私がAU旦那と国際結婚をしまして、オーストラリアに移住して今年で19年目になります。来年は、20年です。今では日本人の友人よりもオーストラリア人の友人の方が多くて楽しく暮らしていますが、初めからこうだった訳ではありません。
最初の3ヶ月目で実は、親友に会いに日本に戻ったこともあります。
いくらラブラブの彼氏が居ても、パートナーが居てもやっぱり、孤独を感じる時はあります。これはもう、時と共に少なくなって行くものですが、それでも来年は在豪20年にもなるのに無性に日本が恋しくなることがあります。
昨日まで普通にして居たのに、いきなり、ど〜んとそいういう虚無感というか、まあ、ホームシックなんでしょうね、そういう波が襲ってくるのです。
ですが、
「ちょっと友達に会いに行ってくるよ」なんて、ホイホイと帰るわけにはいかないのが海外移住をしている者の常ですし、こういった孤独感というものは自分だけにしかわからないものですから、出来るだけ自分の中で消化したほうがいいとは思います。
なので、今回はこの『海外生活ホームシック』を克服する考え方や秘訣を私なりの経験からちょっくら書いてみようと思います。
1. SNSを上手に使う
私がオーストラリアに移住した時はemailしかなくて、全くと言っていいほどSNSがなかったです。ですから、当時は莫大な金額を国際電話に使っていた時期もありました。
ですが、最近では様々なSNSが出てきています。
- LINE
- Instragram
などなど、様々にあります。
私は日本の友人たちとは主にFacebookで繋がっていますが、LINEの方を多く使う友人も多く、最近はFacebookよりもLINEの方に移行しています。
要するに、寂しいなぁ・・・、会いたいなぁ・・・と思う相手と出来るだけ繋がるようにしてみる。
やはり、根っこの方では思い切り自分のことを話したい、わかってもらいたい、自分の存在を認めてもらいたいという欲求があるのですから、出来るだけその欲求を埋めてあげることが手っ取り早いのではないでしょうか。
顔を見て、一緒にその場に居て、一緒に馬鹿笑いしなくてもある程度の欲求を満たしてあげることで少しは緩和することにもなります。それにFaceTimeやSkypeなどであれば顔を見ても話せます。
2. 自分の世界を広げてみる

ホームシックになるということは、それだけ自分の心の中に「里が恋しい」と思うような余裕があるということでもあります。良くも悪くも自分の生活が充実していれば、そんなことを思う余裕などなくなるのです。
私がオーストラリアに移住した時は、仕事を見つける前にひどい風邪にかかりました。多分、あれはインフルエンザだったのかもしれませんが、日本で伯母から貰ったよくわからない解熱剤を飲んでしまい、それによってひどいアレルギー反応が出て救急病院にまで行く羽目になりました(イブプロフェンにアレルギーがあるので、多分、あれはイブプロフェンだったのだろう)。
また、その時は旦那の方の実家にお世話になっていたり、英語はまあまあでしたが、いきなり旦那両親と同居というストレスもあったり。
そして1ヶ月後にやっと自分達のアパートを借り、手っ取り早く日本人のお店で仕事をするも、そこに居た若い女に職場いじめのような意地悪をされ、頭に来て1週間で辞めるなど、ある意味、本当についてなかったような気がします。そして、何故か彼とは大げんかの日々。これでホームシックにならないわけがない。
なので、
私のアドバイスとして、『自分の世界を広げる』。
欧米では結婚しても女性は自分の仕事を持ち、キャリアだって求めるのが当たり前になっています。当然、オーストラリアもそうなので、結婚、出産で仕事を辞めると言うようなことはないです。
そして、普通の、普通の欧米男性であればパートナーの仕事やキャリアも優先してくれますし、新しい何かをやりたいという気持ちだって応援してくれるはずです。そこで、もしも、反対するような人ならば正直に言って、考えて方がいいでしょうね。
なので、
- 学校に行く(英語学校やTAFE、大学など)
- 自分の好きな仕事をする
- 趣味のクラスなどを探してみる
などなど、自分を忙しくしてみることです。
3. 日本と比較しないこと
私が初めて海外生活したのは21歳の時の英国での語学留学でした。その当時は様々な理由があって、とにかく日本を離れることが楽しかったのを覚えています。ですが、呆気なく1週間以内でホームシックになりました。
そして、呆気なくこのホームシックから克服したのがパーティーで大酔っ払いをして、「おし、ここの生活をエンジョイするぞ!」と思ったことです。
あの当時を思い出しても、何かつけて日本と比べていたと思います。
- バスが汚い
- 部屋が寒い(ホームステイ先のヒーターが壊れていた)
- シャワーがあまり出ない
- 飯が不味い
- ホームステイ先の人とのコミュニケーションが取れない
