『独りは怖くない!』孤独で自分を見つめ直すことができる8つの方法!

ひとり飯、ひとり旅、まあ、ひとり旅は昔から優雅な雰囲気があるけど、ひとり飯、最近では『ぼっち飯』って言うのね。なんか、日本語もしばらく日本に行かないとやっぱり進化するのね・・・・言語は文化で、生き物だからさ、仕方ないけど。今度、私が渡豪した2000年以降、日本でどんな日本語が生まれたのか調べてみようかしら・・・。

それはさておき、ひとり飯って、特に女の場合は寂しく言われがちだけど、昔から私は『ひとり飯』が好きだった。漫画を読みながら、雑誌や本を見ながらとか、自由に食べるのが好きだった。そう、中学1年生の頃から近くの喫茶店に行ってたんだよねぇ・・・。そこのナポリタンが好きだった。だから、たまに『ぼっち飯』とか『ひとり飯は出来ない』とか言うのを目にすると、おいおい、大事な自分だけの時間を無駄にしてないかい?って思う。

そこで今回は、ひとり飯から延長して、この『独り』・・・そう、『孤独』について書いてみようかと思います。

『独りの時間』は決して『孤独」ではない

『孤独』とは、辞書で見てみると:

『頼りになる人や心の通じあう人がなく、ひとりぼっちで、さびしいこと』

と、あります。

そして、『独り』とは:

『ただひとりでいること』

なんですね。ですから、『孤独』と『独り』は違うわけです(当たり前ですが)。そして、実はこの『独り』になることは実は人生においてとても大切であると思うんです。

まず基本的には、人間は一人では生きていけない生き物です。友人だったり、家族だったり、恋人だったり、パートナーだったり、人は他人の中に自分を見つけ、それを確認して、お互いに影響し合いながら成長もし、時には傷つけ合うこともある。けれども、そうした人間関係の日々の中から自分、自我というものを確立していくのだと私は常々思います。ですから、例え信頼していた友人から裏切られたとしても、こういう奴は信用しちゃいけいない、騙されても、騙すような人間いなるまい、そんな風に経験から学ぶことはたくさんあり、それはそれで人生の勉強の一つだと思うことにしています。

しかし、時には自分をしっかりと見つめ直す時間も必要で、それは自分だけ、つまり『独り」で行わなければいけない作業なんです。他人は、本当にあなたのことを考えている場合もあるでしょうが、得てして無責任なことを言う時もあります。その忠告や、アドバイスに沿って行動したことは、果たしてあなたが選択したことと言えるかどうか・・・。

確かに、行動を起こすのはあなたの自己責任でしょうが、その根底にある揺り動かしたものが、他人の意見だったり、思想だった場合は決してプラスになることばかりではないと思います。

ですから、いつでもきちんとした責任の取れる行動をするためにも、たまにはじっくりと『独り』になって、自分自身と向き合ってみるときも必要じゃないかと思うんです。そして、向き合って、自分を見つめてみると、自分というものがよ〜く見えてくるはずです。

自分を知ることで周りに流されず、自分の人生を自分なりに生きてけるのではないでしょうか。

自分を見つめ直す方法

1.    自分の長所・短所を書き出してみる

これって、よく小学校の頃にやったような気がしますが、なぜか先生に提出とかしていたような気がします。今回は、もう大人ですしね、誰に見せるわけでもないので、自分に正直に自己を振り返ってみて考えて見てください。

まず、鏡を用意して自分の顔を移しながらやると、客観的に自分を分析できるという説もありますが、まあ、手鏡でもいいですし、抵抗がなければ鏡を見ながらやって見てもいいでしょう。

長所はなかなか見つけるのが難しいと思う人が多い(傲慢で自分大好きな人は簡単かもしれないけど)と思いますが、ぜひ、短所からやって見てください。どんなことでもいいので、最低でも10個ほど見つけて見てください。例えば:

短所:(ちなみに私のことじゃないですよ、例をあげているだけです!)

  1. 怒りっぽい
  2. イライラすると顔に出てしまう
  3. 人の悪口をすぐに言ってしまう
  4. 嘘をつく癖がある
  5. 片付けが出来ない
  6. 嫉妬する

長所:(これも私のことじゃないですよ!、こんなにいい人じゃありませんから!)

