オーストラリアではよく、妊婦に対して”Pregnancy Brain”なんてことを言います。それは、なぜか、妊娠後期になると物忘れがひどくなったり、霧がかかったような、ボヤけて、はっきりしない状況があります。まあ、笑い話のように言っていましたが、最近の研究によって、これが事実であると証明されました。
「ベイビー・ブレイン」は本当にある
ディーキン大学の研究者は、1,200人以上の女性を対象とした20の研究結果を出しました。研究結果によると、全体的な認知機能が、妊娠していない女性よりも妊娠中の女性で貧弱であると発表しました。一般的な認知機能、記憶、および執行機能は、妊娠第3期に減少したが、最初の妊娠第1期、第二期には減少しなかったと言います。
このオーストラリアの医学雑誌に掲載された研究では、脳内の認知機能の変化と記憶は妊娠初期に起こったが、第3妊娠に置いては変化はなかったとしています。
つまり、「妊娠第1期と第2期の間に衰退が始まり、それが安定しているように見えるが、第3期には最も明白に症状として出る」と、リンダ・バーン教授は述べています。
その症状とは?
その症状は、職場でのパフォーマンスの低下や複雑な作業のナビゲートなどではなく、医療の予約を忘れるなどの簡単で、単純なことで主です。
教授バーン教授は、結果は妊娠中の脳灰白質量の長期的減少と一致していると述べています。妊娠中の女性が灰白質を減らしているのは、子育てに関連する結びつきや、社会的な認知など、これからの生活に対してより重要な事柄として捉えているせいじゃないか」とリンダ・バーン教授は語っています。
Alina Tooleyは、数日後に最初の赤ん坊を出産予定で、楽しみにしています。 この42歳のプロジェクトマネージャーは、妊娠によって引き起こされた ‘ベイビー・ブレイン”として知られる「脳にかかった霧やボヤけ」の終わりも楽しみにしています。
“私はいつもかなり知的だから、冷蔵庫に入れるものを食器棚に入れたり、奇妙な場所に鍵を置いたりすると、ちょっとショックだった。
と語っています。また、「普通なら、絶対にやることのないこと、レストランに自分のハンドバッグを忘れたし・・・」 Tooleyは仕事に関しては、何の問題もなかったが、先月クリスマスの買い物をしている間に自分の車をどこに停めたのかを忘れてしまったそうです。
“地元のショッピングセンターにいたが、どこに駐車したか分からず、探し回って約45分歩いてしまった。
彼女は、健康的な妊娠をしていたので、こう言ったちょっとしたボヤけていることについては、あまり気にもしていなかったそうです。
「このボヤけが、脳と一緒に起こっているのかどうか分からないし、赤ちゃんの準備に専念している方が忙しくて、こんなこと特に重要ではないと思っていたし・・・」と彼女は語っています。
5人に4人が経験している「ベイビー・ブレイン」
この症状は、5人中4人が妊娠中に認知的変化を経験したと報告しています。 徴候には、忘れっぽさ、集中力の弱さ、および彼らが通常どおり「はっきりしない」という感覚が含まれています。
観察された最も顕著な変化は、特に第3妊娠中の記憶能力の低下であった言います。 「この記憶能力の低下は、私たちが見ている他の分野よりも顕著で、これはしばらくの間続いていました。」とバーン准教授は語っています。
また、高度な機能もまた妊娠の最終段階で減少し、女性はしばしば、同時に複数のことをこなすことも妊娠中には少し難しそうになったと報告されていて、調べてみると実際に、そうであることがわかった」とバーン准教授は述べています。
変化は小さいので、他人にはわかりずらい
バーン教授は、この調査の結果は「注意深く解釈する」べきだと述べています、なぜなら・・・「この結果が、特に妊婦に対して日常生活の中で、何かをしてはいけないとか、するべきではないとうことを言っているのではない。」と語っています。
「妊婦が、いつも同じ(妊娠前)と同じような感じにはなっていないとは感じているだろう」と彼女は言います。研究者は、次のステップは、これらの認知機能の変化がどのように妊婦の生活に影響を与えるかを理解することであると言います。
「妊婦の生活の質と日常の機能に及ぼすこれらの影響は、さらなる調査が必要である」とバーン准教授は述べています。研究者らは、記憶と執行機能がなぜ妊娠によって影響を受けているのか、その理由は不明であると正確に述べています。
また、これらの脳機能の変化が出生後に正常なレベルに戻るかどうかもまだ分かっていない、と言っています。
参照:http://www.abc.net.au/news/2018-01-15/baby-brain-exists-australian-study-finds/9324664
まとめ
今、うちのダンナにこの「妊婦ブレイン」のことを聞いたら、私もあったそうです。
彼は笑って、
「僕は、バカじゃないからね、君に指摘するような自殺行為はしなかっただけさ」
だそうで、あったそうです・・・。
う〜ん、どの程度だったんだろう。
ここにコメントをしている、Tooleyさんじゃないですけど、妊娠中の忙しさで別に気にもならなかったです。ただ、なんとなく、思考がはっきりしないというか、物忘れが激しいというか、なんというか・・・・まあ、出産に備えてあれこれと忙しいですからね・・・・。
まあ、確かに家族ぐるみのお付き合いのバイロン・ベイに住んでいる、友人が妊娠中に滞在していた時に、彼女、「あれ〜、PCの電源が入らない!ねぇ、ダーリン、なんで入らないの??」と彼女の旦那さんに聞いていました。そして、旦那さんが持ってきたものは、PCのコンセント。
ええ、充電する用のコードを繋いでなかったんですねぇ・・・・ええ・・・そんな感じ。そんな間違いをするような人じゃないんですよ。まあね、みんなで「プレグナンシー・ブレインだぁ!」なんて大笑いしていましたけど。
ふふふふ、研究結果が出たのね・・・で、元に戻るかどうかはわからないってことは、まだ研究途中とういうことね。う〜ん、私自身は戻ったと思うけど・・・・個人差があるのかな?ということは、妊娠すると、間抜けになるってことか・・・・・。