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【語学習得】英語にも方言がある、国と地域別による英語の違いとは?

さて、さて、言葉というのは文化です。ですから、日本語でもそうなんですが、その地域によって同じ日本語でも少しだけ差が(大きな差もある場合もある)ありますよね。方言と呼ばれるものですが、それはその地域の文化的なもの、地域性というものが影響してできたものです。それと同じく、英語にも地域的な違いがあって、アクセントが違ったり、ちょっとした単語の意味合いが違ったりするんです。

また、同じ国、例えばアメリアでも南部の方と北部の方とではちょっとアクセントが違っている場合もあって、これもまた関東と関西という感じとよく似ています。そこで、今回はこの各国別、または同じ国でも地域別のアクセントについて書いてみたいと思います。いや〜、これ、結構面白いわ!

イギリス英語(グレート・ブリテン)

まずは、イギリス英語から。私が21歳の時に留学したのがイギリスのケンブリッジ。もう、バリバリのクイーンズ・イングリッシュ。日本の英語はアメリカ英語が主流なので、単語ちょっと違うんです。例えば、「欲しい」というのは、『want』ですが、イギリス英語では、『would like to』を使い、「食べる」というのは、『have』を使いなさいと教えられました。そう、とっても丁寧なんですね。これは、イギリス英語の中でもRPと言われる使い方です。しかし、イギリス英語にも方言があります。地域によって、ちょっと発音が違ったり、また、単語も違ったりしてきます。

国際英語はイギリス英語

さて、世界的に公用語、共通語として使用されている英語のほとんどは、イギリス英語で、スペルや語彙などもイギリス式を基本としています。また、ヨーロッパの地域はイギリスと違いので、イギリス式の英語をモデルにし、南アメリカなどではアメリカに近いことからアメリカ英語との混合が多くなっているようです。

イギリス英語の方言と種類

1. 容認発音(Received Pronunciation, RP)

まず、イギリス英語と言うと、クイーンズ・イングリッシュを想像する人がほとんどだと思いますが、イギリスではRP、容認発音(Received Pronunciation)もしくは、BBC英語(BBC English、BBC放送で使われているから)と呼ばれている発音です。元々が上流階級や伝統的な英語で、アメリカでも第二次世界大戦中まではこのRP英語を使っていました。

しかし、1960年代になって、イギリス各地で話されている、地域独自の発音や方言が増えてきて、BBC放送(NHKのようなもの)でもこのRP以外の発音が普通になってきたことで、上流階級や伝統的な物言いを重んじる階級、また若者の間にもこのRP英語以外のイギリス英語が使われつつあります。しかし、このRPが今でも「イギリス英語の標準」と国際的に認識されていますし、他の英語圏の人にも理解されやすいということもあり、1950年代の標準発音(伝統的な上流階級の発音)とは違ってきていますが、このRPに近い英語を話すイギリス人も多いです。

多分、イギリスに留学してきちんとした英語学校などで習うのは、このRPではないでしょうか。しかし、私がいた91年くらいの時でさえも、すでに街中、若いイギリス人の人たちはあまりこのRP英語を使ってなかったように思います。

2. コックニー(Cockney Speech)

このコックニー(Cockney Speech)とは、ロンドン市内の人口の大部分を占める労働者階級が使っていた言葉です。イギリス英語には”Rhyming slang”(押韻俗語)と呼ばれる、隠語めいた言い回しがありますが、このコックニー(Cockney Speech)を起源とするものが多いと言います。

3. 河口域英語(Estuary English)

上記でもあげたように、RP(Received Pronunciation)がだんだんと廃れ、1980年代以降になると、ロンドンとその周辺、特にテムズ川河口周辺で使われだした英語、河口域英語(Estuary English)と呼ばれる新しい方言が幅広く使われるようになってきました。これは、どちらかと言うとRPとイングランド南東部方言(コックニー)の混合といえるような英語になっています。

最近では、この河口域英語(Estuary English)を労働者階級の英語とみなす人もいますが、特に若者の間で幅広く使われるようになってきていることから、将来的にはRPに代わるイギリス英語の標準語となるとする人もいます。

4. スコットランド英語(Scottish English)

スコットランド英語は、その名の通り、スコットランドで一般的に使われている英語の方言です。まず、基本的にイギリスとスコットランドは元々違う王国で、1707年合同法によりイングランド王国(ウェールズを含む)とスコットランド王国が合同し成立して、現在のグレート・ブリテンという王国が出来上がりました。ですから、元々は違う王国でした。

