【少子化問題】日本は子供が産めない国?少子化に歯止めがかからない理由

日本の少子化問題

昨日のヤッフーニュースで見た記事。「総務省が「こどもの日」に合わせて、5月4日発表した15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は、前年よりも17万人少ない1553万人で、1982年から37年連続の減少となった」そうです。そして、出生数は94万人で過去最少、死亡数は134万人で戦後最多となっているとか・・・。

そこで、今回は日本の子育て問題、少子化問題について書いて見たいと思います。

ずいぶん前に書いた記事なんですが、欧米の子育て環境と比べて見た記事。でも、今回はちょっと違った側面で調べて見ました。

なぜ、日本人女性は子供を産まないのか?

多分ね、女性ならばやっぱり子供は欲しいと思うものだと思うんですよ。それにある年齢になると女性の体は本能的に『お〜い、そろそろ子供を作らなねぇと手遅れになるぜ』と言う、女性ホルモン、『子作り本能』が刺激してくるんですね。私も長男がものすごい難産だったため、大学での勉強を理由に先延ばしにしていた時期があるんです。そして、40歳になったら『これがラストチャンスだぜ』と言う信号が。

それで次男を作ったと言うことなんですが・・・・。

そして、この『子作り本能』の裏付けのように、日本も最近は晩婚、または高齢出産が増えているそうです。

でも、なぜここまで少子化が進んだのかと言うと、やっぱり、女性が安心して「子供を産めない」、或いは「産みたくない」と言うことなんだと思う。これって、社会的な問題でもあるし、当然ながら少子化問題が深刻になるわけです。

理由は色々とあるでしょうけど、ちょっと思い当たることを挙げてみると:

  1. 医療費や補償などの国の対応が遅い、不受分、または細かすぎてよくわからない
  2. 会社や世間の対応や評価
  3. 男尊女卑がいまだに残っていて、夫が助けてくれない
  4. 職場に戻れない
  5. 職場からのいじめ
  6. 子供を預けて安心して働けない
  7. 子供が病気になった時に仕事を休めない(いじめられたり、非難されると思う)

などなど、子育ての問題について調べてみると、結構な不安や問題点が出てくるんですよ。かわいそうに、職場では産休を取ると、

「どうせ辞めるんだろう」

「仕事が増えて、ものすごく迷惑なんだけど」

「子供がいるからって言うのが特別なの?」

「じゃ、残業はこっちの仕事になるの?」

とか、そんなのが多いらしい。うわ〜、これじゃあ、針の筵だよね。まあ、もともと日本人っていうのは、隣に芝生がよく見える民族で、私も以前は結構、同僚から嫌がらせやイジメを受けたことがあるけど、基本的には残業もないような技術職だったからいいんだけど・・・。でもね、昔働いてた貿易会社の先輩はいつも残業してた。

理由は・・・・仕事が遅いから。

私はその先輩について色々と仕事を任せてもらっていたんだけど、私が終わってもまだやってて、「その仕事、回してくれれば、やりますよ」って何度も言っても、「大丈夫、これは私の分だから」って言って回してくれないの。まあ、自分の仕事っていうプライドもわかるし、後輩よりも仕事が遅い、できないって思われるのは嫌なんだろうけど、

「あんたがそんなクソみたいなプライドに縛れてると、こっちの仕事も終わらねぇんだよ!早く帰って、バーで美味しい一杯を飲みたいんだよぉ!」っていうことが何度もあった。もう、あの仕事の遅さというか、要領の悪さというか、イライラしてたんだよねぇ。終いには、それが態度に出ちゃってたみたいで、その後、私は部長付きになってしまった。この部長さんは、以前は外資系の会社でL.A.の会社にいたとかで、いつも一緒に仕事を回してくれたりして、ものすご〜く働きやすかった。

何が言いたいかというとね、日本の職場ってチームプレーができないってこと。自分の仕事だとか、自分の処理だとか、そういう変な責任感に捕らわれちゃって、自分で自分の首を締めてて残業の鬼になってることもあるんじゃないかってことなんですよ。欧米のスタッフの間では、日本人の残業は仕事の効率が悪いからだって有名な話なんです。そして、高度成長期の名残の「残業」これをしていることで上からの評価になると勘違いしているらしいし。だから、上司がそんな風に残業していたら、部下は仕事がなくても帰れないわけですよ。確かに、重要な役職で本当にめちゃくちゃ忙しい人もいるだろうけど、それは会社でほんの一握りしかいない筈なんです。

そして、これ見よがしに「何、早く帰ってんの?子供がいるからってズルくない?」って、自分の無能さをよそに悪口言っている女も男もいる。

周りがこんな感じだったら、自分が子供を産んだ時の反応が怖くて、子供なんて産めないって思うのも無理もない。

これにプラスされて、旦那も子育ては女の仕事だと思っていて手伝ってくれない、核家族化が進んでいて両親もあてにならない、保育園や託児所もいつ入れるか分からない、学費も高い、自分が仕事を辞めたら収入も減るし、ローンもある。こんなことで子供を産みたい、産んで育てていけると思います??

