HOME シドニー暮らし 欧米式の子育て 【欧米式子育て】幼児虐待は...

【欧米式子育て】幼児虐待は人ごとじゃない、なぜ幼児虐待は起こるのか?

最近よく目につくのが、日本の幼児虐待のひどいニュース。もう、可哀想すぎて、記事がまともに読めませんでした。あそこまで追い詰めることはないでしょう、と思うんだけど。多分、あの親もその親から虐待されていたんじゃないかなと思いますが。

オーストラリアでも、児童福祉センターのようなものがあって、近所の人や第三者、学校、その他から通報することができるし、特に学校では生徒になんらかの傷やアザなどがあった場合、通報しないと反対にセンターの方から学校に通告が行くそうです。まあ、実際ね、こういうのはいいとは思うんだけど、子供もまたこれを逆手に取って、親を脅すガキもいるのですが。

昔は、日本もオーストラリアも親に殴られるなんてしょっちゅうだったし、ウチの親だって、旦那の親だってバシバシやってたんだけど、それは違法、虐待となっています。

しかしながら、この体罰もどきのしつけは、実は、どこでやめたらいいのかが問題になるんです。親だって人間だから、キレちゃうとね、本当に誰かに止めてもらわないといけないところまで行っちゃうこともある、と私は思います。で、今回は、その子育てと切れちゃう瞬間について書いて見たいと思います。

幼児虐待は人ごとじゃない

私は、長男が1歳の時に産後うつ病をやっています。かなり、酷かったので、主人が私の世話をするために仕事を辞めざるおえなかったくらいに酷かった・・・。今だに、旦那のお母さんは私のあの発病を食い止められなかったと、後悔の念で涙ぐむこともあるし・・・。でも、人それぞれにその理由が違うし、本人だって気がつかないことがほとんどなんですから、まあこればっかりは未然に食い止めるって結構難しいんです。

ただ、この産後鬱によって虐待してしまうケースもある。特に、側に家族や親しい友人(親友と言えるような、なんでも話せる友人)がいない場合は、本当にやばいくらいに症状が進む場合があるんです。

ですから、一概に母親を責めることもできないのではないか・・・というのが、私の見解です。が、それでも限度というのはあるわけですが。

産後うつによる虐待

産後うつは、人によって様々な原因によって起こるので、治療も様々だし、症状も様々。私が聞いた、ある人は、子供に触るのも嫌になったとか、またある人は、子供をベランダから投げ落としたとか・・・・もう、考えるだけでもおぞましい悲劇が起こることもあるんです。その殆どの母親が小さい頃に虐待を受けて居たり、母親との関係が悪かったり、そう言った幼少期のトラウマを抱えている場合が多い。

ですから、新生児のチェックの時に必ず母親の精神面のチェックもするんです。ただ単に、『鬱っぽい?』なんて聞くのではなく、よく眠れているか、自分の母親とはどんな関係にあるのか、など・・・まあ、担当の人にもよりますけど、私の時は結構、色々と聞かれた。それに、二人目の時もしつこいくらいに聞かれた・・・まあ、一人目の時にこの産後うつをやっているので・・・。また、難産も体力の回復、またはそれに伴う身体的なトラウマによる神経衰弱も考えられるので、難産だった母親もこの産後うつになる可能性が高いと言われています。

産後うつのチェック:

  • 自分の母親との関係はどうか?
  • 子供の頃に虐待やトラウマはないか?
  • よく眠れるか?
  • 周りに友人や親戚、または心底頼れる人がいるか?
  • 出産は難産だったか?
  • 完璧主義かどうか?