  1. 友達が困っている時は必ず助けてあげたいと思う、思いやりがある
  2. 困っている人を助けることができる
  3. 綺麗好きで、掃除が得意
  4. 嫌なことでも嫌な顔をしないで率先してできる
  5. 友人が多い
  6. 早起きができる

などなど、これは短所でも長所でもないなぁ・・・・と思うことでも、書き出して見ましょう。そうすることで、自分を客観的に掴んでいく取っ掛かりになればいいのです。

2.    自分のやりたい事を書き出してみる

次に、自分のやりたい事を書き出して見てください。現実的なことではないので、なんでもいいんです。ただし、具体的に書いて見ましょう。例えば、海外旅行がしたいのであれば、どこの国に行きたいのか、そこで何をしたいのかなど具体的な目的も入れてみると少しだけその設定での現実性ができてきます。細かいことでもなんでもいいので、例えば:

  • 海外旅行に行きたい →   インド →   遺跡を見て回る
  • 英語を習いたい
  • 車を買いたい →   ドライブに行きたい →   箱根の温泉に行きたい
  • 部屋を綺麗にしたい
  • ブログで稼ぎたい

こんな感じで、具体的に何をどうしたいのかを書き出してみます。できるだけ多い方がいいので、最低でも100個が理想と言われていますが・・・・頑張って書いてみて下さい。私は・・・70個くらいでギブしました・・・。

3.   自分の好きなものを書き出してみる

人によっては、他人に合わせようとして、自分ではそんなに好きじゃないのに、「ああ、私も好き!」なんて嘘こいている人もいるかもしれません。特に『同調圧力」の強い日本では他人と同じであることに安心感を与え、同じでないと仲間はずれにされることもなきにしもあらず。そこで、誰もみていませんから、自分が好きだと思うことを自分の尺度で書き出してみましょう。

あなたが好きなものですからね、誰に邪魔されることなく、書いてみて下さい。

  • 編み物をするのが好き
  • アイスクリーム
  • エッチな漫画を読むのが好き
  • 子供向けの映画が好き

などなど、ロクでもないと思っても、恥ずかしいと思っても、書き出してみましょう。なんでもいいんですよ、これは自分を見つめ直す方法、手段の一つですから、あなた個人の人間性を判断するものではありませんから・・・。

4.   ひとり旅に出てみる

これは、まあ、日帰りでもいいですし、週末だけでもいいんですが、知らない場所に行って、一人で過ごしてみる。知らない場所に行くことで自分のポテンシャルを再認識できるきっかけになると思います。また、意外と一人旅が好きだったり、誰に縛られず、誰にも合わせることなく、自分の好きな時に好きなところに行ける自由を見つけるかも。

反対に、友人や彼氏と一緒の方が楽しいと思う人もいるでしょうし、それはそれで『自分を発見』することに繋がりますから、とりあえず、この一人旅をやってみるといいでしょう。

ちなみに、私は、数日はよかったけど、やっぱり、うちの旦那といる方が楽しいかな。笑える出来事に遭遇することが多いので、やっぱり一緒に爆笑できる方が楽しいと思いました。

5.   どうしても譲れないものを考えてみる

いつもは人当たりがいいように接しているけれども、どうしても、これだけは譲れないというものがあるでしょう。自分が信じているものだったり、信念だったり。例えば:

  • お茶は玉露じゃないとダメ
  • 遅刻は絶対にしない
  • ペンは〇〇のところじゃないとダメ

などなど、これらを考えることで、自分は一体、どんなふうに物事を捉えているのか、何にこだわりを持っているのか、どんな価値観を持っているのかを知る手がかりになります。

6.   今までで一番頑張ったこと、褒めてあげれることを書き出す

人間は今までの経験から様々なことを学んでいます。嫌だったこと、好きなこと、それからこれは頑張った!と思えるようなことなど、いろんなことがあったと思います。ここでは、その「これはやったんだよ!」と言う、自分で褒めてあげれるような、胸を張って自慢できるようなことを書き出してみましょう。そうすることで、また新たに自信を取り戻して、頑張れるかもしれません。

7.   今までで一番大変だった時を思い出す

仕事だったり、恋愛だったり、勉強だったり、人それぞれに大変だったという時期があると思います。しかし、その大変だった時期があったからこそ、今のあなたがいる・・・・ということです。また、この『大変』という文字は、「大きく、変わる」と書きますよね、そう、大変ということがあるからこそ、あなた自身が大きく変わった、成長できたことなのではないでしょうか。

