やっぱり、日本人でよかったなぁ・・・と思う7つの瞬間

 

色々と自分の記事を読み返してみると、どうも・・・・日本に対する批判ばかりなような気がする。まあ、現実的にそうなんですけどね。読者の人から言わせてみれば、それだけじゃねぇか!とお叱りのお言葉をいただいちゃうことになるんですけど・・・。

でもね、弁解させて頂ければ、私自身が幼少の頃から、預けられて育ってきたこともあって、「捨て子」だの、「もらいっ子」だの、親が水商売(数店舗経営してたんで、ママさんなんですけどね)しているからって「ママさん」だの、「売春してんだろ」、なんだのと色々いじめられてきたって言う暗い過去に加え、嫉妬やらなんやらで社会人になってもいじめられたり。そんな嫌〜な過去がたくさんあるのでね、どうしてもそう言う、日本の集団主義における同調圧力が主流の国民性にヘドが出る・・・と言うことなんです。だから、もう二度と日本には住みたくないし、こうやってこの自由な国を永住の地と選んだんですけどね。

ですから、オーストラリアでも日本人の友達は一人もいないし(知り合いは結構いますけど)、怖くて作れないし。でも、日本はとっても素晴らしい芸術的文化を持っていて、これは世界に類を見ない、素晴らしいものだと思っているんですよ。

そこで、今回は、日本の素晴らしいところを合わせて、「日本人でよかったなぁ・・・」と思うことを取り上げて見たいと思います。

1) 情緒が豊かなところ

日本の美的感覚というのは、他の文化背景の人間と比べてとても繊細です。『侘び寂び』などは日本の象徴的な美的感覚と言われていますが、自然の中にある『美』に対して、とても敏感でありそれを軸とした『不完全な美』というのがこの『侘び寂び』に込められている美的感覚と言えるでしょう。また、それは仏教の『禅』にも通ずるものがあり、これまた日本独特の芸術文化と言えるでしょう。

美術を勉強していると、当然のことながら、世界中の美術について一通りの知識を講義で習います。また、選択教科もありますから、それぞれに興味のあることを学ぶのですが、私は西洋、特に印象派時代の風景画について選択教科として取りました。その時の教授が、日本の浮世絵がいかに当時の印象派の画家たちに影響を与えたのかを説明している間、「ああ、私にはこんなに素晴らしい芸術文化の歴史を背負っているんだなぁ・・・」と悦に入ったものでした。そして、この世界に類を見ない繊細な美的感覚こそが、日本人である私のアーティストとしての、誰にも取られることのない武器であり、誇りであると思うのです。

 

2) 日本の宗教観が複雑なところ

日本には独特な宗教観があり、それは日本の四季折々に通じていて、日々の生活の中に息づいています。しかし、悲しいことに日本の教育において、日本の宗教観を改めて勉強するということはあまりないのが現状で、よく無知な日本人が「私は無宗教です」なんて言ってて。「じゃあ、お前はお墓参りや初詣に行ったりしないのか!?」

これはね、日本の教育の問題なんですよ。日本は戦争に負けました。そして、日本があの忌まわしい戦争に駆り立てたのは「神である天皇の名の下、神の国が世界を制する」なんていう非科学的とも言えるような独裁政治によって、多くの国民の命を失ったこと、そして、それを国民が恥じていることによる神道への否定感があるから、神道に対するものの考え方がどうしても「天皇は神」というところへ持って行ってしまう。そして、それに対してものすごい拒否反応を示す人たちがいるんです。

けれども、本来の神道の考え方はものすごく原始的で、「万物に神が宿る」というのが始まりだったわけです。そして、七五三、豆まき、初詣、ひな祭り、端午の節句、などなど、日本の文化には一年中この神道に根ざした行事がわんさかあるんです。しかし、これを神道的な伝統と認識している日本人はどのくらいいますかね???宗教を推進する云々ではなく、日本の文化伝統の基礎として、学校できちんと教えるべきだと思うんです。

