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【本当にあった怖い話】オーストラリアの怪談2:赤いワンピースの女

私はオーストラリアに移住して早くも18年目になっております。で、オーストラリアの良いところは怖い話が少ないこと。私はあまり、霊感が強いわけじゃなくて、見える事はあまりないです。が、気持ちが悪い場所とか、あ、なんかやばいなぁ・・・という感じがするときはあります。

去年までお世話になっていたマッサージの日本人の女性がいたんですけど、その彼女は結構、見えちゃったりする方らしかった。そこで、色々と話が弾んでいて、「オーストラリアって、綺麗ですよねぇ・・・あんまり、変なのとかいませんよね」という話が出たんです。それで以前、オーストラリアは霊的に見ても綺麗な国っていう話を書いたことがあるんですが、本当に綺麗なんですよ。

ただ、例外はあります。

今日はそんな例外を当てちゃったという話をしたいと思います。

関連記事:

https://www.myartylife.net/australia_is_spiritually_clean/

何故か手を洗う女

日本から当時の彼氏(婚約者)とオーストラリアに移住したのは、2000年のこと。この年は、シドニーオリンピックが行われる年で、なんだかんだいって活気がある年でした。

日本から来た時は、旦那の実家に居候することになったんですが、まあ、なんていうんだろう・・・やっぱり、居心地が悪いというか、出来れば二人きりで早い時期に住むところを探そうということになりました。旦那もラッキーなことに仕事もすぐに見つかったし、私たちは出来れば海の近くがいいねぇ・・・ということで某ビーチを中心に探すことにしたのです。

オーストラリアでは、基本的に土曜日がインスペクション、内見の日になっていて、当時はあまりネットが盛んではなかったので、地元の不動産屋さんに行って空いている部屋を見る、もしくは、数週間後に空く部屋を見に行くという感じになっていました。

その部屋は、2LDKで、リビングからは海が見え、古いけれどもまあ、こんなもんかな。という印象の部屋でした。私たちはもう出来ればすぐにでも引っ越したかったので、あまり考えもせずにその部屋に決めてしまいました。

引っ越しは2週間後ということでしたが、私は風邪、多分、インフルエンザだと思うんですが、体調が悪くなっていまして、とにかく、ベットを入れておしまい。あとは、いずれ揃えようという感じで引越しをしました。

それから私は仕事を探すために色々と探していましたが、あまりいい条件のところが見つからず、焦りもあったんでしょう、だんだんと彼と口論をするようになって行きました。それがひどくなり、毎日のように喧嘩です。何が原因だったのか、よく思い出せないのですが、とにかく、彼が帰ってくるとものすごい喧嘩が始まるんです。

そして、私はだんだんと落ち込んでいって、ほとんどベッドで過ごすようになって行きました。

その当時のことはあまりよく覚えていないんですが、鬱っぽかったんでしょうねぇ。昼間もうつらうつらするようになって、ある日のこと金縛りにあいました。

おおお、これは久しぶりの金縛り・・・・なんだ、これは!!

そして、誰かがドアから入ってきたように感じました。

あれ?P.J(旦那)が帰ってきたのかな?え?もう、そんな時間なの?

そして、その誰かはトイレに行って手を洗うんです。

え?なんで手を洗ってんの?

それから寝室に入ってきたときには、もう、「あああ、旦那じゃない」と思いました。

必死になって体を動かそうとしたり、目を開けようとするけれど、ほとんど無駄な抵抗。

しかし、ちょっとだけ薄目を開けることができたんですが、開けなきゃよかった・・・。

そこには、赤いドレスを着た、ガリガリに痩せている金髪のジャンキーのような女性が私の手を触っていたんです。

キャァァー!!やめて、やめて、やめて!!