これらに当てはまる人は、ちょっと要注意。また、完璧主義の人も要注意。完璧主義の人は、なんでも完璧にこなそうとしてコントロール不能に陥りやすいですし、子育てにも完璧を求めがち・・・そうすると、どんどんとストレスが溜まるって行くことにもなりやすい。

 

幼児期のトラウマや虐待

私の親や友人の親の時代、団塊の世代は高度成長期もあって、親が殆ど家庭には居なかったけれども、その代わりに祖父母に面倒を見てもらったという人も多いと思うんですよ。そして、親が頑張って働いている姿を見て育っているし、それなりに我慢もできて居たはず。でも、それもまた『ネグレクト』という幼児虐待的な要素になっていると思うんですよね。

事実、親が両方とも仕事しているという家庭もあり、殆ど一人で家にいる子供もいるでしょうし、実は日本と欧米の一般的な家庭では考え方がちょっと違うんです。そして、小さい子供を1人家に残すことはネグレクトという幼児虐待に当たるとされ、児童保育上問題になる場合があるので、オーストラリアでは基本的に誰かが在宅することになっています。両親が仕事の時間を調整する、或いはベビーシッターを雇うなどほとんどの家庭で必ず夜は子供を1人にしないようにしています。

これもまた、文化的(欧米的な考え方)にも違うのかも知れないですが、それでも子供を産むと決心した時点で、様々な覚悟があると思うんです。健康に生まれてくればいいけど、そうじゃない場合だってかなりの確率であるわけだから、健康じゃないからと他人に丸投げは親としての責任ないでしょって、思うわけですが。

じゃ、なぜこんなに現代において幼児虐待が多いのか・・・。

幼児虐待の原因

そもそも、幼児虐待って、今でこそネットなどの普及によって取り上げられているけど、昔だっていっぱいあったと思うんですよ。ただ、昔は、親がそばに居たり、親の年齢だって若かったから面倒を見てもらったりして、なんだかんだ子育てからちょっとの間解放されるということもあったと思うんですよね。

オーストラリアだって、幼児虐待はありますし、この前は5歳の男の子が父親にナイフで刺されて死んじゃった、と言う事件もあったばかり。でも、日本ほど酷い報道はあまりない・・・。

では、具体的に何が原因で日本はこんなに幼児虐待が多いのか。

1.  核家族化が進んで、家族形態が変化した

もう、当然ながら、『両親と同居なんてありえない!』という感じで核家族化が進んでしまっている日本。出来るだけ、特に旦那の実家には頼りたくない!なんて、思っている奥さんだってものすごくいるだろうし、必要以上に干渉してくるのも『日本の実家像』と言う気がする。これは、まあ、文化の違いもあるんだけど、『子供だから』とか『親なんだから、言って当たり前』、と言うようなプライバシーが全くなってない親もいるわけで、現代の若い人たちをどうこうって言えないレベルの親もいる。私だって、あんな親だったら、絶対に頼りたくないし、ごめん被る!と言う親御さんもいますしね。

まあ、欧米も核家族化しているんだけど、それでも近くに住んでいたり、月に何回かは行き来しているのがほとんど。まあ、海外に住んでいるとか、離れている場合はともかく、同居じゃなくても、欧米の家族観というのはかなり近いし、親しい感覚なんです。

それに、親だろうと子供だろうと『個人主義』が徹底しているから、必要異常に割り込んで来ないし、特に結婚したら『あなたの家庭の事ですから、きちんとやってくださいね』って感じ。それに、将来だって面倒を見てもらおうなんて事は、これっぽっちも考えていない親がほとんどじゃないかな。まあ、ここは国がキチンと対処してくれているからね、老後は特に心配する事はないのも事実なんですけど。

日本のように、政府が『親を見る責任がある』って言うようなことを仮定していないし。生活保護を受けるのに、家族や親戚に手紙を出して、金銭の援助を頼れないかどうかを調査するって、おかしいでしょ?!いつの時代なんですか?江戸時代ですか??こんな事やってるからね、日本はどんどんと貧困が進むのよ・・・・あ、話が脱線しそうなんで、戻します(すいません)。

ですから、週末や何かの時に『じいじ、ばあばに気てもらおう』と言うのは当たり前だし、それによって、特に赤ちゃんのいる親にとってはありがたい助っ人なんですよね。親が近くにいない場合は、ベビーシッターを友人や知人、またはプロを雇ったりして時間を作っている人も多いし。

そう、この日本の物凄い孤独な核家族化が進んで、誰にも頼れない、って言う状況・・・・まずいです。

 

2.  いまだに残る『子育ては女の仕事』

まあ、これは母親に当てはまる事柄で、母親が虐待してしまう場合のケースですが、もう・・・『育児のノイローゼ』とか『育児のストレス』からくるもの。そして、今だにこの父親達が言う:

