海外出産経験から、オーストラリアで出産のメリットとデメリットとは?

 

ワタシは経腟分娩(無痛分娩)と帝王切開の両方をやってます。当時、初めての妊娠ということで結構不安だったんですが、ワタシの実家の事情があって、日本に帰って出産という選択肢はなかったんですね。ですから、基本的にオーストリアで産むしかないと言うことで。けれども、これ、結果的には良かった・・・と言うお話を書きたいと思います。

 

オーストラリアで出産;メリット

1) オーストラリアでは出産は無料

オーストラリアでは、メディケアと言う国民保険があるのですが、日本とは違い、出産は保険が効いて無料になります。オーストラリアでは医療制度がちょっと複雑で、公立の医療機関を使うと無料になります。ただ、その場合、担当の産婦人科医はコロコロと変わります。ですから、定期検診の時も毎回違う先生だったりする。それが嫌で、高いお金を払ってプライベート(私立)の医療機関を使う人も多いです。プライベートだと、産婦人科の医師も同じ人だし、病院は個室で至れり尽くせり。ただ、この場合はプライベートの保険に入っている場合には割引になったり、払い戻しがあったり、差額を払うだけの場合もあります。ただし、これもプライベート保険の種類にもよりますので、一概にいくらかかるとは言えないのですが・・・。

 

2) 出産は通常は病院で行うので麻酔医が常勤している

オーストラリアでは、日本の産院に当たるバースセンターというのがあって、ここでは自然分娩を希望される妊婦を受け入れてくれています。大概、このバースセンターの近くには大きな病院があって、もしもの場合に備えてすぐに搬送できるようになっているそうです。ですから、長引くお産や緊急の帝王切開などにもすぐに対応できるようになっています。事実、当然ながら無痛分娩を希望していたんですけど、3日間のお産には自然分娩だったら耐えられなかったと思う・・・。

日本の友人が同じように頭がでかくて出なくて3日かかり、心拍が止まったとか・・・痛みでもう体力も全くなくなって、最終的に緊急の帝王切開だったとか。怖すぎ・・・・。実際、私も背中に麻酔を打たれた後は、気絶するように眠りに落ちましたからね・・・その後、また10時間くらいかかったんですけどね、無事に産まれるまで・・・。

 

3) 無痛分娩は当たり前なので、肩身は狭くない

オーストラリアだけではなく、欧米では無痛分娩は当たり前です。日本くらいなもんですよ・・・「痛みを感じないと母親としての自覚がない」とか「楽なお産なんかお産じゃない」とかね。それに無痛分娩をしてくれる病院を探さなくてすむし、ベテランの総合病院の麻酔医が担当しますから安心です。私の場合も、3日間の難産だったので日本だったら死んでるかもしれない・・・なんて思ったものです。ですから、肩身の狭い思いもなしで、ガンガン「麻酔打ってくれ!」って言えますよ。それに、そんな痛みと親としての愛情は全く別の部分にあるんだから・・・バカバカしい・・・。無痛分娩だからって、親の愛情は変わりませんよ!

 

オーストラリアで出産;デメリット

1) 退院が早い

どのくらいの出産だったのか、程度にもよりますが、安産だった場合は1両日中に退院の運びとなります。その日のうちに退院というところもあるとか、ないとか。私の場合は、3日間の難産だったし、膣と肛門の間もばっさりと切っていたので様子を見るために3日間入院しました。この間に相部屋になった他の妊婦さんがものすごくでかい(太った)人で、ものすごいイビキで・・・耳栓も役に立たないくらいにひどかった・・・。それで、拝み倒して1日早くに退院させてもらったんですよ・・・だって、眠れないんだもん!!彼女、帝王切開だったから私よりも長くいるみたいだったし・・・。あれは、本当に参った・・・。

 

2) 日本語が通じない

当然ながら、日本語は通じません。が、無料で通訳を呼んでもらえることもできます。私の場合は、旦那が理解していたので当時の私の英語力ではまあ、あんなもんかな・・・という程度の理解範囲でした。それでも、プロの集まりですし、総合病院だからもしもの時にはきちんと対処してくるだろうという安心感はありました。しかし、こちらは移民国家ですから英語が母国語ではない人に対して慣れているので、忍耐強く話を聞いてくれたり、ゆっくり話してくれたりしますのでそんなに気にすることはないと思います。それでも・・・・まあ、不安だよね。ワタシはもう3日間の間に開き直っちゃったけど。

 

まとめ

なぜ退院が早いのかと言うと、まあ医療費の節約というのもあるでしょうが、ウチに帰ると回復が早いという研究結果が出ているからだとか。でもねぇ・・・もうちょっと、ゆっくりしていたいという気持ちもありましたけど。それでも、家の方がやっぱり、ゆっくりできる。

二人目の時は、初めから帝王切開にしようと思っていたので、プライベートで産みました。こちらの医療制度では、どんな難産だったとかに関係なく、経腟出産を経験すると次も自動的に経腟出産になってしまうそうです。そして、統計的に見ると二人目の方がでかいそうです。そこで、主治医と相談して実費でもプライベートにしようということになったんです。

結果は、帝王切開で良かった・・・・。こちらでは、はじめから帝王切開を希望している場合、予定日の2週間前に手術日を指定されるんですが、産まれてびっくり・・・・次男の体重は3.7kg。私の身長が153cmですから・・・・。まあ、腹がでかいなぁ・・とは思っていたんですよ。長男は3.1kgでした・・・それでも3日間かかったんですよ。これ、予定日を過ぎていたら、絶対に4kg超えているだろう。先生も「うん、帝王切開で正解だったね!君は最終的にこの手術台行きだったよ。こんなでかい頭を下から出そうなんて無謀だよ」と言われました。ええ、丸々太った赤ちゃんでした。

私がいろいろ調べてみると、日本の産婦人科って・・・ちょっと、遅れているような気がする。無痛分娩に関してもそうだし、今だにそんな「痛い思いをしないと親になれない」とか非科学的なことを平然と言ってるなんて。その話を私の産婦人科の先生に言ったら、びっくりこいてた・・・。「無痛分娩の病院を探すのかい?で、麻酔が必要になったら、どうするんだい?」って、反対に聞き返されちゃったし・・・。まあね、無痛分娩に関してのリスクはあるものの、それでも無痛分娩によって母体が救われることも多いんですって。ですから、無痛分娩をさせてくれる病院を探すなんて・・・・ちょっと、怖いわ。出産は命がけだから、何があるかわからないし、できればきちんとした麻酔医がいて、手術にしろ、何にしろもしものことを考えて、全身管理をしてくれる病院をお勧めします。

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