そんな感じで恐怖におののいていると、すぐにうちの旦那が帰って来た。すると不思議なことにすっと金縛りが取れて、飛び起きれたんです。

そして、これが3回も続くんです。2回目の時は、私の頭を触って行った・・・・。

もう、ダメです・・・。訳がわからないし、旦那が帰ってくると大げんかばかりするし。

ある日のこと、旦那の友人夫婦(前回の海辺での出来事の医者夫婦)がディナーの約束があってウチに来ました。しかし、その時は案の定、大ゲンカの最中で私はもう叫びまくりの大泣き状態。

で、いきなり来たこの夫婦が間に入って、

「とりあえず、レストランを予約してあるから、行こう!」ということで、無理やり連れ出されました。

レストランに入るとさっきの事が嘘のように和やかに話し、私の気分も良くなって行ったんです。

そして、この夫婦に、

「やっと、顔色も良くなった、さっきまで、真っ青だったよ、Sakura。何が原因であんなに喧嘩してたの?」と気遣ってくれて・・・・でも、二人とも答えられなかったんですよ、ほんとに。なんで喧嘩していたのか、思い出せないわけ。

そして、この時に私たちは今までの喧嘩のこと、信じられないかもしれないけど、と前置きをしてこの赤いワンピースの女のことを話したんです。そしたら、この夫婦は医者のくせに、

「うん、信じるよ。僕達もね・・・・」とキャンプ場であったことを話し出したんですよ。

で、この時、私たちは真剣にあのアパートを出る算段をし出しました。

この時、本当に疲れ切っていた私は、日本の親友のところに行くことにしていました。本当に、もう、限界だったんですよ。仕事は決まらない、婚約者とは毎日のように大げんか、体重はもう40キロを切ろうとするくらいに痩せるし。とにかく、ここから離れなくちゃ・・・と思って、実はこの時すでに飛行機のチケットを取ってあったんです。

確か、10日間だったかな、友人のところにお邪魔して、美味しいものを食べて、ゆっくりと温泉なんかにも連れてってもらったりして、またシドニーに戻ったんです。そうしたら、ものすごく不思議なことにあの部屋がなぜか明るい。何も感じないんです。今までは暗い感じもしたし、なんか変な匂いもしたし・・・・でも、日本から帰ってみると、そうでもない・・・。

そして、帰った日に旦那から、

「ね、君の生理っていつだったけ?」

もう、自分の事なのに、旦那の方が詳しいってどうなんでしょうか?

で、実はこの時、私は妊娠していたんです・・・・ええ、予定外でした。

この妊娠が全てを変えたのか、なんだったのかわからないんですが、この赤いワンピースの女はそれから出てきませんでしたし、旦那とも喧嘩をすることはなくなったんです。オーストラリアでは、賃貸の契約は半年から1年という契約期間になっていて、この時は半年の契約期間だったので、当然ながら更新はせずに引っ越すことにしました。

次もまた、このビーチのあたりだったんですが、陽がたくさん入って、とっても明るい部屋を借りることができました。正直、真夏は日が入り過ぎて暑いくらいのアパートの最上階でした。ここで私は長男を出産して、半年後には街中に住居を購入することになったのです。

私が思うに、この赤いワンピースの女は多分、薬物中毒によるOD(オーバードーズ、急性中毒死)なんじゃないかと思うんですよね。それにこの部屋に引っ越してから、毎日のように喧嘩。もう、ちょっとどころの喧嘩じゃなくて、ものすごい喧嘩をするようになるし、あんなにひどかったことはないくらいでした。それに、外を散歩している時は仲がいいんですよ、でもアパートに帰ると大喧嘩・・・おかしいですよね!

しまいには「死んでもいいかな・・・」なんて思い出したりして・・・ヤバかった。

オーストラリアって、あまりこういう話は聞かないし、家を買うときも色々物件を見てますけど、こういうものってあんまりないんですよ、日本と違って。まあ、お国柄なのか、アボリジニーの土地だからなのか知らないけど、とにかく、綺麗なところが多い。邪悪なものって、あまりいないんです。

だから、この冒頭に出たマッサージ師の姉ちゃんにも、

「あ〜、Sakuraさん、ババを引いてしまいましたね」と言われるくらい、アンラッキーだったとしか言えないんですよね。

というわけで、ビーチ沿いの海の見える部屋、でかいマンション・・・・気をつけてくださいね。

5階です。

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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