このスコットランド英語は、スコットランドでは、公的な場における口頭言語および書記言語として一般的に使用され、スコットランドの標準語的な存在なので、スコットランド標準英語(Scottish Standard English)とも呼ばれています。また、同じゲルマン語系のスコットランド語、そしてケルト語派に属するゲール語の影響も強く受けているので、スコットランドの英語は、アクセントも強く、他の英語圏の人でも理解しにくいことがよくあります。

すいません、たまにスコティッシュの人と話すことがあるんですが、わかりません・・・。実は、うちの旦那さんでさえも、たまにパーティーとかでこのスコティシュの人と会って、訛りが強くてわからない・・・と言っている時もあります。

アイルランド英語(Irish English)

アイルランド英語(Irish English)は、スコットランド語およびスコットランド英語から派生したと言われ、アメリカ英語との共通点も多く、現在のアイルランド人のほとんどが母語としている言語です。

元々、アイルランド人はアイルランド語(ゲール語)を母語としてきました。しかし16世紀になって、イングランド(イギリス)の植民地支配をうけ、アイルランド語は野蛮人の土語として蔑まれるようになり、学校などでは使用が完全に禁止されました。それに替わって英語が公用語として推奨され、アイルランド語は次第に衰退していきました。これにより、都市部では18世紀までに、地方の農村部でも19世紀後半までには英語の使用が一般的となっていきました。

しかし、独立後、植民地支配が終わった後でも、アイルランド語復活政策が推進されたのですが、イギリスからの英語は数世紀の間にアイルランド人の生活に根付いていて、現在のアイルランド英語を残す形になっています。

このアイリッシュも・・・・よくわからない時があります。最近、なぜか契約しているネットのプロバイダーの電話がこのアイルランドに飛ぶことがあって、アイリッシュの人と話すことが増えました。結構、笑えるんですが、訛りが強くて、Pardon?と、何度か聞き返すことも多くて・・・。スコティシュといい勝負です!

アメリカ英語(American English)

当然ながら、アメリカ英語はアメリカ合衆国で話されている英語で、米語や米国語とも言われています。当然ながら、アメリカ英語にも方言はあって、基本的に北部の方言と南部の方言に分けられますが、東海岸と西海岸によっても違いがあります。またアメリカは、多民族国家なので、黒人英語などの人種・民族・階層ごとによって、言葉の違いやそれぞれの母国語からくるアクセントもあります。メディアなどで使用される標準的なアメリカ英語(General American)は、中西部の方言であるとされています。

  • 西海岸アメリカ英語(Western American English)
  • 北中米のアメリカ英語( Midwest American English)
  • 内陸部北部のアメリカ英語(Inland Northern American English)
  • シカゴなど五大湖沿岸部(アメリカ合衆国側)の訛りで、北部都市の母音が推移しているのが特徴的です。
  • 内陸部のアメリカ英語(Midland American English)
  • 南部訛りのアメリカ英語(Southern American English)
  • テキサス英語(Texan English)
  • 内陸南のアメリカ英語(Inland South English)
  • ピッツバーグ訛りのアメリカ英語(Pittsburgh English)
  • 中央大西洋アメリカ英語(Mid-Atlantic American English)
  • ブルックリン訛りなどのニューヨーク訛り(New York City English)
  • ボストン訛りなどのニューイングランド訛り(New England English)
  • ハワイ訛りなどの本土から離れた訛り

オーストラリア英語(Australian English)

オーストラリア英語は時として、オージー英語 (Aussie English) と言われ、オーストラリアで話される英語です。基本的には、イギリス英語の単語やつづりを使っています。

オーストラリアでの英語の発音は、移民した当時のイギリス人が使っていたとされる、コックニー(ロンドンの下町訛り)の流れを汲んでいると考えられていますが、イギリスの植民地でもあった、アイルランドからの移民の影響も含まれます。また現在では、テレビ番組やオンラインなどのグローバル化によって、アメリカ英語からの影響も現れ始めています。

