
さて、この国の国旗の意味になりますが、
オーストラリアの国旗は、イギリスの植民地であった名残のユニオンジャックが左上にあり、左下の七稜星はオーストラリアの6つの州と首都特別地域(ACT)を表し、右の5つ星が南半球の象徴として南十字星を表しています。
最近では、イギリスから完全に独立するために国旗を変えようという運動もあります・・・・私も個人的に、もうすでにほとんどがイギリスの統制下にあるわけではないので、完全な独立国としてやっていった方がいいと思いますが、現在の政権はやはりイギリスよりの意識が高く、白人至上主義を掲げているので現政権下では難しいでしょうねぇ・・・。
それぞれの州と都市

Concept draw – Geo Map – Australia
オーストラリアは、6つの州と1つの準州、首都キャンベラのある首都特別地区で構成されています。中央部は 砂漠地帯となっているので、居住には向かない環境にあって、ほとんどの都市が海岸線沿い位置しています。それぞれの州都、準州、首都人口は次の通りです(2017年9月現在)。
オーストラリアの州 | 州の首都 | 州の人口 |
首都特別地域(ACT) | キャンベラ | 約412,600人 |
ニューサウスウェールズ州(NSW) | シドニー | 約7,895,800人 |
ビクトリア州(VIC) | メルボルン | 約6,358,900人 |
クイーンズランド州(QLD) | ブリスベン | 約4,948,700人 |
南オーストラリア州(SA) | アデレード | 約1,726,900人 |
西オーストラリア州(WA) | パース | 約2,587,100人 |
タスマニア州(TAS) | ホバート | 約522,000人 |
北部準州ノーザンテリトリー(NT) | ダーウィン | 約246,100人 |
参照:Australian Demographic Statistics, Sep 2017
気候と季節について
オーストラリアは大陸のため、地域によって機構が大きく変わってきます。例えば、内陸部のアリス・スプリングやウルルのあたりは砂漠気候になっていて、北部にある都市のダーウィン(NT)やケアンズ(QLD)などは亜熱帯気候で雨期と乾期分かれていて一年中暖かく、半袖で過ごせます。しかし、南に下がった都市のメルボルン(VIC)やアデレード(SA)、またシドニーでも冬は結構冷え込むこともあります。
オーストラリアの気候分布図

Data from Australia Government Bureau of Meteorology
このマップは、オーストラリアの気候分布を表していて、ここでよくわかるようにオーストラリアの上部にあるダーウィン(NT)やケアンズ(QLD)のあたりは亜熱帯気候(Tropical)になっています。
下の方のタスマニアやシドニーのあたりは過ごしやすい温帯気候(Temperate)になっていて、真ん中は砂漠気候になっています。この図からもわかるように、オーストラリアは東沿岸地域(ブリスベンやシドニー)の方が気候が温暖で過ごしやすいため、どうしてもこの辺りに人口が集まってくるのがよくわかると思います。
っていうかね、住めないんですよ・・・真ん中は。こんなに大きな大陸なのに、住めるところが限られているんです。
オーストラリアの季節による降水量

Data from Australia Government Bureau of Meteorology
しかし、同じような気候帯であっても地域によって降水量が微妙に変わってきます。そこで、下記の図をご覧いただきたいのですが、同じような気候帯でありながら、冬期に乾燥している場所、または冬期に雨の多い場所、反対に夏に乾燥している場所などがあります。ですから、季節によって行く場所を考える方がいいでしょう。
例えば、ケアンズやダーウィンのあたりは夏場は雨が多いので、洪水があったり、天気に恵まれないということもありますし、夏は非常に暑いので、雨も少なくて気温もそんなに高くない冬場に訪れた方がいい場所と言えます。
■ 夏に雨が多く、冬に雨が非常に少ない : ケアンズ(NT)、ダーウィン(QLD)
■ 夏に雨が多く、冬は雨がやや少ない : ブリスベン(QLD)、ゴールド・コースト(QLD)
■ 夏、冬と共に特に変化なし : シドニー(NSW)、キャンベラ(ACT)
■ 夏に雨がやや少なく、冬に雨が多い : メルボルン(VIC)、アデレード(SA)
■ 冬に非常に雨が多く、夏に非常に前が少ない : パース(WA)
■ ほとんど雨が降らない : アリス・スプリングス(NT)、ウルル(NT)
四季と服装
