【オーストラリア住宅情報】知らないと損をするオーストラリアの住宅購入時の注意点

 

海外で不動産と買うというのは、永住目的の他に投資目的があると思います。オーストラリアでも、永住権や市民権を取得していれば、現地のオーストラリア人と変わらない条件で住宅を購入することができます。また、条件によっては学生ビザであっても購入できるというもの、ただし、この条件がうるさいというか・・・まあ、国の土地を守る目的もあるでしょうし・・・。これはこれで、いい考えだと思います。

では、このビザの種類のよっての購入条件の違いを見てみましょう。

ビザの種類で変わる住宅購入条件

1) 永住権・市民権保持者:

新築・中古を含め、どんな物件でも購入可能。

2) リタイアメント・ビザ(投資ビザ)

中古物件を1軒だけ、居住用として購入できるが、資金運営用に貸し出すことはできない。また、新築物件については、何軒でもOK。

3) 学生ビザ(18歳以上)、就業ビザで12ヶ月以上滞在できるビザ

新築・中古を問わず、どんな物件でも買えますが、ビザが切れる前に物件を売らなければいけないという規制があります。また、*FIRBの許認可を受けるとビザが切れても、物件を所有することが可能。

4) 12ヶ月未満の短期滞在ビザ

FIRBの許認可があれば、政府認定の観光リゾート(ITR)物件、住居用の新築物件、または投資用の賃貸物件を購入することができる。

FIRBとは?
FIRB=Foreign Investment Review Boardといい、日本語では外資審議委員会とでも訳しますか。基本的に、オーストラリア国内で、外国国籍の人が不動産物件を買う時には、FIRBの認可が必要になります。これは、オーストラリア人以外の外国人が国の土地を買い占め、オース トラリア側に不利益が起こらないようにするための審議会と言えます。当然ながら、FIRBの認可が出ないと不動産物件は購入できません。

まあ、この辺の法的なことはきちんとした不動産会社、または不動産弁護士に話をしてから決めてくださいね。色々とうるさい規制があります。

では、購入しようと決心した時に注意したいのが、日本の住宅事情とは違うという点でしょう。オーストラリアには、独特の決まりがあって、いくら自分の土地であっても許可されないことも多いです。

 

知らないと損をする購入前の注意事項

1)大きくなりそうな木がある物件は避ける

オーストラリアは、自然保護についてものすごく、うるさいです。たとえ、自分の家の敷地内にある木でもlocal council(地方議会、市役所や区役所のようなもの)の許可がないと伐採できません。伐採の許可が出るのは、

  • 木が腐っていて、再生の見込みがない木
  • 害虫の巣となり得る害のある木
  • 伐採する木と同じサイズの木を植え直す

実は、ウチにも大きなヤシの木があったんですが、このヤシの木、小さい実がなるんですが、これが下に落ちてハエ、ゴキブリ、それからネズミ・・・こういった害虫の巣になってしまい、匂いもひどい。それで、ネットで調べるとこの木を切った人が結構いるということで、改築と同時にlocal councilに連絡して、その旨を打診しましたが、別に何も言われなかったので切っちゃった。でも切ってはいけないものは、速攻で連絡があり、速攻で視察に来るとか・・・・。

近所のお家でも庭に大きな木があって、これが日差しを遮り、庭には何も育たず、洗濯物も乾かない・・・しまいには塀を押して、崩れそうになっている・・・・それで、local councilに連絡したら、塀は取り壊して、ブリックじゃなくて木の塀にしてください、とのこと・・・・。ええ、木の方が大事なんですわ。ということで、仕方がなくブリックの塀を実費で壊し、実費で木の塀を立てた。まあ、隣との境ですから、隣と費用は折半です。でも、枝は切ってもいいので、日当たりを良くするためにちょっと切ってましたけど。

ですから、家を買うときは大きな木の有無を確認しましょう、これが後々、デカい問題になって、あなたの家の評価価格が下がるかもしれません。ちなみに、私は絶対に庭に大きな木がある物件は買いません。

 

2) 大きな幹線道路の脇は避ける

シドニーでは今、新しい幹線道路の建設で揉めています・・・と言っても、デモをやったり、反対運動をやっているだけなんですが、基本的にはもうすでに計画も決まり、着工し、如何にもこうにもできないんですが。これが、WestConnectという幹線道路の建設計画です。そこで、この周辺の住宅が皆立ち退きになったんです。