私が大学に入って、3年生(こちらは3年生がほとんど)の時に自分の作品に対して論文を書かないといけないんですが、私はその論文のために自分の国の宗教についてものすごく調べました。だって、私ったら、何にも知らなかったんですよ・・・自分の母国の宗教、文化なのに・・・!これには、本当に唖然としたというか、同じ日本人として日本の教育のあり方に恥さえ感じましたよ。

そして、調べれば調べるほど、なんて複雑かつ、自然の中にしっかりと息づいている宗教観を持っているんだ・・・こんなにピュアで複雑で面白い宗教があるなんて!とハマりにハマったんです。そして、ああ・・・私は日本人でよかったぁ・・・としみじみ思ったのです。

 

3) 日本食を作ってものすごく喜ばれるとき

いつの時代でも、日本食はヘルシーで人気があります。寿司もそうですけど、最近では色々な料理が注目されていますが、私は自慢じゃないけど・・・ええ、自慢でなんですけどね、料理が好きで、うまいです。まあ、実の父が料理人で、小さい頃から調理場で育っているし、包丁を握ったのも幾つの頃がわからないほどでした。ですから、物心つく頃には調理場を手伝っていたということもありましたし。

で、よくウチにお客さんが来るんですよ。呼んでもいないのに、「ねえ、今度いっってもいい?ワイン持っていくし。あ〜てぃの日本食が食べたいんだよねぇ」って。基本的にこちらでは、invite yourselfと言って、呼ばれてもいないのに、自ら行くのをちょっと恥ずかしく、図々しいと思われがちなんですが、そういう友達が多いというか・・・まあ、親しい友達なのでまあ、良いかなと。

エビフライ、煮物、あさりの酒蒸し、コロッケ、炊き込みご飯、麻婆豆腐、豚汁、牛のたたきetc、とまあ適当に冷蔵庫の中にあるものを使って出すんですけど、大喜び!たまにチキン・キャセロールとか出すと、がっかりされたりね(笑)。だって、日本食って、手間がかかるじゃん!!

それでも、やっぱり、ああ、日本食って・・・素晴らしい。日本人でよかったぁと思うんですよ。

 

4) ぬか漬けを食べて・・・う〜んとうなる時

ずっと、ずっと恋しかったぬか漬け。最近は、きちんと管理しているので、愛しのぬか床様も元気でご機嫌もよろしい。そして、このぬかの味って・・・・実は、日本だけね。納豆もそうだけど、これはどうしても食文化の賜物であり、日本人だからこそ味わえる喜びなんです。ウチの旦那もぬか漬けが好きになってきたけど、絶対的に違うのは、このぬか漬けたちに対する「愛情」と「郷愁」だと思うんです。

ああ、日本人でよかったぁ・・・と思う、ぬか漬けの味。

 

5) 会話がよくわからないのに、愛想笑いが出る時

これは日本人特有というか・・・・よくほら、日本人は愛想笑いをする、笑って誤魔化すなんてことを外国人の人たちが言いますけど、あれは、『和』という文化があるからなんですよね。その場の調和を乱さないように、「よくわかんないけど、とりあえず、合わせて笑っておけ・・。」っていうね。たまに、英語がよくわからない方達がいるパーティーとかに呼ばれる時がって、その人たち、わからないから呆然と立っているだけなんですよ。ムッとしているわけじゃないんだけど、無表情。

私もたまに会話を聞いてなかったり、よくわからない時もあるんだけど、「何?なんの話?」って聞くのもめんどくさいし、それになんか言いずらいというかね、だからわかったふりして「あはははは」と笑ってみたり・・・。未だにあるんですよねぇ・・・。そういう時は、

ああ、私って・・・日本人だなぁ・・・と思う。

 

