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【欧米式子育て】我が子をとにかく『褒める習慣』とその子育てとは?

 

日本の習慣と欧米での習慣というのは色々と違うものでございます。私も来年でオーストラリアに移住して20年、二人の息子に恵まれました。当然、私にとっては初めての子育てでもありますし、私は家庭の事情が色々あったのでほとんど私の子育てはAU旦那の実家が基本のオーストラリア式、いわゆる欧米式です。まあ、欧米といっても色々とあるのですが、基本的には英語圏での教育の仕方は割りと一緒のようです。

当然ながら、日本の子育てもオーストラリアの子育ても基本的なところは一緒ですが、細かいところはちょっと文化的な価値観からちょこちょこ違いが出てきます。

そこで、結構、有名なのが「子供を近所の人や知人などに自慢する(褒める)」こと。日本では反対に、

『愚息』とか、『出来が悪い』とか『どうしようもない』なんてことをいい、自分の家族を謙遜して表現するのが一般的ですが、それを欧米でやるとマジで取られることもあって、

「あそこのうちの息子は本当にどうしようもないらしい」

という噂が立つこともあるので、要注意なのです。ですが、これもまた色々ありまして、その辺のことをちょっと掘り下げて見たいと思います。

 

日本と欧米の文化的背景の違いが顕著

よくネットでもあるんですが、欧米の親御さんは基本的に子供の話をする時には褒めます。とにかく、こちらが「ええ?本当に〜?」と思うくらい大袈裟に、うちの子はこんなにいい子なんですよ〜、と褒めるんです。例えば:

My son is such a lovely boy, he helps me a lot. (ウチの息子はものすごく良い子で、手伝いもたくさんするのよ)

My daughter is a lovely girl, she works so hard. (ウチの娘はとっても良い子で、勉強もとっても頑張っているんだよ)

こんな感じ、もっと凄いのもあります。。。

反対に日本では『愚息』だとか『出来損ない』とか『半人前』とか色々と子供をこき下ろす表現が多いですし、これは当然ながら日本に昔からある、身内を謙る文化習慣で、反対に実際に褒めたりすると「やだ、自慢?」と思われることもあるでしょう。

ですから、最初の頃は「うわ〜、みんないい子なんだなぁ」なんて思ったものですが、これは文化的な違いであって、日本のそれと全く正反対と考えていただければいいと思います。ですが、慣れないとちょっと引いてしまうのも無理はない。私も実際にママ友やそういう学校行事で集まる機会があると、

うわ〜・・・この子供自慢は一体なんだ??

と、今だに思う時がありますから、真剣に聞いていると文化の違いから非常に居心地の悪い気分になってくる。これはもう聞き流すべき代物であると判断しております。

 

欧米でも本音と建前、外面はいいのが基本

では、本当にそうなのか・・・。と言いますと、どこの子供も一緒ですよ。欧米だからとか日本だからとか関係なく、子供はどこの国でも基本的には同じような事をします。

特にティーンエージャーの思春期や反抗期の子供はどこの国でも最悪です。そして、仲良くなると愚痴大会が始まるのも一緒。ですが、基本的に本当に親しい間柄でないとこう言う本音はあまり言いません。

実は、そう言う意味でも割と「本音と建前を使い分けている人」が多いのも確かなことです。よく欧米は個人主義で自己主張がきちんとできる、と言うことを言いますがそれは時と場合によると言うことです。

家族に対して非常に愛情を持つ人が多く、やはり、家族である以上、守りに入る人が多い。だから、どんなにムカつくことがあってもあまりそう言う話はしたがらない人も多く、それはそれでまあ筋が通っているのでこちらもあえて突っ込んで聞いたりもしません。その辺はもう個人主義のお国ですから、「言いたいときは聞くから、いつでも言って」と言う感じです。

なので、仲良いママ友とたまに、愚痴をこぼしにディナーに行くことがあるんですが、この時も二人きりで行くことがほとんどです。そして、ここで息子達の愚痴をこぼす・・・。

ああ言うことを言っていた、あんなことした、全然、言うことを聞かないし、勉強もしない!