オーストラリアでは、土地を購入しても事実上は、個人の固定資産となりますが、100%ではありません。基本的には国の持ち物で、購入者は国から借りているという感じでしょうか。ですから、今回のこのWestConnectのために、予定地に入っている住宅は、ほぼ、強制的に立ち退きを余儀なくされています。ローンはもちろん残っていますし、政府からの立ち退き料だって、通常よりも安いものですから、本当に踏んだり蹴ったりでしょう。それに、国を訴えても今回のような場合では、勝ち目はないですから、泣き寝入り。

ですから、幹線道路が拡張する可能性のあるような場所は避けましょう。二束三文で、お払い箱になることもありますし、将来的な地価も下がり損をするばかりとなるでしょう。

The last Federation heritage house to be pulled down in Wattle St, Haberfield, to make way for the WestConnex development.
Jessica Hromas
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3) 壁の侵食は特に注意

売りに出す方は、できるだけ高く売りたい!これは当然のことですから、難のある場所は隠そうとします。ウチもそんな感じで、壁に穴が空いていたんですが、それをタンスで隠していましたねぇ・・・・まあ、もともと安い物件でいずれは改築をしようという目的だったので、いいんですが・・・・。それでも、一番ひどいのが、壁の侵食。これは、ダンプ・プロブレムといって、水漏れや古くなった壁からの浸水です。これによって、カビが生えたり、とにかく健康被害につながります。ちなみに、これがウチの改築中に見つけた浸水・・・。

ここから、水が滝のように流れていたとか・・・・もうねぇ・・・この部屋はカビがひどくて、湿気は年中だったのは、このせいです。

オーストラリアの住宅は、100年くらい経ってるものが多く、それも突貫工事で立てたようなものがほとんどですから、防水処理もいい加減なものも多い。

また、ペンキが剥がれていたり、色が変わっていたり、浮き上がっている、それから触ってみて他の部分よりも冷たいという場合、コンクリートや壁のプラスターに水がしみている証拠で、これは下から上がってくる場合と、上の屋根の部分からくる場合があるので、とりあえず、内見の時に大工を連れて行って、床に潜ってもらい、どの程度の状態なのかを確認してもらったほうがいいでしょう。

 

4) ヘリテイジ・リスト(遺産リスト)

このHeritage Listingというのは、世界遺産のように保護対象に登録されたものです。ただ、これはストリートに面した住宅の表側が対象となっているので、改築などでこの表面を変えてはいけないというものです、例えば、平屋なのに、いきなり改築で勝手に2回建てにするとか。あと、窓がないのに窓を着けちゃうとか。ただ、ペンキを塗って色は変えてもいいので、形状は変えてはいけないということです。ですから、平地などの場合、平屋は平屋のまま。ウチは、入り口からずっとゆるい坂になっているので、家の裏側は2階建になっています。表は、買った時と同じ状態だけど、きちんと綺麗にして、ペンキを塗り直してますけどね。

ですから、住宅購入には将来的にどうするのかを含めてよく考慮し、大工、または腕のいい建築家を連れて行きましょう。

ヘリテイジ・リストの盲点

実は、このヘリテイジ・リストには、自然に崩壊、風化した場合のことは含まれていません。ですから、もしも全く違う建物を建てたい場合は、10年、15年くらいほっとく。そして、自然に崩壊させる、そうするとこのヘリテイジ・リストの対象にはならなくなるので、好きなように壊して、好きなように新しい建物を建てることができます。ですから、たまにボロボロの家があったりして、ほったらかしになっている家が有るんですが、これ、多分、好きなようにやりたいからほっといているのかもしれませんね。

まとめ

この最後のヘリテイジ・リスト。わかんないと思って無視すると、大変なことになります。去年の話、シドニーのある地域の建築現場でヘリテイジ・リストになっているにも関わらず、勝手に許可を得ないで着工して、全て壊しちゃった・・・・。そしたら、local councilが来て、「はい、工事中止」ということで、ストップがかけられ、次に言い渡されたのが「50年間は着工一切禁止、この土地に手をつけてはいけない」というもの・・・・。この50年というのは、人が住まず、手をつけない何もしない状態で、建物が崩壊、または風化する基準になる期間だそうです。もちろん、この期間は売却もだめ。ということは、このオーナーさん、ローンがあったら、ローンだけを払い続けるってことだよね・・・・。バカだなぁ・・・・・誰も止めなかったのか?

破産だろうなぁ・・・普通だったら・・・。