オーストラリアから見た日本の移民受け入れの懸念4つとは?

 

またもや安倍さんの政権が続く日本です・・・・が、ちなみにオーストラリアの選挙は義務です。選挙に行かないと罰金が科せられますから、みんなきちんと行きます。日本もそうすれば、もっとみんな興味を持つだろうに。

さて、安倍さんの掲げる政策の一つである移民受け入れ・・・そこで、今日はちょっと日本が移民を大量に受け入れたらどうなるんだろう・・・と、移民大国であるオースラリアからみた懸念を4つ考えてみたいと思います。

日本が移民をいっぱい受け入れたら、どうなる??

「人種差別」の悪化

日本は言わずと知れた島国です。長い間「鎖国」なんてやっちゃった歴史もある国で、いくらネットやTVなどで外国がもてはやされていても「異種」に対する適応性がすごく低い国民性だと私は思っています。そして、それはものすごくステレオタイプに弱い。ある種のカリスマ性を持った人間の言葉や流行などで流され、それが一般論を築き上げてしまって、それから外れることになるとその「他」を排除したくなってしまう。

けれども、一個人になるとまたこれは話が別で、排除しているはずが実は受け入れていたりすることもある。でも、表面だっては言えない。いい例がいじめですよね、誰かがいじめのターゲットになっていても助ければ今度は自分がいじめられる・・・・でも、実はそのいじめのターゲットの子とのことは友達と思っている。なんていう感じです。そんな国で、「移民」って・・・・かなり、不安になります。白人大好きの日本で、白人だけを受け入れるならいいですが、安倍ちゃんがターゲットにしているのは「ベビーシッター」や「介護」などのノン・キャリア層ですから、基本的には東南アジアの方々がほとんどになるはずです。もともと、東南アジア系を軽視しているのに、差別が悪化しないわけがないと私は思うんですけどねぇ・・・。

そして、これは日本だけの問題ではなくて、世界で「移民」に対する人種差別から起こる事件も多発しているのが現状でしょう。ドイツなどでも多くの反難民運動が起きていたり、難民による犯罪も多発していますが、ドイツや北欧は基本的に白人上位主義の国ですから、「反対派や人種差別が悪化」なんて聞いても、対してびっくりもしないんですけどね。そしてまた、政府の難民政策のずさんさもあるでしょうし、移民のサポートや学校での人種に対する教育がしっかりしていなければ、とっても難しいと思います。欧米の中でも平和にやっているここ、オースラリアでも人種差別によるニュースが結構ありますし。そして、ヨーロッパをはじめとする白人上位主義の人種差別から生まれたのがISISであるということを忘れてはいけないと思います。

 

 

日本人の失業者が増える

当然ながら、移民を受け入れると低賃金でも雇用できるようになるでしょう。そこで、今まで働いてきた日本人の人たちがあぶれることになる。これは、会社側の都合によるものですがとかくこういった人達は「外国人が来たから自分たちの仕事がなくなったんだ」と大騒ぎしてなぜかその「外国人」を目の敵にします。クビにしたのは会社ですよ、外国人ではありませんし、それに本来必要な人材だったならばクビにはされないはずなんですが・・・・。

日本人よりも安く使えるならば代わりに外国人を雇うというのは当然の成り行きだ思いますが、ここできちんと法律で最低賃金を決めておかないと奴隷同然になってしまうこともあります。多分、今現在でもそういうところはあると思いますけど・・・。

 

治安の悪化

これも上記で述べたように、移民に対するサポートをきちんとしないと治安の悪化になりかねないと思います。あとで述べますが、移民を受け入れるというのはただ単に「はい、いらしてね」だけではダメなんです。行政や各地都道府県がきちんとしたサポートをしていかなければいろんな部分で破綻していきます。言葉の問題、気候・風土の問題、それから文化の違いなどで移民は皆、想像以上のストレスを抱えています。このストレスの酷さは経験したことがないとわからないと思いますが、本当に不安なものです。

そして、日本は特に人種差別からくるヘイトスピーチなど、平気で差別的なことを言いますから、これだってものすごく彼らを傷つけることになります。そこで、精神面でのケアーそれから言葉や習慣でのケアーなどをしないと犯罪に走るものも出てくるのは当然だと私は思います。

