日本と海外の妊娠・出産の5つの違いとは?

 

「所変われば品変わる」こんなことわざがありますし、「郷に入れば郷に従え」というのもあります。そこで、今回は日本と海外の出産の違いを見てみたいと思います。私が初めて海外で出産(オーストラリアでしか出産したことがないですが)したのが、16年前になります。この当時は、オーストラリアについて、ほんの三ヶ月くらいで妊娠してしまい、英語もパーフェクトではなく、間違って理解しては困るので、義理の妹に検診についてきてもらっていました。かなり不安なこともありましたが、言葉が不自由というのは、本当に困るなぁとつくづく思いました。私は日本で出産したことがないので、出産の経験者の日本在住の友人と日本の本で見た情報を参考に比べて見たいと思います。

日本と海外の妊娠・出産はこう違う

 欧米の妊娠周期の違い

これは、面白い違いです。私も、初めは勘違いしたのですが、日本は10ヶ月と言われ、欧米では9ヶ月となります。人間の妊娠期間は最終月経開始日から数えておよそ280日で、40週間とされています。
単純に、1ヶ月を4週間とする考え方から、40÷4=10、というように、10ヶ月と単純になったのでしょう。ただ、欧米には、1ヶ月を4週間とする数え方がないので、次のように妊娠予定日を割り出します。

妊娠予定日は、最後の月経期間(LMP)の生理が始まった日に40週間(つまり、280日)を加算して計算されます。これはあなたが28日間の月経周期を持つという前提で行われます。月経周期および排卵期は、排卵がLMPの初日の2週間後に起こるため、妊娠の最初の2週間として計算されます。赤ちゃんを出産予定日に産んだ場合、赤ちゃんは38週で、40週ではありません。例えば、最初の生理がないとすると、すでに妊娠4週間(月経と排卵の2週間を含む)である可能性が高いことになります。

また、妊娠周期は3ヶ月間の区切りで:

  1. ファースト・トライメスター: 1st trimester :1 – 3 months : 1 – 13 weeks
  2. セカンド・トライメスター : 2nd trimester : 4 – 6 months : 14 – 27 weeks
  3. サード・トライメスター : 3rd trimester : 7 – 9 months : 28 – 40 weeks

があり、大きく区切っていう時もありますが、ほとんどは週単位で表現することが多いです。

 

 ダウン症のテスト

オーストラリアの産科では、ダウン症のテストを全ての妊婦さんに一応受けることを推奨されます。もちろん、義務ではないので、受ける受けないはその人個人の選択ですが、ほとんどの妊婦さんが受けているはずです。

1度目は10週から13週目で、血液検査を受け、そのあと超音波で赤ちゃんの首の太さを見ます。妊婦の年齢が上であれば、ダウン症の赤ちゃんを出産する確率が上がるので、より詳しく調べる場合もあります。血液検査でダウン症の可能性のある数値が高かった場合、超音波、その次は羊水から調べていきます。これは流産のリスクもありますが、99%以上の正確さがあるとされています。

 

 食べたいものをたくさん食べれる

こちらでは、日本のように妊婦の体重制限や食事制限、もしくはダイエットなどというものがありません。実は、この話をこちらの産婦人科の先生にしたら、ものすごくびっくりしていました。日本では、太りすぎると妊娠中毒症、妊娠性糖尿病、それから難産になる恐れがあるということで、食事制限や体重制限を薦めますが、実は妊娠性糖尿病は、アジア人に多いそうです。元々、お米が主食なため、遺伝的にどうしても糖分が血糖値の中に多く吸収されるようになっているとこちらの先生から説明を受け、特に注意して血液検査をしていましたし、お米や炭水化物をできるだけ控えるようにとは言われました。

私が見ていただいていたのは、医者の友人から紹介された、プライベート専門の産科の先生で、医療関係の妊婦さんはみんなこの先生にかかるというくらい、シドニーでも有名な先生でした。その先生曰く、体重を増やすというのは、赤ちゃんのためだけでなく、産後の母乳の出にも関わる言います。基本的には、体が欲しいと思うものを食べなさいと言われていました。実際、16キロ太りましたが、授乳で全てが母乳に取られて、出産後、母乳が終わる1年後には元の体重に戻っていました。