『俺は外で頑張って働いてんだから、なんでお前が子育てもできないの?』

と言う、一見、または一聞すると納得しちゃいそうなこのセリフ・・・。でもね、

『お前の精子が入って、子供ができたんだから、お前の子でもあるだろ!』って言うこと。

『じゃあ、私が仕事してお前が家にいて、すべてやってみろよ!』って言いたいよね。って、これは正論なんですよ。

まあ、たまに頭の悪い欧米人がこんなことを言ってしまうと、周りから総攻撃されているのを目撃することがあります(特に女性からものすごい勢いで、バカ扱いされたりしてます。私もします)が、そんなに偉そうにするんなら、

『ベビーシッターを雇えるくらいの金持ってこい!!』って事ですよ!

『たいした給料ももらってないのに、偉そうにすんじゃないよ!』って事。こっちは、夜もねれないで子供の世話して、少ない給料の中からやりくりして、それに加えて文句言われて、お前は何様じゃ!!って、もっと怒っていいと思う。誰のお陰で、美味しいご飯食べられて、綺麗な服着れて、旅行だって行けると思ってんの?って。食べさせてもらっているって、それはおかしいよ。その代わりに、家のことやったり、税金のことや銀行、様々な家の雑用やってるんだから、こう言うのだって金銭的な労働が発生するのよ。

まあ、最近はこういうバカな単細胞が減っているようですが、それでも昔ながらの男もいるでしょう・・・そういう男と結婚したあなたにも責任があるので、しっかりと教育し直した方がいいです。まずは、『そんなに言うなら離婚も考えてみる』くらいのことを言って、脅かしてやりましょう。そして、奴のすべてのことを放棄してやるとかね。まあ、またちょっとずれちゃったけど・・・。

とにかく、この『育児ストレス』って言うのは侮れません。時間の感覚もずれるし、初めての子育ては本当に精神的に肉体的にも大変ですから、旦那さんのヘルプなしではなかなか難しいです。これを読んでいる、若い旦那さん、ちょっとでもいいから手伝ってあげましょう・・・。あんたの精子があなたの子供の半分を占めているんですから。

 

3.  高度成長期の親の『ネグレクト』から来るトラウマ

なぜ、『親はなくても子は育つ』なんて言うことわざがあるんでしょう・・・。親がいなくちゃ、子は育ちません。まあ、たまにIQの高い、頭のいい子供であれば親がいなくてもきちんと学ぶような能力が備わっているでしょうが、そう言う子供は多分、人口の10%にも満たないと思うので、これは期待しないほうがいいと思います。

ウチの親もそうでしたけど、高度成長期の親って言うのはほとんどが共働きで、鍵っ子だったと言う若い親が多いのではないかと思う。そして、そうやってほって置かれた子供のことを『ネグレクト』と言い、これもまた幼児虐待に当てはまるんです。

仕事だから仕方がないとか、お母さんは忙しいんだからとか、そう言うの聞いて育っていると、それが当たり前になって行く。だったら、きちんとしたベビーシッターとか保育園とか、そう言うケアーをしてくれるようなところに入れるべきなんです。自分の親に『ネグレクト』されて育っていると、その子供が大きくなった時に自然と『それが当たり前』になってしまい、親と同じように『ネグレクト』してしまったり(幼児虐待)、無視するようになるんです。

ここにきて、高度成長期だった親、私も含めて(かろうじて・・・)なんでしょうけど、『仕事で忙しいから子供を鍵っ子にする、一人で放置させる』のが当たり前だった時代の悪い後遺症が出ているような気がします・・・。

なんども言いますが、オーストラリアでは『ネグレクト』や子供を無視するのは、幼児虐待に値しますし、法律で幼い子供を一人にすることは禁止されています。

 

4.  日本の文化的な背景:子供の人権問題

近頃の日本は晩婚化が進んだり、離婚や再婚などの婚姻関係も多様化(?)してきたような気がします。日本人は結構、嫉妬深い。

そして、それがほっておくとエスカレートして行く。心がどんどん狭くなるし、元彼女でも元彼でも今は友達っていうのもいるし、その友情すら許されなくなってくるし、『元カレと連絡したなんて、信じらんない』なんて言われる。