ですが、ラッキーな事に語学学校では沢山の友達が出来たこともホームシックの克服に役立ったことは確かでしょう。
しかし、このように日本と比べてみても始まらない・・・と言うことを自覚するのは大切でしょう。
日本は確かに色々な面で便利でもありますが、それでも日本が果たして100%素晴らしい国であるかどうかはまた別問題ですし、ホームシックによて美化されていることもあり得ます。
様々な理由で日本を後にして、新しい国に移住を決意した人もいるでしょうし、パートナーの都合や会社の都合で日本を出た方もいらっしゃるでしょう。ですが、それぞれの国にそれぞれの良さがあります。日本だって例外ではなく、いろんな面で問題を抱えているもの事実なので、冷静に色々と見るように心がけ、比較しないことです。
4. 自分のことは自分でしてみる

これは意外と大切なことで、実はよく聞くのが英語やその国の言葉ができないからパートナーに全てやってもらっているという人がいます。
まあ、それはそれでその人達の家庭の問題なので良いのですが、生活している限り様々なことに出会いますから、出来れば自分である程度のことをやって、その国の生活環境になれた方がいいと思います。
例えば、
- 携帯電話の契約
- 税金関連
- 保険関連
- 子供の学校のこと
などなど、生活していれば色々なことが雑務として出てきます。
そういうことをやっているうちにその国の仕組みがなんとなく見えてきたりして、その国の社会に関わり合っている感じがつかめてくるものです。
そして何よりも自分に自信がついてきます。ずっと他人任せにしていると、「私は何もできないから」「私には無理だから」と言うような自己否定的な感情が生まれてしまい、そのまま心の奥底の方でいや〜な火種となってくすぶり続けていきます。
ですから、「これもできた」、「やればできるじゃないか」と言うことを重ねていくことで自信がついてきます。
初めは失敗することもあるでしょうが、英語が拙いことはあなただけではないのであまり気にせずにゆっくりと相手とコミュニケーションを取ってみるといいと思います。
もしも、嫌なことを言われたり、横柄な態度を取られたら他の人に代わってもらったり、諦めないこと。どうしようもない時には遠慮なく助けてもらいましょう。
5. とにかく語学力を上げる努力をする
当然ながら、移住した先の語学力というはネックになってくると思います。移民国家であれば、英語やその国の言葉が喋れない人が多いのでそんなに気にする必要はないのですが、それでもコンプレックスになる人も多いはずです。
ですが、話さなければずっと、話せないままなのです。
特に、パートナーが日本語を上手に喋るような場合は最悪です。
私も数少ない日本人の知り合いに全くもって英語が喋れないという人を何人か見ました。まあ、それはそれでいいのでしょうが、自分の世界が狭くなるし、パーティーでも壁の花状態です。
ある時、AU友人の弟さんの嫁さんが日本人というシチュエーションがあり、その弟さんは日本語が堪能でその日本人の奥様は英語が苦手のようでした。一人ぽつんとしているのをほっておくわけにもいかず、私が話してましたが、私だって久しぶりに会う他の友人たちとよもや話しをしたいですから、その彼女にべったりというわけにもいかない。その彼女を連れてきたAU友人は「ごめんね、Sakura、なんか彼女の相手ばかりさせてるようだけど」なんて気を使ってくれたり。パーティーの終盤には、最終的にやっぱり壁の花状態で、その旦那でさえもどっかに行っていなかったし。
ですから、その国の言葉を話せるようになるのは非常に大切なことです。
生活に必要だからというだけでなく、やはり、その国で暮らす以上はある程度の語学力があると非常に楽になりますし、世界が広がるのです。
まあ、日本人社会にどっぷり浸って、その中で生きていくのであればそれでもいいのですが。
まとめ
ホームシックというものは誰にでもあると思います。
自分の国を離れて新しい生活を始める。日本国内であってもちょっと違う都市に引っ越したら前にいた場所が恋しくなる、だから全く違う環境になったら当然です。
人それぞれその度合いがあるわけですから、全くない人もいるでしょうし、終始、日本のことを恋しく思う人もいるでしょう。
環境に慣れていくスピードは人それぞれですから、あまり焦らないほうがいいとは思います。焦っても何もできない時もあれば、ゆっくりと構えていたほうが流れができやすい時もあります。
ホームシックは、本当に誰でもありますので、ホームシックになったなぁ・・・と思ったらその理由を考えてみるといいと思います。何か自分の中にしこりがあったり、うまくいかないことがあったり、様々なのでちょっと自分と見つめてみるといいと思います。特に、問題がないようであれば数ヶ月後に日本行きの計画を立ててみては?
日本のご飯が食べたくなっただけかもしれないし・・・へへへ。