なんて事を永遠と言い合う。でも、それは二人だけの話なので「そういえば、あそこの〇〇くんはこんなことしたらしいわよ」なんて言うのは全くもってタブーです。こんな噂話をしようものなら、バレた時点で絶交の憂き目を見ることでしょう。それだけ、こちらの友情というのはキッチリとはっきりしています。

 

子供本人を褒めて育てるか、否定して育てるか、どちらがいいのか?

さて、本人を前にしても欧米諸国の子育てでは褒める方が多いと思います。一般的な日本の教育方針は、褒めるよりも、欠点を指摘して叱咤激励して育てて行く傾向があるように思います。ですが、これは欧米の様に褒めて育てるよりも自己否定感が強くなり、自尊心に傷付く様な繊細な子供もいるでしょう。また反対に「負けるもんか」と向上心を燃やし、自立する子供を育てることにもなる。

そして、褒めて育てる欧米では、褒めることで自己肯定感を強め、自尊心が高く、自信を持って行動し、積極性も養われる。ですが、これも弊害があって「自分はこれでオッケーなんだ」という自己満足感によって、あまり向上心がない子供になる可能性もある。

例えば、親しいオーストラリア友人の家ではものすごく褒めて育てているようで、叱っているところをあまり見たことがないんです。なんでも与えている様で、以前、その母親に連絡がつかなかった事がありました。仕方がなくSNSのメッセージで連絡してパソコンから返信があり、理由を尋ねたら「息子が携帯をなくしたから自分のをあげた」という。その息子さんね、21歳なんですよ。なくしたのは自分の責任なんだから、なぜ、成人してまで母親が尻拭いをするのかと、他人事ながら非常に憤慨しました。その息子さん、今でも無職で実家暮らしで、何一つやり遂げた事がないという体たらく。

では、どちらがいいのか?

それは当然、この子供に合わせた教育方針を親が調節できるのが一番いいわけです。自分たちが親が育ってきた環境もあるでしょうし、これが正しい子育てだというマニュアルは、実はその子供に向いているかいないかなので、実際に自分が育ってきた環境が全てではなく、親もまた臨機応変に対応するしかないのではないかと私は思います。

 

まとめ

 

我が家のティーンえーじゃもまたある意味、私達の親の試行錯誤の犠牲者ではないかと思う時もあります。初めての子でもあり、親としての責任感が強過ぎて、厳しくしつけ過ぎたかもしれない・・・と、今になって思うこともあります。

ですが、基本的に我が家ではこの「褒める」と「叱る」を使い分けてようとしています。褒めてばかりいると、「これでいいんだ、これで十分だから」自己肯定ばかりで変な自信をつけてしまう事もある訳で、時には向上心を持ってもらうために息子の欠点を指摘する場合もあります。

しかし、現実問題において、子育ては難しい・・・。

ああすればよかった、こうしていればよかったかもしれない・・・。そんなことばっかり考えてしまうことも多いんです。長男(17歳)が反抗期の時は、とにかく叱り、なだめ、褒めて、また叱って。それでも方向性を見失ってしまい、仕方なく専門家に相談したり、学校に相談したり。

でも、結果的にはこうやって私たち親もまた成長しているんだと思い、子供達のおかげで私たちも人間として一皮も二皮も向けたと言えるのかもしれません。そして、同じ親から生まれた子供であってもそれぞれ違う価値観と感性、性格を持っていますから、次男(8歳)もまたこれから色々と学ばせてくれるんだろうなぁ・・・と思っています。

はあ、でも早く大人になってくれないかなぁ・・・。

さっさと自立して、私たち夫婦はゆっくりと老後の旅に出たいんだけど・・・。

 

 

 

Sakura
2000年からオーストラリア在住。シドニー某大学の修士課程卒業。『海外在住引きこもり主婦』のアーティスト兼ブロガー。専門は銅版画ですが、油絵もやります。海外生活事情や文化などを中心に書いてます。
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