私にも、元カレで友達っていうのが結構居たんだけど、結婚と同時に切れたのが何人かいますね。でも、うちの旦那の元彼女とは平気で話も出来るし、パーティーで会えば、世間話も平気でできるんだけどねぇ・・・。それは、『私が特別だから。基本的にあんたよりも良い女だし、ウチの旦那はあんたよりも私を選んだのよ』っていうことがわかっているから(すいません、嫌な女です)。

で、ここに至って、再婚だったりすると、前の旦那の子供がいたりするんです・・・・。継母や継父ですよね。そして、最近ではこの継父から暴行を受けるという事件も多く、欧米でも多い。継父から性的な虐待が後をたたないのが欧米の事件。ですから、幼児虐待があると『また、継父?』となって、自然と調査の対象になるそうです。

これは、まあ・・・生物のDNA的なこともあって、大昔は略奪した女子供の中で、10歳未満の子供はみんな虐殺したということもあったし、男性側の動物的な本能によるとまあ・・・分からなくもないらしいが、現代ですからね・・・・戦国時代や中世時代ではないので、これはもう虐待でしかない。

日本人の嫉妬は本当にタチが悪い。ヘドが出るほど心が狭いし、自分のことは棚にあげる嫉妬も多い。そして、その信頼感のない嫉妬が「愛されているから」なんていう都合のいい理由に転換されちゃう。信じているんだったら、嫉妬なんて起きないんですけどね、本当は。

それから、なぜか日本は子どもの人権も低い。子供を巻き添えにして起こる心中も日本が多いし、なぜか子どもの人権を親のものと勘違いする親が多い。確かに、親の腹から生まれてきたわけだし、育てていかなくちゃいけないし、お金だって自分たちの稼ぎから来る。けれども、そうやって新しい命をこの世に育もうと思ったのは、親である、あなた自身、私自身な訳ですから、子どもの選択ではないんです。人として生まれて来たからには、必ず幸せになる権利があるわけだし、幸せにさせる義務がある。

そして、よく毒母親がいう言葉。

『アンタは私が産んでやったんだから、私のいうことを聞いてればいいんだ』

もうねぇ・・・これも、おかしいでしょ。まあ、確かに産んであげたんだろうけど、産むと決めたのは母親の決意で、子供が『どうか、産んでください」と頼んだわけじゃない。ただね、親としてきちんとした子供に育てていかなくちゃいけない義務があるから、それについて躾をすることは正論なんだけど、子どもの人生は子どものものであって、親のものじゃないわけ。

この辺がね、『子供が親の面倒をみる』と言う義務=『子供は親のもの』と言うような形になってないでしょうか?『私が産んだんだから、どう育てようと私の勝手』みたいな感じでしょうか。

まとめ

ここに挙げた以上のことだって原因にある場合もあると思うんですが、今回はこんな感じにまとめて見ました。いろんな過去のことが積み重なったりすることもありますが、基本的には親に精神的、または物理的、経済的な余裕の無さから幼児虐待が始まるんじゃないかと思います。

私も二人の息子がいますから、よくわかるんですけど、ウザい時ってありますし、手をあげたくなる時もあります。でも、特に二人目については何だろう・・・・こう、手を挙げるとかよりももっといい方法があると言うか、効果的な方法を見つけたんですね。

それに親が子供に手を挙げるのって、ある意味では何だろう・・・・親のストレスのはけ口というか自己満足というか。昔、島田紳助さんがある番組で言ってたんですけど、「親が子供に対して20分以上叱るって言うのは、親のストレス発散にしかならん。あれは、叱ってるんじゃない!」って3時間以上説教をすると言うアグネスチャンに言ってました(笑)。私も経験あります・・・・もう、3時間はなかったけどね、1時間くらい。

あれって、うん、叱ってるんじゃないんですよね。なので、最近は10分程度にしてます。

そしたら、17歳の息子は人の話をよく聞くようになった。

島田紳助さん、戻ってこないかなぁ・・・・あの人、面白かったんだけどなぁ・・・・。

 

 

 

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
- Advertisment -

最新記事

人気の記事

ランダム

人気のカテゴリー