「部屋に入ったでしょ?なんで入るの?」
お子さん、特にティーンエージャーである思春期のお子さんとこんな会話をしていませんか?
うちの長男は16歳で、思春期の真っ只中・・・部屋も汚いし、臭いし、入りたきゃないけど、物がキッチンからなくなったり(グラスとか水筒とか、お皿とか)するので、仕方なく探しに行かなくてはいけない。そうすると「部屋に入った?」と、プライバシーの侵害とも言えるお言葉をいただくことに。「入りたきゃね〜よ、お前の部屋なんてヨォ」と、日本語で言ってやりたいけど、日本語わかんないのでつまらんなぁ・・・とこういう時に思ったり。とりあえず、毎週末になると(日曜日がお小遣いの支給日)「部屋を片さないとお小遣いやらねぇぞ」と脅すんですが、何時間もかかる・・・。もう、勘弁してくださいヨォ・・・と泣きも入る今日この頃の母ですが。
でも、こんな風に思っている親御さんは、私たちだけじゃないはず!というわけで、またも思春期の子供編としまして、今回はプライバシー、信頼、それからどうやって監視して行くのかについて、プロのアドバイスをご紹介します。
ティーンのプライバシーと親の信頼
より多くのプライバシーに対する要求は、青年の自然な部分です。同時に、ティーンエイジャーは良い判断を下すためにあなたの支持を必要としています。そして信頼は、あなたの子供のプライバシーの必要性と何が起こっているのかを知る必要性とのバランスを見つけるための鍵です。
プライバシー
あなたの子供が年を取るにつれて、彼らはプライバシーとより多くの個人的、心理的な空間を必要とします。
これは、あなたの子供が、どんな人であるかなど、十代の課題に取り組んでいるからです。また、新しい肉体的かつ思考的な能力を獲得し、新しい社会的利益を開発している証拠です。大人になることへの一端は、独立性と責任でこれらの課題に対処する方法を学ぶことです。
秘密
より多くのプライバシーと時間だけを望むということは、必ずしもあなたの子供が何かを隠すことという意味ではありません。秘密は、独立の発達と一緒に起こります。 そして、それは思春期の自然な部分です。
極端な秘密は時には警告かもしれません。子供が部屋で何時間も過ごすと、話をしたくない、コミュニケーションの場を開いていても、非常に避けているように見えるなどは、うつ病、不安、喫煙などの警告兆候である可能性があります。また、アルコールやその他の薬物の使用、その他の問題の活動に関連しているかもしれません。また、子供がコンピュータやインターネット上で過ごしすぎることもあります。
監視
ティーンエイジャーは大人の世界に対処する準備ができていません。例えば、十代の脳はまだ発達している途中です。つまり、ティーンエイジャーが時には迅速で安易な決定を下すことを意味し、常に行動の結果を通して考えるとは限りません。そして、自らを危険にさらす可能性があります。
あなたの子供は依然としてアドバイスとサポートが必要です。親として、あなたはお子さんと連絡をとり、何をしているのかを監視する必要があります。
しかし、ティーンエイジャーもプライバシーと独立を必要とするため、小さい頃とは違った形での監視する必要があります。より気を使った方法と裁量を必要とするかもしれません。
子供のプライバシーを尊重する
質問をする前に、質問の内容が本当に知る必要があるかどうかを自分自身で確認すると、子供のプライバシーに関して境界がどこにあるのかを知る手助けになるかもしれません。
例えば、土曜日の夜にあなたの子供がどこに行くのか、彼がどうやってその場所へ行くのか、どうやって帰ってくるのかなど、あなたが知る必要があることがいくつかあります。他のものは、あなたの子供と彼の友人の間で非公開にすることができます – 例えば、彼らがパーティーで話したこと、または彼らが誰と踊ったかなどです。
実践的な方法:
- 部屋に入る前にノックをする
- 学校のバッグから物を取り出す前に尋ねる
- 医者の診察を受けるとき、同室するかどうかを尋ねる
また、子供とプライバシーについて話し合い、いくつかの基本ルールを設定することも境界を整えるのに役立ちます。これらはあなたの子供が年を取るにつれて変更するようにしましょう。
また、合意された境界を越えなければならない状況についても話しておきましょう。たとえば、あなたの子供が何かおかしいと心配しているときなどです。
信頼関係を保つためにやってはいけないこと:
- 電話の会話を聞く
- 勝手に部屋に入って、物を探したり、引き出しを開ける
- 日記を見たり、メールを読んだりする
- SNSで「友達になる」などでコミュニケーションをしようとする
- 携帯に電話して、何をしているかいつもチェックする
うまく子供を監視するには
最高のモニタリングは大袈裟にしないことです。基本的に、これは親子の信頼関係に基づいています。日常的なつながりとコミュニケーションが良いときは、あなたの子供は自分が行っていることを分かち合います。
家族のルールと習慣
- お子さんが学校から帰ってきたときに、あなたやあなたのパートナーが家にいない場合は電話をさせて、彼が家に帰ったことを知らせるようにしましょう。
- 子供ときちんと交渉して、子供が自由な時間にできることについて何らかの根本的なルールを設定すれば、あなたは常に何をしているか心配する必要はありません。基本ルールの例としては、TVやコンピューターの時間制限、門限などです。