6) 日本語が英語よりも豊かだと思う時

ウチでは英語オンリーの生活です。まあ、前は二か国語で行こうかと思っていたんですが、ウチの旦那さんが知りたがりなので、日本語で子供に話しかけて、絶対に「なんて言ったの??ねぇ、教えてよ!」ってなるので、うざい!まあ、それが主な理由なんですが・・・・。ですから、日本人の友達がいない私は、たまに来てくれる日本人マッサージ師のようちゃん(仮名)としか話しません。この日は、もう、ためていたかのように日本語で1時間半話します・・・。

で、たまに英語にはない日本語の表現というのが気になる時があるんです。繊細なちょっとした言い回しなどなんですが・・・例えば、『悔しい』という気持ち。これ、英語には直接、これだ!という意味の言い方がないんですよ。frustrated とか、upsetとか・・・でも、違うんですよねぇ。frustratedって、思い通りにならなくてイライラすることで、直接的に感情に響いてこない。upsetもね、残念だとか、悲しいとか、落ち込んでるっていう感じで、この悔しいとは違うんですよ。

ですから、子供に、「自分自身に悔しくないのか?!」って言いたい時があるんですよ、特にあのウチの反抗期のガキに。それにね、この『悔しい』っていう感情って、とっても大切だと思うんです。悔しいと思うからこそ、次は絶対!っていう次に続ける起爆剤と言うかね。そして、この『悔しい』と言う気持ちが日本人のバイタリティ、根性につながっていると思うんですよねぇ。

この『悔しい』と言う日本語のおかげで、どれだけ「負けるものか!」と奮起したことでしょう・・・時々、日本語っていいなぁ・・・と思います。

 

7) 日本の自然美

日本は本当に独特の自然の美しさがあります。冒頭に書いた、母校の美大の教授が講義の時に、「日本の自然には、不思議な力がある、神道のアニミズム(精霊崇拝)が生まれたのもよくわかるよ」って言っていたんですが、ウチの鈍感な旦那でさえも京都の鞍馬山を散策しているときに「ここは・・・・何か特別なものを感じる」なんてことを言っていましたね。日本には精霊崇拝が元々の原始的な宗教観になっていますが、その元となってる日本の自然の中にはやはり、神秘的な不思議な力があると思います。

オーストラリアにも「マジック・フォーレスト」という場所があるんですが、これもまたちょっと違うというか・・・。

アイルランドにも妖精がいる森とかね、世界中にそれらしき場所はありますが、日本ほど強烈な感じはしないとか・・・その教授は言ってましたけど・・・。うちの旦那も日本の森の神秘さに違いのは、チベット私はまだ行っていないのでわかりませんが、いずれは訪れてみたいと思います。

日本にいた時は、いつも側にあるから慣れ親しんでしまったのでよくわからなかったのですが、何年振りかで訪れるとああ・・・日本人でよかったぁ、と思うんです。

 

まとめ

日常の中にあって、すぐ側にあるから気がつかないのは仕方がないとして・・・。日本には、とても魅力的なものがたくさんあります。現代文化でもそうですが、日本は本当に独特な文化を持っています。それは、世界では類のないもので、ものすご〜く評価されています。アーティストとして、本業をやっている上で、日本人であるというのは本当に優位であり、日本人というだけで注目される場合もあります。実際、それでアーティストして周りから嫉妬されたこともありましたけどね・・・。

いつもは、日本の悪いところとかあげつらっている私ですけど、日本人という誇りは忘れていないですよ。ですから、『古き良き時代』じゃないですけど、最近の日本のニュースを見ているとウンザリするんですよ。例えば、うるさいから幼稚園の運動会を中止にしろとか、混んでるから乳母車は電車に乗るなとかね。老人や妊婦さんがいても席を立たないとか。

でも、そんな人ばかりじゃないと言うことはわかっています。私にもまだ日本に友達がいますから・・・彼ら彼女たちはそんな人たちではなく、こういう情けない部分を憂いでいる人たちでもあります。

日本を離れても、国を捨てても日本人としての『矜持』は持ち続けて生きたいと思っています。