 

伝統的な日本文化の破壊

移民を多く受け入れるということは、その人たちの国の文化も受け入れるということです。日本は本当に独特な文化を持っていますし、今現在も西洋文化による日本古来の生活環境の変化はずっと続いていますから、大量に移民を受け入れるとなると今後の日本文化の継承にはもっと注意した根本的な日本文化の教育が必要になってくるでしょう。例えば、日本人に「あなたの宗教はなんですか?」と聞かれて、今年の初詣もきちんと行って神社でお祈りまでしたのに、「ありません」なんて答えるようじゃ、日本の文化は破壊されますよ。

 

オーストラリアの移民文化に学ぶ

オーストラリアは世界的にも珍しいとっても平和な移民国家です。ただ、これは「今までは」ということを付け加えてたいのですが。それは、現政権が「白人至上主義」で、あからさまな人種差別発言をする政治家もいます。特に、イスラム系の移民について厳しくなってきていますし、それだけでなく移民に対してのサポートの資金もカットされていますから、ビザの支給までの期間が2倍以上になったり、2008年に市民権取得のテストが初めて施行されるなど、政府による移民規制がかかっているのは事実です。

そして、またISISなどのテロ事件が続く中でイスラム教徒国民が多いオーストラリアではどうしても国内でのテロがきになるのは当然のことなんですが。ただ、ヨーロッパなどと違う点は、オーストラリアはアボリジニー以外は、みんな移民だということです。

Julian Soon holds his Australian Citizen Certificate via ABC news

ここではっきりと申しておきたいのが、移民を受け入れると「オーストラリアの自国文化が壊れる」なんてことを言っているバカな白人政治家がいるんですが、オースラリアの文化は移民文化なんです。多国籍文化がオースラリアの文化なんです。ですから、壊れるなんてことは全くもって、ないんですよ。たまに、日本人でも誤解している方がいるので言いますが、オースラリア人は白人だけじゃないですから。そして、この認識がきちんと教育の中でも尊重されてきたからこそ今までオースラリアはテロもなく、幸せに暮らしていたんです。そして、これからもそうあるべきだと私たち親も家庭レベルで人種差別や宗教差別とも向き合っています。それでも、バカな白人が「中国人!元きたところに帰れ!」なんて、オーストラリア生まれのオーストラリア国籍のオーストラリア人にほざいて、警察に捕まったりしています。

そう、オーストラリアでは人種差別をすると法律で罰せられます。例えば、日本でよく行なっているヘイトスピーチなどはオースラリアだったら、もってのほかで警察に捕まります。うちの主人は、ものすごくびっくりしていました。「あんな酷いことを言うのは、弁論の自由ではない、言葉の暴力」だと。私もそう思います。ああ言う人たちも海外に行って、白人から「イエローモンキー」とか言われて、唾を吐きかけられたらいかがでしょうかねぇ・・・きっと、目がさめるんじゃないでしょうか。「言論の自由だからと何を言ってもいいというのとは違うんですよ」、と法廷で裁判官に言われますよ、オースラリアでは。

 

まとめ

 

Photo from SBS Website

日本がもしこのまま移民を大量に受け入れるのであればきちんとした法的な改正も国際並みにしないといけないと思います。また、サポートもしかりで、無料で日本語を受けれる施設を作ったり、違法な労働にならないようにする低賃金や労働時間の法的に定め、それに対する雇用側の処罰などきちんとした受け入れ態勢をしておかないと、不満やストレスから犯罪が多発することになります。誰だって幸せになりたくて他国に移民するわけで、犯罪をするために来るわけではないはずなんです。まあ、犯罪をするためにくる人もいるでしょうが、それはどの国でも一緒でしょう。

差別されたり、不当に扱われれば、負の要素が溜まり、それが溜まれば貯まるほど、人は悪に走ります。オーストラリアが今までヨーロッパに比べて平和にこれたのも、歴史の新しい国だということもあると思いますが、教育面やサポートが法的にしっかりしていたからこそということも忘れてはいけない部分です。