- あなたの子供が何を読んでいるのか、テレビで見ているのか、コンピュータやインターネットで何をしているのかに気をつけてください。あなたの家の共有領域で(リビングなど)テレビやパソコンなどを使い、部屋では使わないようにすると良いでしょう。あなたの子供が毎日どのくらいのスクリーン時間を取っているかを知ることも良い考えです。
- あなたが思春期の初期に知る必要があることについていくつかのルールを設定した場合、子供は年を取るにつれてこれらのルールを守るようになります。たとえば、どこに行くのか、いつ帰宅するのかを知る必要があることを受け入れる可能性が高くなります。
コミュケーションを図る
- あなたの子供が会話を始めるとき、あなたがやっていることをやめ、あなたの子供の話に積極的に耳を傾けます。これは子供の人生で起こっていることに興味があるというメッセージを送信します。
- できるだけ頻繁に家族の夕食に座ることは、誰もがその日について何か話をする良いチャンスとなるでしょう。
- あなたの子供が何をしているのか、そして彼がどのように日々行動しているのかを気にかけていましょう。そうすれば、問題を伝えるかもしれない変化を見つけ出せるかもしれません。
- あなたの子供の学校や先生と良好な関係を保つことで、学校での進捗状況、宿題、期限などについて、子供を細かく管理することなく、一般的な目線を保つことができます。
- あなたのお子さんの友達を知り、家の中に彼らにスペースを与えることによって、常に質問することなく、子供の友達関係関を知ることに役立ちます。あなたの子供の友人の両親と話をすることは、あなたの子供と彼女の友人のための安全な環境を作り、彼らの活動を追跡するのに役立ちます。
あなたの子供の信頼を破ったり、プライバシーを侵害したりしないようにしてください。しかし、「どこにいたの?」や「どこに行くの?」など、情報をしっかりと尋ねる必要があるときがあることを覚えておいてください。
もしも、約束や信頼を裏切った時
あなたの子供はあなたの信頼を破ったり、彼のプライバシーを悪用するかもしれません。
一時的な違反では、テレビやコンピュータの時間を取ったり、遊びに行かせないなどの自由時間の特権を奪っていもいいでしょう。また、信頼を再構築している間は、子供をより密接に監視する必要があります。
重大な信頼の侵害、または何度も起こる違反については、あなたとあなたの子供は、時間の経過とともに信頼を再構築する必要があります。次のような戦略を使用する必要があります:
- 自由に外出させないなどの一定期間の間、罰を設ける
- TVの時間やゲームの時間などのお楽しみ時間を取り上げる
- 不必要な送り迎えなどをしない
- お小遣いをあげない
子供があなたの信頼を得るための実践的な方法を交渉させましょう。例えば、ある期間内の特定の仕事をさせたりと、子供の行動に失望しているにも関わらず、親として子供を想っていることをあなたの子供に知らせると、子供は素直に間違いから正しいことを学ぶのに役立ちます。
監視のメリット
子供をきちんと監視することによって、子供がこんな風になるとデーターで出ています:
- 物を盗んだり、乱暴な行動をしない
- 飲酒やドラックなどを摂取する機会が少ない
- セックスに目覚める年齢が遅くなり、きちんと避妊するようになる
- うつ病になりにくい
- 自分自身に自信を持てるようになる
- 学校生活での成績や態度が良い
- 打たれ強くなる
まとめ
まず・・・耳が痛いですぅ。今日、部屋に勝手に入りました・・・だって、使いたかったお皿がなかったんですぅ。でも、ちゃんと言いましたよ、今。「お皿がなかったから、部屋に入ったよ」って。そしたら、「ああ、戻すの忘れちゃってたから」と、平気でした。
最近では、本当にネットという恐ろしいものが入り込んでいますから、余計なことを情報として受け取ります。例えば、ちょっとしたキーワードだけで検索すると、ハードコアなポルノとかにさっと行っちゃうのです。そこで、ウチでは改築するときにスタディーエリアを作って、そこでみんなが勉強するようになっています。基本的に、自分の部屋にパソコンを持ち入れるのは禁止にしています。そうすることによって、何時間スクリーンタイムを取っているか、きちんと勉強しているかなどがわかるからです。まだ主人も私も使っていないので、今は彼のスペースになっていますが、じきに下の7歳児が共有することになるでしょう。まあ、iPhoneがあるので、部屋でも見ようと思えば見れるけれども、画面が小さいのでめんどくさいという部分を期待しています。
また、ウチには子供専用のwifiがあって、親専用のwifiとは別になっています。そして、子供らはこのパスワードを知りません。過去に何回か、いろんな理由をつけて、このパスワードを聞こうとしていましたが、ほほほほほ、その手には乗りませんわよ・・・息子よ。ですから、夜寝るときには子供用のwifiの電源を切ってしまうので、ネットにはアクセスできなくなります。勉強の度合いによりますが、だいたい通常は10時には電源を切るようにしています。
もちろん、文句を言われますが、電源は寝室にあるので彼は入れません・・・・ほほほほほ。電源切る時が、結構、楽しいかも・・・・。
というわけで、ティーンエイジャーを持つ親御さんの手助けになればいいなぁ・・・と思った記事でした。
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