たまにオーストラリアには四季がない・・・というようなことをいう人がいますが、間違っているとも言えるし、当たっているともいえます。内陸部の砂漠地帯では、正直に言ってあまり移り変わるような四季はないです。まったくもって、砂漠です。ですが、冬場は最高気温が27度程度、最低気温が5度とか7度とかになりますから、真夏よりは過ごしやすくなります。
そして、温暖なシドニーやブリスベン、メルボルンなどのあたりは四季があります(南半球なので日本とは季節が反対です)。ただ、オーストラリアの原生の樹木は基本的に紅葉しないですし、落葉もしないものがほとんどなので、『ない』と言っている人たちは多分、日本のような典型的な秋の紅葉だったり、桜が咲くような春など、目に見えるような季節の移り変わりは少ないので『ない』と思えるのかもしれません。
Spring 春 :9月~11月。当然ながら、地域によって気候の差が激しいです。昼間は割と気温が高くなるヒモありますが、乾燥しているので夜は少し寒くなることもあります。特に、シドニーやパースではジャケットなどの用意しておいた方が良いでしょう。
Summer 夏 :12月~2月(最近は、温暖化のため3月の初めくらいまで暑い日も)。オーストラリアは日差しが強いので、帽子やサングラスは必携で、出来れば日焼け止めを塗っておいた方が良いでしょう。キャンベラ、ビクトリア州などの南部に行くと、夜は冷えることもあるので薄手のカーデガンや羽織るものがあると重宝します。
Autumn 秋 :3月~5月。春と同じく、日中は軽装でも大丈夫ですが、夜になるとちょっと冷える日もあるので、薄手のジャケットを用意しておいた方が良いでしょう。南部では特に冷えるときもあるので、セーターなどもあった方がいいかもしれません。この時期になると、アリス・スプリングスやウルルのあたりはちょうどいい感じの気温になるので、観光にはオススメです。
Winter 冬 :6~8月。当然ながら、地域によっても違います。ケアンズ、ダーウィンでは半袖で過ごせますが、夜になると冷える日もあるので、上に羽織るものがると便利でしょう。また、シドニーやメルボルン、タスマニアなどは、日本の冬とは行かないまでも、冷え込む日もあるのでコートや厚手のジャケットを用意しておいた方が良いでしょう。
日本との時差について
オーストラリアでは東部、中央部、西部の3つ地域で時間帯が分かれており、日本との時差はわずか30分~1時間となっています。ただ、これにサマータイム(Daylight Saving)と言って、夏の間、日が長くなるために1時間ほど時間を足すようになっています。これは、10月最終日曜日~翌年3月の最終日曜日まで実施していて、サウスオーストラリア州、 ニューサウスウェーズ州、 ビクトリア州、ACTにて実施していて、タスマニア州では、10月の第 1日曜から始まります。
通常の時差:
日本時間+30分 | アデレード(SA)、ダーウィン(NT)、ウルル(NT) |
日本時間+1時間 | シドニー(NSW)、メルボルン(VIC)、ブリスベン(QLD)、ホバート(TAS) |
日本時間-1時間 | パース(WA) |
デイライト・セービングの時差:
日本時間+30分 | ダーウィン(NT)、ウルル(NT) |
日本時間+1時間30分 | アデレード(SA) |
日本時間+1時間 | ブリスベン(QLD) |
日本時間+2時間 | シドニー(NSW)、メルボルン(VIC)、ホバート(TAS) |
日本時間-1時間 | パース(WA) |
治安について
オーストラリアは厳しい銃の規制などがあって、比較的安全な国です。しかし、軽犯罪の発生率も日本よりも当然ながら高いですし、スリや置き引き、引ったくり、空き巣など多いですし、日本のように財布を落としてもそのまま戻ってくるということはありません。
まあ、私は18年間シドニーのど真ん中に住んでいますが、特に被害にあったということはないですが(あまり出歩かないし)、それでも友人の何人かはパブで財布をすられたとかあるので、手荷物には注意した方がいいでしょう。
また、夜の外出も大通りを通り、暗い道を避けるなどした方がいいでしょう、これもまた何人かの友人(オーストラリア人)が襲われたり、お金を巻き上げられたりしています。
また、慣れない場所、特に外国に行くということで危険だと言われている場所に近づいたり、夜中の女性の一人歩きを避けるなど、常識的な判断はきちんと守った方が良いと思います。
厳しいタバコ事情