まあ、全ての妊婦さんがこうやって、私のように体重が元に戻るわけではないですが。確かに、お寿司や刺身、ブルーチーズを食べると、細菌に感染する恐れがあるということで食べないようにと言われましたが、その程度のことでした。

 

 

 どこの病院でも麻酔や、無痛分娩ができる

欧米は無痛分娩を希望する人が多く、どこの病院でも希望すればやってくれますし、実際、私も希望したつもりはなかったのですが、3日かかるという難産で、体力温存のため、医師から無痛分娩を薦められたので無痛分娩で出産しました。薦められたと言ってますが、医者から「痛め止めや麻酔もありですからね」と言われていたので、実はもう初めから「痛み止めください!」って叫んでました・・・・すいません、根性ないんです。

通常、病院で出産する場合は、大きな病院と繋がっていて、麻酔医が常時いますので、麻酔に慣れないために起こる事故などのリスクは少なくなります。オーストラリアにも、バースセンターと言って、日本のような産院(医者のいない助産院)があり、こちらではナチュラル・バース、自然分娩を主に行いますが、もちろん、難産になるリスクのある人は初めから病院でのお産になります。大きな病院では、このバースセンターが付いているとこもありますし、病院から離れているところもありますが、やはり、何かあった時のために、病院に付属しているところをお勧めします。

 

 入院期間が短い

アメリカはその日のうちに退院すると聞いたことがありますが、オーストラリアは3日、私は難産だったので5日の予定でしたが、隣のベットのお母さんがものすごく太っていて、ものすごいいびきで眠れなかったので(ほとんど、拷問のような2日間)、懇願して4日で家に帰ってきました。実は、オーストラリアの入院は、どんな病気にかかわらず短いです。これは医療費の削減もあるかもしれませんが、家庭に帰った方が病院にいるよりも精神的に養生できるということです。ただ、家に世話をしてくれる人がいない場合は、入院が長くなります。

次男の時は、すでに子供がでかいだろうという前提のもとで、公共ではなく、プライベートの医療で帝王切開で出産しました。予想通り、大きな子で、3700gあり、産科の先生もびっくりするほど大きかったです。その時も、6日間で退院しました。この時も、数時間後に「はい、トイレに行ってね」って・・・。しかし、プライベートの国民保険のきかない医療って、不公平ですねぇ。長男の時は、相部屋で、ナースコールを押しても待たされるし、食事はまずいし。このプライベートは、シャワーもトイレも付いている完全個室で、ナースコールを押せば、ナースはすっ飛んでくるし、食事はまずまず(美味くはないけど)だし、とにかく、ケアーの差がひどい!まあ、この体験から、もしも、余裕があるのでしたら、プライベートがいいでしょう。産科の先生も担当が決まっていますし、公共の病院のようにコロコロ担当が変わるということもないです。

まとめ

よく日本では「お腹を痛めたからこそ」なんていうことを聞きますが、色々な事情があって、自然分娩できなかった人もいますし、私のように医者から強く勧められたりすることもあります。二人とも、無痛分娩で出産していますが、はっきり言わせていただきますが、普通にお腹を痛めて産んだ人と同じように、2人の息子を愛しておりますし、変わらない愛情を持っています。時には、そういう人の中でも虐待したり、子供を捨ててしまう人だっているんじゃないでしょうか。

ですから、これを読んでいらっしゃる妊婦さんも、これからどんな出産をなさるかわかりません。もっとも自然なことで何千年も女性はしてきたのだから、というのは世迷い言です。お産は実は怖いんです。今でもお産で亡くなっている方もいますし、私のように3日間かかって、子供が危なかったこともあります。ですから、頑張って麻酔なしで産む!なんて思わず、その時の状況で自分の体と赤ちゃんを守ってください。無痛分娩だったからといって、愛情に差はありませんよ!!それだったら、欧米のお母さんたちは愛情がない人ばかりになってしまいます。それに、欧米では、麻酔や痛み止めを使うのが普通ですから、無痛分娩をしてくれる病院を探すというのは、先進国の中で日本ぐらいなんじゃないでしょうか、・・・。