しかし、オーストラリでは独特な言い回しや表現があり、移民国家のため、それぞれの移民による方言やアクセントもあります。

また、個人的に感じるのは、きちんとした教育を受けている人と、そうでない人でのアクセントの違いがあるように思いますね。きちんと教育を受けている人は、ミャーミャー言う、オーストラリアのアクセントが少ない。ウチの旦那さんは、田舎育ちですが、ご両親がきちんとしている人なので、あの人の家庭ではきちんとした英語を使いますし、ミャーミャー言いません。田舎に行けば行くほど、アクセントが強くなります。たまにいらっ、とするくらいキツイのもいます・・・。

カナダ英語(Canadian English )

カナダ英語は、カナダで使用されている英語で、イギリス英語の綴りや文法を使っているが、そしてアメリカ英語の語彙を共有しています。また、カナダは移民国家であるため、フランス語の影響も含め、多国籍、多文化、多言語の影響によって、カナダ英語にだけ存在する表現もあり、地域によって多様性があります。

ニュージーランド英語(New Zealand English)

ニュージーランド英語は、ニュージーランドで話されている英語で、キーウィイングリッシュ(Kiwi English)とも呼ばれています。文法、綴り、そのほかの発音もイギリス英語式です。ただ、オーストラリアと同じ様に、独特のアクセントや語彙があります。また、ニュージーランドには公用語として、原住民のマオリ語があり、そのマリオ語からの借用語や、発音の影響などがみられます。

ジャマイカ英語(Jamaican English)

ジャマイカ英語は、アメリカ英語とイギリス英語が融合したもので、基本的にはイギリス英語の綴りと文法を使用しているが、アメリカ式の綴りも使用される場合がある。この他に、ジャマイカ・クレオール語と呼ばれる英語とアフリカの言語をベースにした言語があるが、これは日常に気軽に使われる英語で、読み書きは標準のジャマイカ英語で行われる。

シングリッシュ、シンガポール英語(Singlish, Singaporean English)

このシングリッシュとは、シンガポールの国内で話されている強い訛のある英語で、特に日常生活で話している英語のことを言います。シンガポールではマレー語が国語で、公用語として英語、基本的にはイギリス英語が使われ、国会の討論や行政が発行する文章も英語で作成されることが多く、英語は国語ではないものの最も普及した言語として使われています。また、シンガポールでは、複数の言語が共存しているため、様々な言語の訛が融合していて、かなり強い訛りがあるのが特徴です。

タグリッシュ (Taglish) 、フィリピンの英語

このタグリッシュとは、フィリピンで使用されている、タガログ語 (Tagalog) と英語 (English) が混ざった混成語で、庶民、特に若い人の間で幅広く使われている英語です。フィリピンでは、英語も公用語として使用されていますから、初等教育から英語教育が始められます。そのために近年では、タガログ語に英語を融合させることが多くなり、このタグリッシュが生まれました。

インド英語 (Indian English)

インド英語は、インドやパキスタン、バングラデシュなど南アジアの旧イギリス領インド帝国で使われる英語のことで、強いアクセントと方言による綴りや言い回しがあります。

インド英語の基本はイギリス英語ですが、ヒンディー語の影響から進行形を非常に多用していて、英語の動詞の70%近くが、現代進行形の時制で使われていて、アメリカ英語やイギリス英語では通常進行形にしない単語にも進行形が使われているなど、かなり通常の英語とは違う表現があります。

まとめ

いや〜、結構あるんですねぇ。シングリッシュとか、知らなかった。もちろん、シンガポール人は英語を悠長に話すというのは知っていましたが、それをシングリッシュとかいうのは知らなかった。面白い!

まあ、18年も日本に住んでいないと日本語も進化していますから、全くよくわからない日本語も増えていますしね、言葉は文化と習慣で、生き物ですから、当然ながら進化していきます。例えば、フィリピンでは30年くらい前までは確か、あまり英語を話す人は少なかったはずなんですが、最近では英語をよく話しますし、日本だって小学校から英語の勉強をさせるところもあります。

北欧、フィンランドでは通常の授業が英語で行われているところもありますし、私のフィンランド人の友人はネイティブと同じように英語で喋って、確か4ヶ国語いけたはずです・・・・まあね、基本的によく似ているので、覚えるのは簡単でしょうよ。

でも、インド人の英語はね、受けるんですよ・・・・何だろう・・・こう、勢いがあるっていうか、もうね、なんでもありっていうか。「言ったもん勝ち」って感じの英語なんです。うん、あのイケイケ感はいいですよね。

 

 

 

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Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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