多分、オーストラリアは「世界一、タバコの値段が高い国」ではないかと思います・・・。調べてみると、1995年に1箱A$5(450円)だったタバコの価格は、年とともにどんどんと価格が上昇して、2018年現在で、25本入りのタバコ一箱が約A$30からA$35(約2,900円)くらいになっています。これを読んでいる方の中で、どびっくりされている方もいるんじゃないかと思うくらい、高いです。
これは、タバコの害によって発症する疾患による医療費の節減を目的にしているもので、オーストラリアの医療費(国民保険)は基本的に無料なので、タバコの税金を上げることで喫煙者を減らし、それによって喫煙からくる疾患を減らす、そうして医療費も減って行くという風に考えられています。
尚、オーストラリアはFCTCという煙草規制条約があり、喫煙可能なエリアは非常に限られていて、全ての公共施設(学校、病院、空港、駅、公園、ビーチなども)は全面的に禁煙で、しかも、公共施設の出入り口から半径4メートル以内も禁煙区域となっています。また、ホテルも全室禁煙、加えて敷地内も完全禁煙を徹底しているホテルもあります。当然のことならが、レストランやバーも完全禁煙ですし、喫煙エリアもありません。
また、ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ウエスタンオーストラリア州、サウスオーストラリア州、そして、タスマニア州において、子供が同乗している車内での喫煙は、違法となり、罰金の対象になりますから気をつけてください。だた、州によってこれらの喫煙に関する規制が多少異なってきますから、その州のルールを確認してから喫煙するようにしてください。
オーストラリアでタバコを買う時
タバコは出来れば日本から持ち込みの方が良いと思いますが、それでも持ち込める本数が決まっていますから(その時の関税法によって変わる)どのくらいの量をオーストラリアに持ち込めるのかを確認してからDuty freeで買ってください。規定以上の量であった場合は、オーストラリア国内の空港で破棄することになります。
また、タバコを購入する際はタバコニストと呼ばれるタバコ屋さん、ニュース・エージェンシー、コンビニ、スーパーなどで購入することができますが、上記に写真のようにタバコ類は全て戸棚に隠れていて見えなくなっています(禁煙キャンペーンの一環)。
ですから、自分がどの銘柄を買いたいのかを調べてから行かないと、指をさして「あれをください」とはできませんし、お店の人にイライラされるのがオチです(ちなみに、愛想のいいタバコ屋は見たことありませんので、無愛想だと思って行ってくださいね)。
オーストラリアの飲料水
オーストラリアの水道水は、硬水なので、日本の軟水とは水の成分が違いますが、オーストラリア国内の水道水は安心して飲むことができます。もしも、ペットボトルのNatural WaterやSpring Water(天然水)などを買う場合は、スーパーでの購入をお勧めします。コンビニや飲食店での購入はA$3.50 ~ A$4近くして、スーパーの2倍ほどの値段がする場合があります。
レストランでお水を注文したい時
オーストラリアでは、水道水のことをTap WaterやStill Waterと言い、炭酸水のことをBubble Water、Sparkling Waterと呼んでいます。
日本と違って水は頼まないと出てきませんので、もしも飲み物以外にお水が欲しい場合は、
Excuse me, can I have tap water, please? (すみませんが、お水をくれませんか?)
といえば、コップに入ったお水、または空のコップとお水の入ったボトルを持ってきてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょう?私もオーストラリアの人口についてはあまり詳しくなくて、まあだいたいこんだけかな?っていうくらいにしか認識していませんでした。
オーストラリアは基本的には移民国家なので、世界中からいろんな人が移民してきていますし、子供が少なくても移民によって国内の財政を補っているとも言えるので、移民はとっても大切な存在です。
たまにオーストラリアは白人が多いと思っている人がいますが、実はアジア系の移民や2世、3世が多いんです。
昔はオーストラリアは田舎だなぁ・・・・と思っていた部分がありましたが、今でも思ってます。電車だったり、病院の紹介システムだったり、様々なことで慣れないことも多かったですが、おおらかな人間性や国民性、文化的にも様々な人種や宗教が入り混じっているので、相手を尊重してくれる人が多く、住みやすい国であることは確かです。
興味のある方は、是非、長期滞在してみるといいと思います・・・が、場所は選んだ方がいいと思いますけど。