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じゃ、どうする?未来の日本は?

海外でも平均的な子供の人数は大体1世帯に対して、1〜2人くらいしか子供を産んでいません。けれども、きちんと国の財政を支えられているのは、移民を入れているから。日本は外国人の移民についてものすごく保守的にですし、否定的なんです。

その理由は:

  1. 日本民族の伝統が失われる
  2. 外国人移民の犯罪が増える
  3. 日本の企業が奴隷的に働かせる

こんな感じの理由みたいですけど、そんなこと言っている場合じゃないわけです。人口が減れば、国の財政が苦しくなる、その結果、税金が上がる、物価が上がる、福利厚生が薄くなる、年金が出ない。

「子供を産みたくない」と思わせるような社会にしているくせに、人口を増やすたった一つのこと、他の国でもやっていることなのに、これに反対する、人種差別的なことで衝突する、などと反対する。

お〜い、日本はここままだったら潰れるよ。今でも、年金や生活保護のカット、それから税金だってあがるだろうし。いつものことだけど、日本人って本当に国の政治や財政問題に関して、関心が薄すぎる。もともと民主主義というものの歴史が浅いから仕方がないのかもしれないけど、やっぱり、もう少し現実を見ないと、あちこちにホームレスが溢れ、医療費も高くて治療が受けられない、貧困家庭なんて当たり前の社会に近いうちになるよ。

もうそろそろ、今の国の政策が無能な人間によって行われ、そいつらにとってはあなたたちの貧困なんて「だから?」っていうだけの意味しかないって自覚しないといけないんじゃないかなぁ。そいつらは、大きな家があって、給料だってめちゃくちゃ貰えてて、親の跡を継いだ政治家なんだし、貧困の気持ちなんてこれっぽちも分からないだろうし。

基本的に他人事なのよ。

まとめ

海外に出て生活しているとね、「日本も捨てたもんじゃないな」と思うときもあるんですよ。特に、旅行で日本に行ったりすると。で、こういう記事を書いているとね、できれば耳を塞ぎたくなるときもある。20年前も嫉妬からくる職場のいじめとかあったけど、なんなんだろうねぇ・・・・。私には分からない。

人は人、自分は自分。人の幸せを「よかったねぇ〜!!」って素直に喜んであげれるような人間になりたいと思ってきたし、当時は15万しかない収入で一人暮らしして、どうやってやりくりしようかと悩んだときもあったけど、それでも心だけは豊かでいたいと思っていた。

そんなプライドって、ないんですか?

明日は我が身、そのために助け合っていこうって思わないんですか?

この記事読んでいる人の中にも、意地悪したりした人もいるかもしれないけど、あえて聞きたいのよね、本当にそんなことしてて楽しい?人を傷つけて、本当は自分の魂も汚れていくんだって思わない?

もう、地域、またはご近所さんが協力して助け合っていくっていう、古き良き日本は物欲と嫉妬と自己満足と自己中心的な社会へと変わってしまったんだろうかねぇ・・・。

オーストラリアは移民国家だから、基本的に違う人種がいて当たり前だし、日本人が思っている以上に白人って少ないのよ。だから、みんながそれぞれに理解を示していかないと、全てがややこしくなってしまう。移民してきて何代目っていう白人も偉そうにしているけど、そういう奴ら以外はそれぞれに戦争から逃げてきたとか、船に乗ってきたとか、いろんな事情を抱えている人がほとんどなんだよね。だからこそ、

「何かできることがあったら言ってね」って、社交辞令じゃなく言ってくれるし、助けてもくれる。

昔は、日本だってそんな感じだった。偉そうに障害者やお年寄りの席にドカンと座って、「そこは優先席だから」と注意されれば逆ギレする。なんで日本はそんな常識のない社会、心の荒んだ社会になったのでしょうか。

ちょっと、話題がずれちゃったけど、

とりあえずね、子供を産みたい女性たち、頑張れよ〜!子供は可愛いし、希望も元気もくれる。たまにうざいなぁ・・・と思うときもあるけど、それでもやっぱり、この二人(ウチは息子が2人)を産んでよかったなぁ、と思います。