8.    どんな人間になりたいか

尊敬する人はいますか?親だっていいし、兄弟だっていいんですが、そういう尊敬する人をよく観察してみてください。そして、あなたがなりたい人を想像して、書き出してみましょう。そうすることで、具体的な理想像が見えてきますし、それによってこれからどうすればいいのか、どう行動すれば現実化するのか、そういったものが見えてくるでしょう。まあ、うまく想像できなければ、尊敬する人や好きな人でもいいので、「こんな人になりたい」という目標を持てるでしょう。

まとめ

以前、私が仕事でお世話になった方に、「お前は、色々と問題がありすぎる。一度、一人になって、壁に向かって自分を見つめ直してみろ」と言われたことがあります。まあ、確かにね、生い立ちだとか様々なことで問題はありましたし、私自身もまた自分を見失っていた時期でもあったと思います。

で、「壁に向かって」やったかというと・・・やりましたよ。ベットに座って、壁に向かって、静かに自分の悪いところ、良い所、これからどうすればいいのか・・・。様々なことをどん底の中で考えましたよ。それでもやっぱり、かなりの時間がかかったんですけどね、でも泣きながらも諦めなかったこと、朝5時の起きて特訓したこと。頑張ったことがあるからこそ、「あれだけやったんだから、こんなの屁でもねぇや」と思えることがあるというのは、強いと思いますね。

ですから、ウチの息子(18歳)にも言うんですけど、『「もう、ダメだ・・・これ以上できない!」と言う自分の限界を知ることは、後々になって、あれだけやったんだから、こんなもんは大したことない』と言う自分のバネになるよ」と。ただ、その時期はそれぞれその人によって違うので、その時が来るかどうかはその人次第。

ウチの旦那に聞いてみたら、彼の場合は、大学で建築科に何かの間違いで入ってしまった・・・けど、頑張ってやった時のことだそうで、寝ないで課題をやっつけた事などなど、ここぞという時の頑張りは誰でもあると思います。

まあ、日本だったら部活とかかな・・・・高校や中学だったら。日本だったら、大学でも医学部、法学部、建築学部とか勉強しなくちゃいけない学部以外は、ほとんど勉強しないからなぁ・・・・ああ、でも受験勉強があるか。とりあえず、なんでもいいから、「これだけはやり遂げた」と言うようなものがある人とない人では人生での頑張りが違うのは確かだと思いますね。

日本は個人主義と拮抗している、全体主義で周りとの協調性を大事にする文化、国民性なんですが、周りに合わせればいいということではないんと思うんです。調和というのは、人に合わせて自分を殺すということではなく、それぞれの個性や個人を尊重するということです。また、「欧米は個人主義だから」と言うような否定的なニュアンスで言う人もいますが、個人主義だから自分勝手が許されるかと言うと、そうではないんです。個人を尊重する意味では日本よりも個人としての責任を問われますし、きちんとした意見を要求されます。

ここで、誤解を受けやすいと思うんですが、個人主義だから、全体主義だから、と言うのではなく、自分というものをきちんと持って生きているかどうかでなんですね。教育方針が全く違いますから、多くの日本人が自分の主張がなかなかできないというのは、よくあることなんですけど、主張ができない、主張がない、と言うことは「自己の認識」がきちんとできていない、ということじゃないかなぁ、と私は思います。

「自己の認識」がきちんとできていないと、他人に流されたり、他人の所為にしたり、生きていることの意味さえもわからなくなったり、引きもこもったり、様々なことがうまくいかなくなったくるんじゃないでしょうか。自分勝手や自己中心とは違う、「自分という認識」を持つこと、自分は何なのか、これをきちんと考えないと最終的に、

「自分は何のために生まれて来たのか」

なんていう、単純かつ大切なことさえもわからなくなってくるんじゃないでしょうか。

特に、ちょうど28歳くらいに、微妙な心の変化時期を迎えますから、この時期にしっかりと自分を見つめ直してみることをお勧めします。そうすることで、無駄で不幸な結婚を避けたり、転職、人生の転換(進学や留学など)をすることも出来ますし、この時期に深く自分のことを見直し、態度を改めたり、自己啓発をしないと、50歳前後でミッドライフクライシスに遭遇して乗り越えることもできなくなったりすることも・・・。

その時、その時を一生懸命に生きる。簡単なようですが、難しい課題です。