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ばあちゃんの死が理想的すぎるのでご紹介!こんな死に方してみたい

私がまだ日本にいた1999年にうちのばあちゃんが亡くなりました。本当に突然の死だったので、実際に葬式を出して、火葬にするまで実感がありませんでした。しかし、そのお葬式にはお赤飯が出たんです。これは、家族全員で「よし、ばあちゃんの葬式にはお赤飯を炊こう」と言うことになるくらいの大往生だったんです。

今日は、いつもお墓参りには行けないので、ばあちゃんの話をしようと思います。

豪快だった、ウチのばあ様

ウチのばあちゃんは、89歳で亡くなりました。当時は、「100までいけるかもしれん」なんて、言っていましたが、ちょっと足りませんでした。

ばあちゃんとは、一緒に住んだことがあって、親の仕事の都合で同居を始めたんです。しかし、その親もいつものようにフラフラと「ああ、東京で仕事があるから、2人でなんとかやってね」と数年出かけて行き、ほとんど帰ってこない日々が続いていました。が、ばあちゃんとは気があっていたので、なんだかんだ言いながらも仲良く暮らしていました。

ばあちゃんの家は、昔の作りで母屋と離れのようになっていて、私は離れをちょっと改造して洋風にして住んでいました。まあ、ただ単に布団の上げ下ろしが面倒臭いから、ベッドにしたかっただけのことだったんですが、それでもばあちゃんは「Sakuraが良ければ、それでええよ」と許可してくれました。離れとは、土間を挟んでいましたから、直接、お互いの声が聞こえるとういうような距離ではなかったので、ある意味、ばあちゃんと私のプライバシーはつかず、離れずといった感じでいい塩梅だったと思います。

ある日のこと、大きな声が聞こえてきたので、安眠を貪っていた私はびっくりしておきました。パジャマだったので、カーディガンを羽織り、土間を横切って障子を開けると、ばあちゃんと近所のおじさんが睨み合っていました。

近所のおじさんは、私に気づくと、バツが悪そうな顔をして、「また来るわ、じゃな、ばあさん」と言って出ていきました。反対にうちのばあちゃんは、「もう、来なくてええわ!」と毒づいて・・・・。

「どうしたの?」と聞くと、

「ああ、ほれ、筍がな、あそこの際に出たから、Sakuraが好きだからと思って、一生懸命に掘ったのよ。そしたらな、隣のバカが『これはうちの竹やぶの筍だから、返してくれ』って言うからな、じゃあ、こっちの土地に出たもんだから、家賃をくれって言ってやったんだわ」

と言って、カカカカッと大笑いしてる。

「で、隣のおじさんなんだって?」と聞いてみると、

「『な、なんだとう!!』って、怒ってたわ ? 」

ばあちゃん、自分の頭のキレの良さにご満悦で、もう、ドヤ顔で爆笑!

そんなドヤ顔のばあちゃんですが、よく入れ歯をなくすんですわ。

そして、私を呼ぶんです・・・・

「Sakura、ちょっと、悪いんだけど、私の入れ歯を探してくれない?」

もうねぇ・・・・これだけは、本当に勘弁だったわ。

いつもね、コタツの中から出てくるんだけど、たまに知らないでコタツに入って、これを見つけると、本当にびっくりするんだわ。

ばあちゃんとの同居は、4年くらいだったかな・・・。結局、私は東京に仕事に出て通えないので一人暮らしをすることになって、ばあちゃんは次男家族と一緒に暮らすことになったんですけどね。

最後は本当に大往生

1999年に母親から電話があった。

「ちょっと、すぐに来てよ。おばあちゃん、死んじゃったから」。いまでも覚えているんだけど、ウチの母親とは、私がオーストラリアに永住することで彼女の老後の計画がパァーになるという理由で大ゲンカ中だったから、どう言っていいのかわからなかったことを覚えてます。

「ポックリ、ポックリ」って、母親が言うし。

けど、なんかあのばあちゃんのことだから、まあ、ポックリだろうな・・・とは納得したものの、病気とかならば心の準備も出来るけど、ポックリって、あんな風にみんながポーッとするんだなぁ・・・と後から思い返しますね。

とりあえず、その夜に喪服を持って、ばあちゃんの家まで車を飛ばして行きました。既に、叔父さんたちや叔母さんたちが集まって、いろいろな相談をしていましたので、ばあちゃんに会いに行くと、なんか、寝てるようでした。

「おい、ばあさん、寝てんのか?」って声を掛けちゃって、物凄く母親に怒られたんだけど、私とばあちゃんて、こんな感じだったんですよね。

ばあちゃんと暮らしていた時、「クソガキ、まだ寝てんのか?!」とか、「ババア、うるせぇよ!(笑)」とか、2人して悪態ついて、ゲラゲラ笑って生活してたんですよ。だからね、「おい、ばあさん、寝てんじゃねぇよ!死んだフリかよ!?」って言ったら、「おっと、ばれたかい!?」って起き上がって、「うるさいガキだねぇ!」って、悪態ついてくれるんじゃないかなぁ・・・なんて思った。

この時、実は隣で葬式があったんです。ばあちゃんのマブダチだった、お婆さんが亡くなったそうで、ばあちゃんはよく縁側に座って、窓を開けて庭を挟んで会話していたそうなんです。それでそのマブダチのおばあさんが亡くなったと聞いた時点から、もう、がっくりきていたと、同居していた叔母が言っていました。そして、

「葬式までの2時間、ちょっと疲れたから寝るよ。2時間したら、起こしておくれ」

2時間後に起こしに行ったら、息をしてなかったと。

お医者さんも呼ばれたんですが、お医者さんも

「こんな大往生は、最近では珍しいですよ!お赤飯を炊いてあげてください!」

と言ったそうです。

それで、お葬式にはお赤飯が出たんです。

うん、ばあちゃん、私はばあちゃんが大好きだったわ。あの、空気の読めない、言いたいことを言う、豪快さ。それから、頭の回転の速さ、コタツに寝転んで、ポンポン言い合って、ゲラゲラ笑った日々。私は、母親よりもばあちゃん似だと思う。

お墓参りには行けないけど、いつも思ってるからね・・・・

ごめん、嘘です。

いつもじゃないけど、私はばあちゃんのように死にたいなぁ、苦しまず、ゆっくりと心臓が止まって。

そんで、あたしが死んだ時は、迎えに来ておくれね・・・で、馬鹿話しながら、ゲラゲラ笑ってあっちに行こう。

 

 

 

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Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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